天地の超常現象

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「ジャーナリスト同盟」通信

  本澤二郎の「日本の風景」(488)

 <松下(財閥)政経塾の思想と行動>

  丁稚小僧から松下財閥を立ち上げた戦後日本資本主義の成功者の象徴となった松下幸之助を

批判する人は、あまりいないようだ。社会主義市場経済下の中国でも、松下人気にあやかる経営陣が

多かった。巧妙な広報宣伝戦略の成果でもあった。持てる財力を駆使して、内外で容易に

「松下幸之助」の虚像を作り上げた。並行して松下企業と製品を売り込んで暴利を手にした。

財閥の常で、背後で豊富な腐敗工作をしている、との指摘もある。この松下が晩年に立ち上げた

政経塾の思想と行動を、筆者は最近まで知らなかった。関心も薄かった。果たして一点の曇りが

ないものかどうか。財閥資金による特別な政治思想教育を受けた政治集団が、狡猾なマスコミ利用で

もって小沢と鳩山の排除に成功して、とうとう菅内閣で権力を掌握したのに面食らってしまった。

透明性を求める全てのマスコミが、この怪しげな金力政治集団に触れていない。国民として

無関心ではいられまい。

 以前にも少し書いたのだが、白状すると、以下の理由で詳しくなかった。日本国民の多くも

そうであろう。幸い、まだ誕生したばかりの「日本創新党」党首の記者会見(6月7日)を

日本記者クラブで聞くことが出来た。政経塾の思想と行動を知ることが出来た。政経塾2期生の

山田宏である。11年ほど東京・杉並区長をしていた人物という。彼のことは一度だけ、

自民党秘書から女性区議との醜聞を聞かされたことがある。

 彼の仲間には、やはり女性問題が原因なのか、横浜市長を辞めた中田という人物も加わっている。

政経塾議員の弱点は女性問題なのか。とはいえ同塾は既に自民党、民主党に塾生を送り込んだ。

夏の参院選では、新たに山田や中田らの首長連合政党を誕生させた。3本の矢作戦なのである。

PHP研究所からの指令だとみたい。

 松下幸之助が用意した、確か70億円で政経塾を結成したという報道を、政治記者時代に

耳にしたことを今もかすかに記憶している。悪い印象はなかった。従ってどんな教育を

しているのか、関心も興味もなかった。今からすると、上手の手から水を漏らしてしまったと

大いに反省している。

 身近なところでは、新聞社のずっと後輩になる社会部記者が政経塾に入った。

現在県議をしているが、彼の言動からリベラルな雰囲気はなく、自民党右翼議員の路線に近いと

感じてはいた。10年前ごろか、政経塾の試験で落第したという若者が

「最後の試験で討論をさせる。9条問題がテーマになる。ここで護憲論をいうと100%落第する」

という説明に仰天したものだ。

 改憲軍拡論と松下財閥思想の因果関係を知らなかったものだから、やはり何かあるのかな、

という印象は抱いた。しかし、それ以上詮索するという作業を怠ってしまった。

 やはり10年数年以上も前だった。そのうち民主党の政経塾議員が改憲派であることも判明した。

だからと言って真正面から取材してみようとは思わなかった。当時は小さな勢力でしかなかった

からである。

<皇国史観>

 過去を見つめ、歴史の真実を学び、未来に生かすということは、人間行為として当たり前の

ことである。権力中枢取材を長くしていると、日本の官僚政治は、こうした当たり前の教育に

可能な限り蓋をしてきたことを理解させられた。隣国の要人から「歴史を鏡に」という発言が

飛び出すことになるのだが、善良な日本人は実に悲しくもわびしい恥ずかしい思いにかられる。

 気付いてみると、いつの間にか「自虐史観」という言葉が、右翼東大教授らから飛び出した。

そのうちに「新しい歴史を作る会」というものが誕生した。あれよと言う間に、

産経新聞が扶桑社なる出版社を立ち上げていた。そこから皇国史観丸出しの歴史教科書が誕生した。

 なんと、その教科書を文部省が認可したのだ。右翼勢力の威力を裏付けていた。すると、

その問題本が公立学校の一部で採用された。こうした報道にうんざりしていると、

たまたま韓国メディアが「政経塾出身首長のもとで皇国史観的歴史教科書が採用されている」

と報じた。1、2年前のことである。まさかと仰天してしまった。

