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 今回は、出掛けたのがちょっと遅かったようです。
   ♀はまだ綺麗なものも見られましたが、は殆どスレ個体ばかりでした。
 岩手山山麓のゴマシジミは、青森・久慈の集団から、かなり古い時代に隔離され、生息地が非常に局限されたため、独自の遺伝形質を持った群れと見なされているそうです。
 たしかに、そのように言われてみると、ここのゴマは総じて翅表の黒褐色や青色が薄く、淡い感じがします。ただ、こうした変異は青森個体群の中にも、北海道のものにも出てくるので、著しい特徴とは言えないようです。
 ゴマシジミの一般的大区分の亜種としては、北海道・東北北部亜種(M.t.ogumae)とされていますが、青森・岩手のものは、北海道産とはさらに区分されて(M.t.shiriyensis)とする見方もあります。細分化が好きな人がいて、さらに岩手山山麓にいるゴマシジミの個体群を別亜種にしようとする人もいるようです。
 この日は、暑さもやや緩んだ曇り空で、じりじりと暑い日差しにあぶられることもなく、気持ちいい撮影ができましたが、如何せん蝶の羽の古ぼけぶりには少々残念な写真ばかりとなってしまいました。
腰高のスゲの間を飛ぶ♂
アザミの花で吸蜜を終えたあと、そのまま休憩。羽化して10日以上は過ぎたような♂でした。

そんななかでも、綺麗な♂がいました。
湿原のランの一種(ミズトンボ?)で吸蜜したあと、飛んだところをジャストミート。

    美しいサワギキョウに訪れるのを待ち構えていると、案の定。笑
    これが新鮮なゴマシジミだったら・・とちょっと残念。

くたびれた♂のところへ、やや綺麗な♂がやってきた。

使い慣れない広角で、岩手山をバックに・・・何の山だかわかりません。笑

同じく。

食草は、ナガボノシロワレモコウ。♀が産卵しているところへ♂がアタック。
メスを追いかける♂。

新鮮な♀がまだみられました。
 
翅の丸みがベルベットのようで、もふもふ感があってとても好きな蝶です。


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 この数年、オオゴマシジミとはご無沙汰でした。
この蝶に会うには、なにせ体力が必要です。食草が多くの場合、急峻なV字谷の雪崩斜面に生えるため、車を降りてから、渓谷の奥深く入って、時には藪漕ぎをしなくてはならないことも。おまけに、一年中で最も暑い時期に出てきます。
 体力ガタ落ちのロージンには大変きついです。泣;

 先日、上高地に行きがてら、某峠に立ち寄ってみたところ、ここはオオゴマシジミが如何にも沢山いそうな場所に見えました。舗装道路わきに食草がわんさか生えていて、これなら車横付けで撮影できるんだろうな。

 宮城県にオオゴマはいません。かなり古い文献に二口渓谷で記録があるようですが、その後誰も追認できた人はないということです。同じ峠の山形県側では10年ほど前までは生息していたそうですが、今ではやはり姿を消したとか。月山の渓谷には、今も棲息地が点在していますが、近年どこもその数を減らして、私が出かけた某沢では炎天下、3日通って1頭目撃しただけでした。写真は証拠写真レベルのものだけ。泣;

 今回は、有名な岩手の胆沢川源流の棲息地へ出かけましたが、平日だというのに関東ナンバーの車がいました。その車の人物は3日がかりで採集に来ているのだといい、仲間の一人は、一昨年はここで100頭採った、昨年は30数頭採った、今回はまだ20頭しか採っていない。今年は少ない。などと話していました。
 100頭という、そのべら棒な数に、私はあっけにとられました。
 同じ場所の同じ蝶を、そんなに採って一体どうするのでしょうか。標本箱にそれを全部並べて鑑賞するのが楽しいというなら、その方のシンケーは、どこか壊れているとしか思えませんし、標本を売るためだというならこれは許しがたい行為だと思います。
 それが希少種だから、あるいは、採集行為によって個体群の存続が危機にさらされるから、とかいう問題ではありません。人間以外の生命に対するモラルの問題であり、自然と人間の関係における倫理の問題です。
 つまり、生命に対する感受性の著しい摩耗、ということが困ったことだと思うのです。

 採集をする人は、みんなこんな人ばかりではない。もっと節度を持って自分の趣味を楽しめばいいのだ、という主張もあるでしょう。
 しかし、そもそもシュミとしての昆虫採集というのは、己の楽しみのために他の命を奪う(単なる趣味ではなくガクモンの喜びのためでもいいですが)という行動自体が原理的に反倫理行為なのであって、そのことに無自覚な学者も、常軌を逸したコレクターも、結局はみな同じ穴の中にいるのではないでしょうか。
 自分の愉悦・快楽の行為でも、カガクのための崇高な行為でも、そうした人の楽しみや営為が、物言わぬ生命(人間のアイデンティティーのルーツであり、生物的祖先たち)の多くの殺戮の上に可能となっているのだという、自然に対する罪悪感や畏れなしにおこなうことは、一層モラルを逸脱する行為であると私は考えます。

