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 台湾での初日、台中の西部に雨が降らない場所があるようだ、というわけで、3時間半かけて南投縣の谷関に出かけました。
 ここは、私の未撮影種が沢山いるという場所で、まずは美しいベニシロチョウを探します。
 林さんが台中のご友人に電話して、いまベニシロチョウが飛んでいるよ、という情報を入手。早速友人の方と待ち合わせて、その場所に駆け付けました。
 
 ベニシロチョウは、私にとっては初めての蝶ではなく、昨年6月に何頭か撮影したのですが、発生時期も終盤で、ボロボロやスレ個体ばかりでした。この蝶の本当の美しさはまだ未体験です。


 民家の近く、綺麗なベニシロチョウが5・6頭、ブーゲンビリアの植え込みのあたりで吸蜜しているのを発見。
さっそくカメラを向けました。

ブーゲンビリアの鮮やかなピンクに、黒に縁取られた紅色と黄色のコントラスト。
まさしく亜熱帯の景色です。

吸蜜に来た♀に♂が求愛行動を始めました。

    翅の表は、普通のシロチョウですが。



2頭の裏が見えると、全体が艶やかな感じになります。

花に埋もれるようにして吸蜜するメス。
蝶の白・黒・黄・紅と、花のショッキングピンクがお互いに引き立てあって、実に見事です。



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 昨日、台湾から帰ってきました。
 あいにく、出発当日から台湾は梅雨入り。
 例によって(笑)、台湾全土が大雨か小雨の毎日でした。
 案内してくれる林さんが、毎日台湾の気象WEBで各地のローカルな一時間ごとの天気状況をチェックしてくれました。そして、気温が高くてたとえ数時間でも雨が降っていないところがあれば、そこをめがけて撮影に出かけるという日々でした。蝶は、必ずしも綺麗に青空が広がっていなくても、気温が十分高くて雨さえ降っていなければ、それなりに活動するものです。(台湾と言えども、高山の蝶はやはり太陽が出ないとまるでだめですが)
 おかげで、台湾北東部から、台湾南部の高雄まで走り回るという、林さんのご厚意が無ければ到底不可能な、超ハードな撮影の一週間を過ごさせていただきました。

 今回の最大の目標は、3年ぶりのフトオアゲハの撮影です。
 昨年の冬は、台湾では極端な暖冬で、いつもなら4月中旬に発生するフトオアゲハは3月中に出てくるのではないかという大方の予想に反し、日本同様、3月中旬から4月一杯まで、寒冷な気候となり、4月下旬になってやっとフトオアゲハの羽化が始まったということです。
 また今年は個体数が少なく、5月になってもこの蝶の撮影者は数人だけ、という状況で、林さんは今年はあまり期待しない方がいいかもしれない、などと私が出かける寸前に弱気なことを言っていました。

 フトオアゲハの撮影は帰国する前々日と、前日の二日間に天候がやや回復しそうだという週間天気予報を頼りに、日程を設定しました。
 実際は、さらにその前の日から天気が少し回復していたのですが、その日は、台湾中部で別の蝶を追っかけていました。

 出発日、早朝に林さんの自宅から望める遠くの山岳地帯には、分厚い雲がかかっていました。
 天気予報は、現地付近の天候は、二日間とも、午前7時過ぎから11時ごろまで曇り、気温28度。12時からは大雨ということで、7時から11時の4時間に望みをかけることになりました。

 林さんの友人で、昨年はタニカドミドリシジミの撮影を見事成功された石さんと一緒に、林さんのシークレット・ポイントを目指しました。ところが、先週来の雨で渓流が増水し、これは危険だというので、引き返すことになりました。
 やむを得ず、多くの撮影者が訪れるポイントに作戦を変更し、蝶が現れるのを待ちました。

 じつは前日、このポイントにフトオアゲハが3回(同一個体)現れたそうです。平日でしたが、撮影者は20人程いたとか。しかし、蝶が現れると、この20人が殺到するため、蝶は驚いて吸水のそぶりを見せてもほんの数秒ほどで飛び立ってしまい、その場にいた誰もちゃんとピントの合った写真を撮れまま、一日が終わってしまったそうです。