 政経塾思想と皇国史観の深い関係に驚かされてしまった。日本の新聞は

報道していたのであろうか。筆者は韓国紙の鋭い報道に感謝した。

問題の首長は杉並区と横浜市である。今回、新党を立ち上げた人物らの仕業なのだろう。

自民党政経塾議員の偏狭な歴史観を、彼らは首長という頂点に立って実践したのだ。

 過去を正当化する政経塾思想と行動に衝撃を受けてしまった。都知事の石原レベルである。

あるいは平沼新党と同じだ。極右と断じるのが正確だろう。オランダでは極右が第3党に躍進した。

100年に一度の世界恐慌を背景に怪しげな勢力が台頭してきている。日本も同じなのか。

<民族主義>

 山田党首の会見の中で、さりげなくそれでいて当たり前のように「夫婦別姓」

「外国人の地方参政権付与」を否定する場面があった。賢い会見者はくどくど説明しなかった。

説明すると、政経塾思想が暴かれると心配したのであろう。しかし、国際化・人権重視の

21世紀のもとでは、こうした価値観は多数が支持するはずである。後者について小沢も鳩山も

熱心だった。確か韓国で実現を約束した小沢のリベラルに「おや」と思ったほどである。

筆者などは「今更」と思っている日本人だが、偏狭な民族主義者・極右勢力は、

異常な反応を示している。

 そのことを1年前に筆者は、改憲軍拡派の大学教授から「軍事基地も造れなくなる」という

不可解な説明を受けた。仰天して反論する気も起きなかった。孫たちにも莫大な借金をさせている

少子高齢化の日本の将来は暗い。国際化することで安心と安全を確保するしかない。

人類皆平等である。第一、国家という垣根を低くできることも戦争防止に役立つ。

日中韓首脳会談で「国家の壁をなくそう」と主張した鳩山は正しい。だが、右翼はそれにも

反発して小沢と鳩山を攻撃していたのである。その右翼戦線に隠れて政経塾も加わっていたのである。

排外的民族主義は、戦前の天皇制国家主義そのものである。侵略戦争の元凶でもあった。

山田は杉並区の教育委員会を改編させ、扶桑社の歴史教科書を採用した人物でもある。

ベテランの記者OBが質問してくれたことで思い出したのだが、山田は「国家が教科書の内容に

関与してはならない」といって、そのことに自己弁護し、正当化した。そして皇国史観の歴史教育に

反対する日教組を「相いれない勢力」といって切り捨てた。「君が代や日の丸の認識には

憤りを感じる」ともいって、石原レベルの認識を披歴した。閉ざされていた松下政経塾の正体を

見せつけられたと感じるのは筆者だけだろうか。

こうした教育史観に理解を示す埼玉県の上田知事との連携を公言した。さらに「共通の考えなら

どこの政党とも連携する」といって平沼赳夫ら極右新党との選挙協力の可能性をも、

松下政経塾党首は示唆した。選挙後の極右連合を目指している、と筆者には聞こえた。

どうやら天皇教の信者たちなのだ。ちなみに、民主党政経塾の面々は政権維持のため、

日教組とは偽りの交流をしていることになる。

 「教育の重視」も政経塾の思想と行動の核心である。それが皇国史観本につながるのであろう。

民主的な装いをしているが、中身は歴史と伝統に執着する戦前の日本である。

憶測だが、前回の総選挙で金庫の内情を暴かれてバッジをはずすことになった北海道の

小林陣営には、政経塾のスパイが潜んでいたのではないのか。小沢・日教組叩きでは

あったのだから。

<改憲軍拡路線>

 改憲軍拡論というと、過去にはA級戦犯容疑者・戦争責任者の岸信介がいた。

現存する人物では軍国主義者の中曽根康弘だ。マスコミ界では読売グループの頂点に立つ左翼から

右翼に転向したナベツネがいる。背後には財閥が控えている。

 政経塾もまた、松下財閥の意思が反映されている。「安全保障は自分で守る。

いまのアメリカ任せであってはならない」という。軍事的自立論をひけらかしたのにも

驚いてしまった。武力不保持・戦争放棄の9条を真っ向から否定するのである。

日本再軍備論は日本核武装論へと突き進むだろう。これは石原や安倍レベルである。

軍事国家への日本改造が、松下政経塾思想と断じていいだろう。司令塔であるPHP研究所の

出版物は極右宣伝のものが目立つ。

 「戦後の日本は9条の上に復興したのではないか。9条は守るべきではないか」という会場からの

