松月のRhymes&Reasons
「天使のハンマー」 by ピーター・ポール&マリー
ピーター・ポール&マリーの名曲といえばたくさんありますが、「天使のハンマー」(If I Had a Hammer)も初期の代表作のひとつですね。
1949年にウィーバーズのメンバーだったピート・シーガーとリー・ヘイズが作り、はじめは「ハンマー・ソング」(The Hammer Song)というタイトルで歌われていました。「当初はあまりいい作品とはいえなかったけれど、後にPP&Mが素晴らしい曲にしてくれたんだ。」ピート・シーガーは「虹の民」の本の中で確かそう語っていたと思います。
この歌は1962年の10月にPP&Mにとって初めてのTop10ヒットを記録しています。そして翌年、あのキング牧師が有名な“I Have a Dream”の演説を行った「ワシントン大行進」の時にも象徴的に歌われていたそうです。「勝利を我等に」(We Shall Overcome)と同じように、この歌も「公民権運動の象徴」だったのですね。
いたってシンプルなメロディ(実はこれもペンタトニック(5音階)なのです)、親しみやすいリズム、そして、平等や自由や愛を真摯に求めるメッセージ。この歌の力強さとPP&Mの熱心さが、公民権運動の真っただ中に多くの人の心を動かしたのでしょうね
|