 その同じ日、別の場所でミドリシジミの希少種、タイワンミドリシジミが出たというニュースが台湾の蝶愛好者のSNSで話題になり、私たちがフトオアゲハのポイントに行った日には、撮影者は香港から来たという数人しかいませんでした。林さんによれば、前日あまり人が多すぎて誰も写真を撮れなかったので、今日は日曜日で昨日以上に撮影者が殺到するのを恐れて、みんなタイワンミドリシジミのポイントに行ったのだろうとの由。
どこの国でも似たようなもんですね。笑

 というわけで、我々だけでゆっくり撮影ができるようです。
 空は雲が切れて、青空になってきました。
 あちこち歩きまわっていると、岩の間で翅をパタパタさせている黒い蝶が見えました。後ろの翅の赤い色がまぶしく揺れています。
 いました!
 フトオアゲハです。

 3年ぶりの再会に、心が躍りました。
 我々が撮影していると、近くにいた一般の人たちも集まってきて、子供たちまでが手に手にコンデジやスマホのカメラを向けて、やはり撮影大会となりました。笑
 フトオアゲハは警戒心の強い蝶ですが、一旦吸水モードに入ってしまうと、ちょっとやそっとでは動じなくなり、周りでどれほど喧噪状態となっていても平気で吸水を続けます。

 一通り撮影を済ませたころ、林さんが、「日本のお知り合いじゃないですか?」と言うので、見ると、海野和男さんが息せき切ってやってきました。挨拶もそこそこに、海野さんは、すぐさま2台のカメラを据えて撮影を始めました。
 海野さんの撮影する様子を見ると、彼の手がガクガク震えています。
 もしかして、海野さんってアル中?笑
 聞くと、ここへ通って4日目。
 前日はフトオの姿は3回見たものの、一枚も写真を撮れず、今日こそはとの思いと、やっとフトオアゲハの写真が撮れる、というので興奮してしまったそうです。世界中を回って、これぞという珍しい蝶を撮影してきた歴戦のプロ・カメラマンでさえ、緊張と興奮で手が震えてしまったというわけでしょうか。
 この蝶との出会いがどれほど幸運であるかを、改めて感じました。

非常にきれいな♂です。
林さんの見立てによれば、羽化して一日も経っていない個体だろうとのこと。
よく見ると、細かい傷がありますが、これは高標高の発生地から吸水ポイントまで降りてくるまでに、木の梢や葉擦れを抜けるときに傷がついてしまうそうです。

殆ど鱗粉のスレがない新鮮な個体ですが、左前翅に細い白い線が入っていました。
近くで直に見たときはそんな線など見えなかったのに。
ありゃ、カメラの撮像素子に傷を入れちゃったかと愕然としたのですが、実はこれは蝶の羽に付いた蜘蛛の糸のようです。この後のショットには、蜘蛛の糸が太い尻尾の端に移動しているのが写っていました。笑

 この日は、結局この一頭が一回きり姿を見せてくれただけ。
 あとは全く何も現れませんでした。

 次の日、天候は前の日と全く同じで、晴れるのは午前中の短い間だけです。
 この日は、海野さんも8時前には現地に到着。みんなでフトオが現れるのを鵜の眼・鷹の眼で待っていると、崖から滝のようになって落ちる流水の3.5mほどの上のところに一頭が飛来して、すぐに吸水を始めました。
 下から見上げると、2m30cmほどの高さに幅15cmぐらいのやっと人が立てるほどの棚状の段差があり、そこに登れば何とか近くに寄って撮影ができそうです。
でも、この流水の崖は、ぬるぬるとした藻に覆われていて滑りやすく、非常に危険な感じです。
 その場にいた人は、遠くから蝶を写すことしかできず、もどかしい思いをしていましたが、とうとう我慢できず若い人が近くに垂れ下がった木の枝にすがりついて段差まで登りました。
 続いて、もう一人。
 上にあがった二人が撮影する様子を見ると、居てもたってもいられません。笑
 私も蛮勇をふるって、年甲斐もなくその危なそうな崖をよじ登りました。若い台湾のカメラマンが私のお尻を下から押し上げてくれたので、何度かずるずると足もとが滑りながらも、何とか段差まで上がることができました。(;^_^A
 私は、海野さんに上に来ませんかというと、いや遠慮しますとのこと。
 3人が無理やりよじ登って撮影をしているのを見て、その場にいた残りの数人の人も登り始めましたが、近くの枝や笹に掴まって、足元が滑らないように体を支えながら段差に立っていられるのはせいぜい5・6人ぐらい。それでも、ついに海野さんもとうとう我慢ができず上の人に引きずり上げられるようにして、あがってきました。
 この滝の流水に来たフトオアゲハは、前日の個体よりは細かい傷が多いものの、やはり新鮮な個体でした。

