武術とレトロゲーム

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風雲少林拳

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 ファミコンに「飛龍の拳 奥義の書」が移植されたのが1987年2月14日ですが、 それとほとんど同時期にジャレコがファミコンディスクシステムで発売を予定していたのが、「風雲少林拳(1987年4月17日発売)」です。この当時の格闘技ゲームや武術ゲームのキャラクターグラフィックやパッケージイラストは、たいてい週刊少年ジャンプ連載のマンガ「北斗の拳」の影響を受けているものです。シューティングゲームの「スターソルジャー」のカセットのイラストさえ、体は「北斗の拳」、顔は「ダンクーガ」の藤原忍です。そう言えば、「カラテカ」はファミコン版のみ、主人公の使う拳法の名前が「南斗再試拳」でした。ところが、この「風雲少林拳」のゲーム中のグラフィックからは、週刊少年サンデー連載のマンガ「らんま1/2」の雰囲気が匂うのです。さすがジャレコ、流行の主流から微妙にはずします。主人公の名前はシンです。ケンではなくシンであるところが、「北斗の拳」の影響なのかどうかわかりませんが、もしそうだとすれば、またもやB級路線に走っている気がします。

 そして、このゲームの最大の特徴は、「スパルタンX」「イーアルカンフー」「カラテカ」等で、すでにファミコンでセオリー化しつつあった、格闘技ゲームの操作システムを見事に破っている点です。実際にキーを押してみないとわからないかもしれませんが、一瞬アレッと思います。ウル技大技林・広技苑にさえ、「操作方法が少々難しく、最初は少しとまどうかも」と紹介しています。文章では通じにくいかもしれませんが、操作方法を記します。

 上キーで上ジャンプ、相手のいる方向の斜め下キーで中段突き、相手のいる方向の斜め上キーで上段突きです。相手のいない方向の斜め上キーで前方一回転ジャンプで前方移動、相手のいない方向の斜め下キーで後方一回転ジャンプで後方移動です。下キーで下段突きです。相手のいる左右キー+Bボタンで中段蹴り、相手のいる方向の斜め上キー+Bボタンで上段蹴り、相手のいる方向の斜め下キー+Bボタンでしゃがみキック(足払い)です。上キー+Bボタンで跳び蹴りです。相手のいない方向の斜め上キー+Bボタンで上段後ろ蹴り(主人公の向きと左右逆に蹴り)、相手のいない方向の斜め下キー+Bボタンで下段後ろ蹴り(主人公の向きと左右逆に蹴り)です。Aボタンの使用方法は不明でした。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「スターソルジャー」のように、子供でも1個のボタンで楽しく遊べるようにと考えたのかもしれませんが、セオリー無視で直感的な操作に反するようでは仕方ありません。

 画面構成は水平から眺めた正統サイドビューで、主人公の動きに合わせて左右方向に何画面かスクロールしますが、端はあります。

 また、このゲームSTAGE3のサブタイトルは、「VS巨人」です。何だか野球の試合のようですが、当時としてはかなりのデカキャラの巨人が登場します。背景のグラフィックと言い、ブルース・リーの映画「死亡遊戯」の4階の巨人ハキムを彷彿させます。

 そして1988年4月22日には、その続編「風雲少林拳 暗黒の魔王」が発売されます。サイドビューのゲームなのに、ファミコン3Dシステムの3Dゴーグルに対応していて、さすがジャレコ、訳がわかりません。普通は、「3Dホットラリー」や「ファルシオン」のような、フロントビューでしょう。主人公は前作に引き続き、シンです。画面構成は前作と同じく正統サイドビューですが、左右にスクロールしない固定画面形式での戦闘です。また、前作との大きな変更点として、人間同士で対戦できる対戦モードを追加しています。そして、前作のプレイしにくい操作システムは廃止され、通常の格闘技ゲームに近い操作に変更されています。では、操作方法の紹介です。

 Bボタンで中段キック、上キー+Bボタンで上段キック、下キー+Bボタンで下段キック(しゃがみキック)です。Aボタンで中段パンチ、上キー+Aボタンで上段パンチ、下キー+Aボタンで下段パンチ(しゃがみパンチ)です。上キーで上段ガード、下キーで下段ガード、敵と密着しないぎりぎりのところで敵のいる方の左右キーで中段ガードです。敵キャラはガードをしてきません。ゲームの攻防上、こちらのガードの必要性も薄いつくりとなっています。ABボタン同時押しで真上ジャンプ、ABボタン同時押し+左右キーで斜めジャンプです。
 また、このゲームでは赤・青・橙の3種類の必殺技の使用が可能です。色がマイキャラ下の、名前の横あたりに表示されていますので、セレクトボタンで色を変更して必殺技を選択します。青の必殺技は、「飛龍の拳」で言う旋風脚で、水平方向に回転します。赤の必殺技は、一度真上に舞い上がり、そこからドリルのように回転しながら、斜め下にキックする技です。橙の必殺技は突きの連打なので、「北斗百烈拳」か、「スト供廚痢嵒肝張り手」のような動きとなります。
青の必殺技以外は、一度使用すると少しの間使用不能になるシステムのようです。

 この操作方法を見ればわかるように、ABボタン同時押しでジャンプ、方向キー上下でガードなど、ファミコン版「飛龍の拳 奥義の書」の影響を受けていることがわかります。青の必殺技の旋風脚も、「飛龍の拳」のそれにそっくりですし、赤の必殺技は回転方向こそ違うものの、「飛龍の拳」のタイトルになった必殺技、飛龍の拳の上昇・落下方法に似ています。

 そしてこの操作方法ですが、ファミコンの競灰鵐肇蹇璽蕁爾砲魯好拭璽肇椒織鵝▲札譽トボタンが存在しなかったことを思い出してください。と言うことは、人間同士の対戦モードでは必殺技の変更が無理になります。そのために、対戦モードの必殺技は、青の必殺技のみです。

 続編の「暗黒の魔王」は、特に当たり判定が他のゲームと比較して妙なので、何だかチマチマした印象を受けてしまいます。1作目は、操作方法がイマイチ、2作目は、操作感覚に迫力がないと言ったところでしょうか。

 また、当時は「北斗の拳」の影響だけでなく、「ドラゴンボール」の影響も大きかったのでしょう。おそらく「ドラゴンボール」の「かめはめ波」のポーズが、「ストリートファイター」シリーズの波動拳の元となったのでしょうが、「風雲少林拳」の巨人や、「風雲少林拳 暗黒の魔王」のラストボスも、似たようなポーズを取っています。仮面ライダースーパー1に変身する主人公、沖一也は赤心少林拳の使い手でしたが、変身するときのポーズは、かめはめ波と似たポーズでした。案外、かめはめ波や波動拳のポーズのルーツはこの辺にあるのかもしれません。

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