つばめ江戸日記

岡本茉利さん、時代劇等を愛する管理人つばめのブログ

時代劇

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復讐と反り身

50年近く前のオムニバス時代劇『徳川おんな絵巻』で
野川由美子さんが主演な上に
川合伸旺さんが敵役で出ていると言う
非常に個人的に興味深いエピソード(前後編)がありました。

最近、ようやくそのエピソードを見る事が出来ましたので
簡単なあらすじと感想をご紹介します。

あらすじ 大店の娘おしの(野川さん)は
店の番頭信三(栗塚旭さん)と好い仲だが
土浦藩主土屋寛直(川合さん)はおしのを強引に嫁にしようと
土屋を説得に訪れたおしのの父を殺す。

信三と逃亡したおしのだが、信三と生き別れ吉原の女郎に身を落としてしまう。
おしのは吉原で信三と再会するが、何とそこに土屋が再び現れ
女郎に身を落としたおしのを再びモノにしようとする。

父親が土屋のせいで死んだ事を知っているおしのは
これを好機とばかりに土屋と寝所を共にし
悲願を達成しようとするが
土屋に見抜かれ、非業の最期を遂げる。

そんな時、おしのが勤めていた店に
おしのの双子の妹おいと(野川さん二役)が現れるが…(以上があらすじです)

前半は大店のお嬢さんで品のあるおしの
後半は長屋育ちで気風は良いおいと
と全くタイプの異なる二人の女性を
野川さんが見事に演じ分けていたのがまず良かった所でした。
普段の野川さんは、どちらかと言うと
おいと系の役所(つばめ太夫や長七郎のおれんさん等)が多いのですが
品のある役を演じると全くそうしたイメージと異なりながらも
野川さんらしい女性をちゃんと演じられるのが
魅力ではないかと思っております。

あと、特筆すべきはラスト川合さん演じる土屋が息絶えるシーン
川合さんと言う方は、体が柔らかいらしく
時代劇で主人公等に斬られた後
後ろに向かって豪快に倒れ込む事が時折ありましたが
この作品では、おしのの遺品の剃刀で事切れ
その直後、仰け反りながら徐々に崩れ落ちて行く所が
いつもにも増して豪快で、見応えがありました。

ラスト、仇を討ったおいとが信三と結ばれないのはちょっと意外でしたが
おしのを想う信三の心理を思えば、分からなくはないかな…と感じました。

縁も所縁も無いのに

時代劇、アニメ、昔の刑事ドラマなんかを色々見ていますと
番組で使われている曲が、他の番組で流用されている事は
以前にもここで取り上げた事があります。

高橋英樹版『遠山の金さん』もそうした曲の流用が結構あって
ある回で聞き覚えのある曲が流れているな…と思ってよく聞いていたら
片平なぎささんの『雪姫隠密道中記』の
あおい輝彦さんが歌っていた
主題歌「いつも君のそばに」のインスト版が流れていて
いくら音楽担当が平尾(昌晃)先生でも、ここでその曲が流れるか…
と驚かされました。

一方で『金さん』では『桃太郎侍』の曲も何度か使われた事がありましたが
『桃太郎〜』と『金さん』は
音楽担当が別の方(木下忠司先生と平尾昌晃先生)ではあっても
主人公が同じ人ですので、意外と驚きはありませんでした。

話は変わりますが、この所星由里子さん、西城秀樹さんと
亡くなるには早い方々の訃報が続いております。

亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますと共に
皆様も、お体には気をつけて下さい。

綾姫隠密道中記?

少し前まで水戸黄門第15部をBSでやっていました。
この部は、一行に最初から最後まで同行する
片平なぎささん演じる福岡黒田家の綾姫様が
非常に魅力的に描かれていて
西村黄門の中でも特に好きな部だったのですが
地元では長い事再放送が無かったので
かれこれ20年位ぶりに見る事が出来ました。

綾姫様のどこが良かったかと言いますと、
旅姿が男装の若衆姿ってのがまず良かったですし
性格的にも、男勝りでありながら
真面目で女らしい所も結構見られる所と
時折見せる茶目っ気たっぷりの表情や仕草がまた良かったです。

特に良かったのが
綾様そっくりの明の国(今の中国)の姫君が登場した回で
もちろん片平さんが二役を演じましたが
どちらのキャラもチャイナドレス姿を披露しますし
片平さんの茶目っ気たっぷりの表情や、勇ましいアクションも見られる
魅力に溢れた回でした。

また、その話でチャイナドレス姿の綾様を手籠めにしようとしたのが
何とあの松木部長刑事こと早川雄三さんで
コミカルな松長さんらしく、非常に嫌らしくも大胆に片平さんに迫る辺りは
堂に入った悪人ぶりで見ていて笑ってしまいました。