約10mほどの崖に落ちる流水に吸水に来たフトオアゲハの♂
崖の表面は藻に覆われてぬるぬるで滑り易く、足元の不安定な棚幅は約15㎝くらいでかなり怖い。

上にかぶさって生える木の枝につかまりながら、反対側に移動して、片手で蝶の左側から撮影。
順光で太い尾翅の赤い色が鮮やかに見えた。ただし、前羽の細かいかすり傷もはっきり。笑

赤い帽子が海野和男さん。
海野さんも、意を決して崖に登ってきた。
狭い岩棚で、6・7人が互いに体を支えあうようにして撮影。


このオスも、吸水に夢中ですぐ近くにカメラを寄せても全く頓着なし。
最後に飛翔を撮りたいと思いましたが、まだ連射の準備が終わらないうちに、誰かが飛ばしてしまいました。
せっかくのチャンスなのに、とても残念。
海野さんは、ばっちり飛翔写真をものにされたご様子でした。

この日も、姿を見せてくれたのはこの1個体が2回のみ。
あとは全く出てきてくれませんでした。
翌日は、台湾全土が快晴となり、フトオアゲハが複数みられるのではないかと期待させられましたが、あいにく私は帰国日で、後ろ髪惹かれる思いで台湾を後にしました。

 海野さんは帰国を一日延長して、この日も生息地に出かけられたようですが、台湾の友人の報告によれば、絶好の天気にもかかわらず、この日は一頭も現れず、成果ゼロだったそうで、フトオを撮影できたのは、私が行った二日間だけだったということでした。

これは、前の日に飛翔を撮ろうということで、周りの人が棒切れの先で蝶をつついて飛ばそうとしましたが、
吸水で活動が鈍くなった蝶がなかなか飛ばず、あれこれやっているうちにやっと飛んだものの、手まで写り込んでしまった失敗例。(;^_^A

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 待望のミヤマカラスアゲハのシーズンとなりました。
 今年最初のピッカピカの春型を写すつもりで、いつもの小山のピークで待ち構えていましたが、なぜか異常に個体数が少ないようです。
 4月下旬、一日待機して、3頭を見ただけ。
 初日は樹上をものすごいスピードで飛び回るばかりで、まったく一枚も撮影できませんでした。
 その翌日には、お昼過ぎに咲き始めたヤマツツジに吸蜜に来た2頭の♂を写すことができました。が・・・どれも破損個体ばかり。1頭はこれでもか!とばかりのボロボロ状態です。
 一体どうしたことでしょうか。
 例年ならば、今の時期は全く傷やスレの無い、羽化したての美しい個体ばかりのはずなのですが。
 やはり、今年の2月、3月の異常な温暖陽気と、3月下旬から4月にかけての酷い寒の戻りと関係があるのかもしれません。

今年最初のミヤマカラスアゲハ
新鮮な個体のようですが、もう片方の尾が無くなっていました。

ヤマツツジはこの株だけが咲き始めたばかりで、ほかはまだつぼみのまま。
こんな早い時期なのに、もう破損個体ですか? 笑

    同じ個体。
    発生数も、今年は、異常に少ないように思われます。

この日に現れた別の♂。
見るも無残に翅がボロボロになっていました。
鳥にでも襲われたのでしょうか。
だいぶ飛び古したものらしく、鱗粉にカスレがみられ、決して新鮮個体とは言えないようです。


 一週間後、寒の戻りを蛹でしのいだものが羽化してきて、例年通りの綺麗な個体も出てくるかと期待していました。
 山頂のツツジの花も満開となり、様子を見に出かけてみると…
 やはり同じ個体と思われる数頭が何回も姿を見せるという状況で、数が目立って増えたという風には見えません。
 そして、やっぱりボロボロのオスだけが吸蜜に訪れるという状況で、今年のミヤマカラスは結局綺麗な個体を写すことはかないませんでした。