 誤解してほしくないのですが、ブログ主は、採集や標本作成を全否定しているのではありません。
 趣味であれ、学問であれ、人が行為すること、それが一体だれのためなのか(それが他者や社会であると勘違いすることが多いですが)、自分にとってどんな意味(意義ではなく)があるのか、常に真摯に、己の心に深く目と耳を澄ませて問い続けること。それが必要なすべてではないかと私には思われます。
























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 ここ数年、ムモンアカシジミを見かける機会が減っています。
 3年前までは、毎日ポイントへ出かけるたびに、必ず地表近くや、低木の葉の上に羽を休めている姿を見つけることができました。しかし、その後、数が少なくなり、昨年もその前の年も、たった数回、ちらっと目撃しただけでまともな写真を撮ることができませんでした。

 そんななか、別の発生地でムモンアカを数頭見ることができました.
  去年は、そこに数日通っても、いつも高い樹上にいて、近接で写真を撮ることができないまま、シーズンを終えてしまいました。
 今年は、いざ発生がはじまってみると、当初想像していた以上に個体数が多いことが判りました。 
 最初の♂が♀を求めて飛び始めると、次々につられて他の♂が飛び始め、なんと同時に10頭も飛んでいます。
ムモンアカシジミを同時にこれだけの数を見たのは初めてです。
 長野あたりでは、複数の♂が木の梢を飛ぶ姿を見かけるという話を聞いて、居るところにはいるんだなとあまり現実感もなかったのですが(笑)、ミドリシジミみたいに3・4頭の♂同士が卍巴の飛行をするのを見て、驚いてしまいました。周囲には発生木と思われる木が最低でも4・5本はあるようです。ここで個体数が多いのも当然のように思えました。

 この蝶は、仙台近郊では少なくなりましたが、全国的にも発生地が減少しているらしく、 「フィールド図鑑 日本の蝶」では、最初の版では、希少度の評価は★★★でしたが、最近増補改訂された版では★★★★とワンランク上げられています。やはり、どこも減少が激しいのでしょう。

 うだる暑さの中、3年ぶりにムモンアカシジミを心行くまで写すことができました。 
 この豊かな地のムモンアカシジミが、いつまでも安泰でいて欲しいと願わずにはいられません。

昼さがり、♂が暑さを避けて下に降りてきた。

一点の汚れや欠損の無い、非常に新鮮な♀。

どの個体も同じように、みな新鮮で美しい。
盛夏の木陰でオレンジ色がよく目立ちます。


♂が下草から飛び上がったところ。
普段はなかなか見せてくれない翅表がきれいに出ました。

ムモンアカシジミの卍巴の飛翔を始めて見ました。
この日は、林のあちこちでこんな♂同士の絡みがみられましたが、
ときには、6頭が一丸となって追いかけあっているのを見て驚きました。

初めて目にするムモンアカの複数飛翔をなんとか写そうとしましたが、
残念ながら、ピントはイマイチ。汗;


暗い中で、高速のシャッターを切ったところ
ちょうど木漏れ日が当たった位置だったことも相まって
ムモンアカの朱色が、濃い赤い色に

たまには変わった絵柄を、と考え
友人が構えるカメラを手前に入れて、連射してみました 笑

飛翔の軌跡は翅の向きががバラバラで、一見無秩序に見えますが、蝶の頭部をつないでいくと
綺麗な放物線状の円弧を描いていることが判ります。


下草で羽を休める♀。
生命というものの完全な美が、この蝶のすべての細部からにじみ出てくるようです。





 
 

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 やっと梅雨が明けました。
 霧雨や重苦しい曇天で、5月初旬並みの涼しすぎる気温が7月中続いていましたが、やっと青空が戻ってきました。
 気分も晴れやかに・・・と言いたいところですが、今度は連日30度を超す熱波の毎日。
 どうも、気温の変化が極端すぎて、体がついていきません。
 熱中症に配慮しながらも、なるべくエアコンを使わないようにして、まずは体をこの暑さに慣れさせようと心がけています。