腕には覚えのある綾様相手には分が悪いのか
あっと言う間に返り討ちに遭う辺りも
また早川さんらしいと言えばらしい所でしたが…

お勧め和久田脚本

前回予告したように
時代劇脚本家である和久田正明先生が担当された回の中で
特に私が好きな回を簡単な寸評付きで紹介して参ります。
今回は特に暴れん坊将軍、桃太郎侍から20本を厳選してみました。

暴れん坊将軍 177話「鬼同心が哭いた朝」
凶賊を追う鬼同心が直面する非情な事件の顛末が
中々衝撃的で、印象に残っております。
名悪役菅貫太郎さんの悪らしさも光っておりました。

暴れん坊将軍 191話「吉原・木枯し・女の涙」
江戸に士官の為に出てきた浪人夫婦の妻(萩尾みどりさん)が
ある裏切りに遭い悲惨な目に遭うと言う話。

確か和久田先生の名前を知る前に面白い回だと思っていて
後に脚本家を確認して、納得したエピソードです。
終盤のハイライトシーンを最初に持ってくる演出や
成敗シーンの上様の怒りも含めて
初見以来、非常に印象に残っている話です。

暴れん坊将軍II 22話「十手を下さい!お奉行様」
十手を持ち盗賊を追う娘だが、追う盗賊は娘の父だったと言う話。
ラストは、それまで娘が隠していた本心をあらわにする事で
後味の悪いラストとなりますが
親子の絆の深さを改めて考えさせる物でした。

暴れん坊将軍II 63話「女のいくさ!うわなり討ち」
人が死ぬ件はありますし、不幸な女が出てくる話ながらも
いつもの和久田脚本と違ってコミカルな話
あの宮園純子さんが女同士でくんずほぐれつの
凄い喧嘩をするシーンが印象的でした。

暴れん坊将軍II 115話「借金取りを呑んだ女!」
タイトルから想像できないと思いますが
殺陣シーンで、珍しく上様が傷だらけになりながら戦うシーンが見られます。
浅茅陽子さん(後のおさいさん)に南利明さんとゲストも豪華。

暴れん坊将軍II 130話「鬼を背負った押しかけ亭主!」
鬼と目される火盗同心、善人っぽい魚屋
話が進むと、二人の真の姿があらわに…
意外な人物が豹変するのが和久田脚本の面白さの一つですが
今回は演者も相まって、意外性がかなり感じられました。

そんな卑劣な首領を上様がマジ斬りするのも見所です。

暴れん坊将軍II 133話「地獄の沙汰を待つ女!」
話自体もメインゲストの三浦真弓さんの心理描写が巧みで良かったのですが
何よりも菅貫太郎さんの悪人振りが
いつもにもましてキレが良くて、個人的には目を引きました。

暴れん坊将軍II 184話「夜叉の涙はあかね色!」
背中に夜叉の彫り物を背負うおもん(真木洋子さん)と
なさぬ仲の父親に折檻されていて屋敷を抜け出した与市の心の交流を描いた
いつもの和久田脚本とちょっと趣が異なる一編。

おもんがなさぬ仲の父に凄むシーンが良かったですし
おもんと与市の別れのシーンはジンと来るものがありました。

暴れん坊将軍III 14話「春の宴に舞う女」
あの土田早苗さんが女殺し屋として登場する話
…ですが、終盤悪者から上様を庇って非業の最期を遂げます。

ただ、土田さんは他にも暴れん坊将軍に二度ほど出ていまして
他の回も良かったですが
今回は土田さんのキレの良い殺陣シーンが見られますし
ラストは上様と(別に愛し合った訳じゃないんですけど)
相舞いを踊る場面があったり、見せ場が多かったし
上様が怒りのマジ斬りを披露しますので、特に好きな回です。

土田さんは死にますけど

暴れん坊将軍III 93話「悪霊の城の花嫁」
綱吉公に恨みがあるのに当代吉宗公に恨みを晴らそうとする
謎の一族の悪霊が登場しまして
上様は、終盤悪霊の城に赴いて、本当に悪霊と戦います。

この時点で既に常軌を逸していますが
悪霊を残らず退治したと思ったら城が崩壊し
気が付いたら、辺りは全く何も無い一面草だらけで
さっきの悪霊は夢なのか現実なのかを
あえて曖昧にして終わると言う所がさらに凄いです。

暴れん坊将軍III 114話「いとしのわらべよ、荒海が泣く!」
不幸な少女が捜し求めた父は実は悪党の一味で…と言うよくある話ですが
父が死ぬのはともかく、少女まで散々折檻される中々惨い話です。
当然上様怒りのマジ斬りも炸裂しますが
ラストは非常に救いが無かったですね。