   ジェット機の飛跡とミヤマカラス

樹上の小枝でテリを張っているヤマキマダラヒカゲとミヤマカラスの追尾
この2頭のうち1頭は尾が取れた上と同じ個体。もう一頭は破損が激しい。

        同じ集団。
    この2頭を含めた数頭が木の梢を飛び回っているだけです。

この日ツツジに吸蜜に来たただ一頭の♂
両方の尾がありませんでした。

これはオナシミヤマカラスアゲハという別種かも 笑

今年の春型のミヤマカラスアゲハがこれで終了になるとすれば、ちょっと寂しいですね。泣;
5月中旬になれば、山の麓でも羽化してくるようになるので、そこに期待したいと思います。

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 ヒメギフやコツバメの季節が過ぎ、野原にはツマキチョウが舞い始めました。
 この蝶の魅力は、やはりほかの蝶と違った先のとがった翅の形です。
 ♂は、その鈎状になった翅の先がオレンジ色というところが、またいいですね。

 一日中♀を探して飛び回った後、斜めに差し掛かった午後の夕日に翅を休める♂。
 逆光が翅を透過して、柔らかな光の中で蝶も穏やかにくつろいでいるように見えます。



      2頭の♂が絡んでいるのを追いかけましたが、背後が藪で、蝶が目立ちません。泣;


キンポウゲの黄色は、明るい日差しで飽和気味に (;^_^A

 
 ツマキチョウと言えば、昨年、ヤマルリソウとツマキチョウのツーショットが、とても美しかったので、今年もまた同じ組み合わせを狙いました。

 ところが、この草のあるあたりは、ツマキが飛ぶ場所とはちょっと離れていて、ごくたまに通常の飛翔コースから外れた個体が紛れ込むような空き地で、そのうえ、木々に囲まれているため、日照時間は正午から午後2時ごろのほんの2時間ほどです。
 ツマキは春の蝶の習いで、日陰の花には殆ど吸蜜に来ることはありません。

 連休中、まる3日間粘って、期待通りツマキがこの花に来たのは3回だけ。
 3回の飛来のうち、1回は全く撮影できず、ショットをものにできたのは、わずか3枚です。涙;
 やっと花に来ても、午前中に他所でさんざんお腹を満たしたツマキ君がここの花で吸蜜している時間は、ほんの数秒だけでした。はは。




ほぼ狙い通りの構図で撮れました。 


 

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 ヒメギフチョウの発生と相前後して、低山の谷あいにはスギタニルリシジミの可愛い姿も見られます。
 ルリシジミより、全体に渋い感じですが、よく見ると翅裏のコクのあるダークな色合いも、翅表の深い紺色の輝きも美しい蝶だと思います。
 トチノキやミズキの花芽が幼虫の食草になるので、そんな木がある湿潤な雑木林の谷筋に発生します。

 湿った地面で吸水している♂を見かけることが多いですが、振り返ってみると♀はこれまで偶然に撮影したことが数回あるだけで、きちんと撮ったことがありません。
 そこで、今年は♂ばかりでなく、メスもしっかり写してみようと、何度かトチノキの谷間に足を運びました。

スギタニルリシジミ♂ ダークでコクのある色合いがいいですね。


       翅表は、ルリシジミとはちがう濃いブルー。

どうしてもこの蝶の飛び写真は青い表翅を狙いがちですが、裏面もなかなかです。





 吸水しているある一頭の♂を見ると、尾端になにか光るものが・・・
 よくよく見ると、水滴が付いていました。
 30秒に一回ぐらいで尾端から水滴が滴って、これはポンピングのようです。
セセリやアゲハチョウ類で吸水時に見かけるポンピングは、撮影の絶好のターゲットですが、
シジミチョウ類では、自分が経験する範囲では初めてです。
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水滴が地面に落下する距離は約1〜2cm。
水滴が尾端から離れて空中に止まる瞬間を狙いますが、タイミングが難しいうえに、1/4000秒でもブレていました。(;^_^A
↑クリックで拡大


待望の♀が現れました。
裏面は、♂より若干明るいグレーです。

      ♀の翅表は、ツシマウラボシシジミに似て、青い金属光沢に輝きます。
      その翅表を狙いますが、殆ど翅を開くことがないので、吸蜜を終えて飛び立つ瞬間を狙いますが、なかなかうまく写せません。       

これはややうまく撮れた方。
でも、金属光沢はよく出ていません。

      スギタニルリシジミの♀に、ルリシジミの♂がちょっかいをかけてきた。

メスは一向に気にせず吸蜜を続けていました。  


やっと♀の翅全開。
  金属光沢がキラりと輝くには、あとわずかに右翅の角度が欲しかった。

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