 この暑い夏に好んで出てくるのが、キマダラモドキ。
 それも、うだるような猛暑の日中に活動を始めるんですから、よっぽど暑いのがお好きと見えます。もしや、熱帯由来の蝶なのかと思えば、これがそうではなく、極東アジアだけにいる蝶で、その近縁の仲間たちは多くは中国中北部・ヒマラヤ山脈北部からシベリアにかけての旧北区に生息の中心があるようです。つまり、どちらかと言えば、冷温帯の蝶みたいです。
 冷涼な地域に棲み、夏のもっとも気温が上がる時に繁殖活動を行う蝶として進化してきたわけなのでしょうが、最南端の棲息地日本では、生活圏が高原とはいえ、最近では東南アジア並みの猛暑のなかで活動をする羽目になった、というのがキマダラモドキのたどった道ではないでしょうか。笑
 近年、全国的に非常に数が少なくなっているのは、温暖化の影響かも知れません。

柳の樹液にひかれて、今日もこの小木にやってきました。

午後の強烈な日差しにあぶられても元気に飛び回ります。

ポイントの林にはあちこちに樹液の出る木がありますが、これもその一つ。

一見仲良くジャノメチョウと並んで吸汁しているようにみえますが・・・

樹液を独り占めしようと、一回り大きいジャノメチョウを威嚇します。

ジャノメチョウに飛びかかっていきました。

相手の上に無理やりのしかかって、追い払おうとします。

翅を全開にしてもがくジャノメチョウ

ジャノメチョウが飛び去るまで、執拗に周りを飛び回り、何度も襲い掛かっていました。

樹液を独り占めした後、満足げに休憩するキマモ君。
斜めにかかる強烈な西日に、黄色に透けるトラ縞と、縁毛の逆光に浮き出る様子がなんとも美しい。

 

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 やっと梅雨が明けそう・・と思ったら、今度は台風だそうです。 涙;
6月中旬から1ヶ月以上も、毎日毎日小雨、曇天、低温の日々でしたが、昨日は午後から日が差しました。
 数年おきにヤリガタケシジミを撮影しに出かけるのが、ブログ主の夏の楽しみの一つ。
 一か八かで宿泊予定をとってしまったので、たとえ雨天だろうと行くしかないと覚悟をしていたのですが、出発した当日から青空が広がりました。
 今年は、いつも出掛ける上高地のポイントではなく、友人から教えてもらった新ポイントを目指しました。
 行ってみると、豪雨か雪崩のせいで、撮影ポイントに架かる橋が大崩落しており、20Mぐらいの断崖絶壁になっていました。崩落個所は足場が悪く、大小の岩がごろごろと転がってギリギリのところで下に切れ落ちています。
 友人の話では、深い谷に架かる橋の上で撮影できるはずでしたが、一歩足を踏み外せば、間違いなく死んでしまうという険悪な地形になっていました。汗;
 それでも、この場所に着くと、すぐに目的の蝶が現れました。
 目の前のミヤマキンバイの花に吸蜜にきたものの、あいにく蝶の止まったところが手前の葉の奥で、葉に邪魔されて全体が見えません。
焦っているうちに、蝶は吸蜜を終えて飛び去ってしまいました。
その間約20〜30秒ぐらい。飛び上がったところで反射的にシャッターを切りましたが、暗い環境だったので、スローで設定していました。
 ブレブレ画像が悲しい。泣;
 何とか撮り直したいと思ったものの、その後、どれほど待っても姿を見せてくれないまま、帰着の時刻となってしまいました。
今回は、ほんとの証拠写真。泣;
 にしても、我々がポイントに着いたのがお昼少し前。その時出会った採集者の一人が、「午前中に採集者が5・6人ほど来ていた」と話をしてくれましたが・・・ あれれ?昨年から長野のアサマシジミは県条例で採集禁止になっていたんぢゃなかったけ?
 あっちゃ〜。これぢゃ、いないわけです。泣;

この花の左側は橋が崩落した断崖の絶壁。
崩れやすい足場の縁すれすれに咲いていたミヤマキンバイに現れたメス。


ここにはよく似たヒメシジミもいます。
手前の葉の陰で確認しにくいですが、拡大してみると‥
間違いなくアサマシジミ高山型(ヤリガタケシジミ)のようです。

     翅のスレもなく、新鮮な個体ですが、後翅の縁毛は少しだけ剥がれ気味でした。

吸蜜から、いきなり飛び上がりました。
反射的にシャッターを切りましたが、暗い場所だったため、スローシャッタ―設定のまま。
胴と頭部にはピントが来ていますが、翅はブレブレ。涙;
こんなブレがあった方が、かえって蝶のダイナミックな動きが感じられるということもありますが。笑

飛ぶ寸前の♀。
この画像でも、アサマシジミの特徴が確認できます。



     スローシャッターにも関わらず、偶然ブレがなく、蝶全体にピントが合った唯一の画像です。笑

     この画像では、特徴がよくわからず、ヒメシジミのように見えます。
     でも、クリックして拡大すると、やはりアサマの紋様です。


全開翅の羽ばたきブレブレ画像。笑

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