質問に、山田は「その意見とは異にする」と明言した。

 「日本の繁栄は小軍備と日米安保だ。そのお陰で東アジアは一度も戦争が起きていない。

現状の東アジア、西太平洋では中国の軍事力、韓国、北朝鮮、ロシアの軍事増強が見られる。

軍事力のバランスを保持する上で日米安保はまだ必要だ」「我々は新しい憲法の制定を掲げている。

60数年前のもので問題がある。前文をまず変えたい。翻訳で日本人のものではない」

 将来的には日本独自の軍事国家を目指すという。いまはアメリカの軍事力を活用すると

いうのである。その一方で、憲法改正という改悪を推し進めたいということらしい。

岸や中曽根は9条に飛びつく。しかし、狡猾な政経塾は前文から、といって9条をすぐさま

推し出してはこない。

 翻訳文を日本人の手で、という手口で改憲を早く実現させる、という策略なのである。

 中曽根や安倍らが推進している集団的自衛権の行使を「早期に実現したい」と豪語した。

自民党改憲右翼と歩調を同じくさせている。

<財政再建は正論>

 戦争の出来る日本改造が松下政経塾・松下財閥の悲願なのである。岸や中曽根と同じ

天皇制国家主義と断定可能だろう。自立する軍備は核武装の日本を暗示している。

戦前への回帰とも受け取れようか。

 以上の政経塾の危険な体質は、ベテラン記者らの質問の成果である。山田の選挙向けの顔は、

もっぱら破綻寸前の日本を再生させるための財政再建論である。「杉並区では職員の

5分の1を削減した。区の借金はあと2年でゼロになる。ツケを次の世代に回さない。

それを国政の場で」という。正論なのだ。

 彼は自公政権の定額給付金を批判した。民主党の高校授業料の無償化にも。賛成である。

財政の赤字を無くすことだと強調する。「国会議員半減、公務員を3分の1削減」も其の通りだ。

しかし、議員報酬や役人給与の半減については、全く触れなかった。それでいて

「法人税の引き下げをせよ」である。松下財閥の意向ではないのか。

 また庶民の懐を直撃する消費税を上げて、それを社会保障費と地方に配分する、とも公約した。

「はてな」である。ともあれ、怪しげな政経塾の正体をひけらかしてくれたことは、

筆者には過大な成果となった。

    (9条、改憲論者の学校とはおそれいった。それで社会に貢献しているつもり???。)
                                           

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閉じる コメント(4)

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松下氏のカリスマ性を、演じたのは、番頭達です。真の松下氏は下半身にルーズで、確認しただけで、6人認知しています。

2010/6/15(火) 午後 4:16 [ 短足おじさん ] 返信する

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こんにちは。
それは初耳です。ただ、奥さんがとことんケンカしたと云う話は
聞いてます。しかし、男ですし個人的な事ですから。それはどうでもいいです・・・。

2010/6/15(火) 午後 5:49 [ gann ] 返信する

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日教組は嫌いです。在日外国人寄りの民主党も嫌いです。
私の大学では、私も含めて海外経験のある人ほど、日本を大事にします。もっと言うと、保守的な考え方をします。左翼は本当の国際観を持ってないくせに「世界はひとつ!」と叫んで格好つけたい人たちか、もしくは先祖が日本人ではない人です。 削除

2010/6/29(火) 午後 9:07 [ まり ] 返信する

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こんにちは。
松下政経塾に関しては思っていたよりもかなり違っているようです。
さらに調べる必要があるようです。

2010/6/29(火) 午後 11:00 [ gann ] 返信する

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