暴れん坊将軍IV 52話「剣鬼が走る!江戸の闇」
あの沢竜二先生が演じる凄腕浪人月形が
苦界に身を落とした娘の為にある仕事に手を出しますが
終盤で月形は事件の意外なからくりを知り…と言う内容で
終盤の展開は、結構意外な展開が多く驚かされましたが
月形を沢先生が力強く演じていましたので
作品に非常に引き付けられました。

事後、上様が月形の事を振り返る場面が、何とも切なく感じられました。

桃太郎侍 29話「ふるさとは遠かった」
つばめ太夫が桃さんの鬼退治にちゃっかり助っ人参戦していますし
川合伸旺さんが悪者で出ているので、かなり好きな回です。

桃太郎侍 45話「からくり武士道」
桃さんの住むお化け長屋に
浪人の小野寺(品川隆二さん)と妻(新藤恵美さん)が引っ越してきます。
一見普通の浪人夫婦に見えた小野寺夫妻の正体が
実は事件の鍵を握っていると言うかなり凝った筋立てでした。

品川さんが焼津の半次とは違って
下級武士の悲哀を感じさせる侍を好演していたのも、印象的でした。
ただ、想定していたラストとかなり違っていたのには、驚きました。

桃太郎侍 75話「つばめが飛んだ甲州路」
御用金を狙うやくざ(田崎潤さん)
その用心棒の浪人(清水紘治さん)と浪人を仇と狙う女(田島令子さん)
御用金強奪が実行に移される時、その人間関係に変化が…

つばめさんが御用金強奪を追って現地に飛んだ桃さんの助っ人に
現地に赴き、やくざ一家に仁義を切って
わらじを脱ぐシーンが格好良くて好きです。
目立った活躍は少なかった気もしますけど…

桃太郎侍 86話「大当り貧乏くじ」
以前に林家木久蔵(現・木久翁)師匠が出て
「いや〜んばか〜ん」を披露した回の話をしましたが、この回です。
話としては一見不幸そうな女(新藤恵美さん)が出てきたかと思ったら
意外な展開を見せると言う和久田脚本らしく
意表を付いた展開が見られるの良かったと思います。

桃太郎侍 98話「飛び立った雉の与之助」
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫が
大奥で忍びとやりあったり、活躍が多い話です。

桃太郎侍 135話「妖しの花を咲かせる女」
根岸とし江(現・季衣)さんが使命に縛られて不幸になる
と言う和久田脚本らしい女性を演じております。
一方で、おなじみの川合伸旺さんはいつも通り悪者なのに
これまたおなじみの菅貫太郎さんが悪者じゃないと言う構図が
珍しく印象に残っております。

桃太郎侍 141話「浮世絵美人を狙う鬼」
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫そっくりの密偵が殺され
つばめ太夫が狙われるという話。
狙われたのを逆手に取って
つばめ太夫が悪に揺さぶりをかけるシーンの
野川さんの不敵な感じが格好良かったです。

桃太郎侍 156話「からくり悪党番付」
阿藤海(快)さん演じる太鼓に非常に目が無い盗っ人と言う
普通の悪人とちょっと違う人物が出て来ると言う
いつもの和久田脚本と違ってコミカル風味の話。

好みの時代劇脚本家

前回申したように、『暴れん坊将軍』で私が好きな話を並べると
結構同じ脚本家の方の回が好きな傾向がある事に気付きました。

和久田正明って方なんですが
和久田先生は『桃太郎侍』『大江戸捜査網』なんかも書いているし
『桃太郎〜』でも私が好きな回を結構書いていて
結構和久田脚本が好きなんだろうなって確信しました。

和久田先生の脚本回を私が好きな理由を分析すると
・悪い男のせいで女が不幸になる作風を貫いている点


・善玉っぽい人物が悪者になったり
悪者っぽい人物が悪くなかったり意外な展開が多い点

・不幸になる人物が多い事から
痛快時代劇における主人公の怒りが増幅され、感情移入しやすくなる所

・(暴れん坊将軍限定)上様が”マジ斬り”する事が多い点

・暗い話を書く一方で
同じ話でコミカルなシーンが入っていてそこでちょっと笑えてしまう所

・暗い話だけでなく、コミカルな話を書かせても面白い所がある点
が理由なのかな?と思っています。

和久田先生の時代劇での代表作と言うと
やはり有名所の『暴れん坊将軍』や『桃太郎侍』辺りになるんでしょうが
少し前までBSでやっていた『お耳役秘帳』は
和久田先生の担当回が事の外多く
和久田先生の独特の作風が存分に堪能できる作品で
ある意味での代表作とも言える作品でした。

ちなみに和久田先生は、現在時代小説家として活躍されているようです。

次回はこの流れで
和久田脚本で好きなエピソードを寸評付きでご紹介いたします。

あまりにも個人的な話題ですが、お付き合い下さい。

(※ちなみに、『大江戸捜査網』には
和久田先生の脚本回は無いかと思っていたのですが
末期頃ではありますが、和久田先生の脚本回がありました。)

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