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川柳集 「栗ごはん」
その1 ごまめ
まだごまめかめますまめもつまめます
枝豆をむにゅっむにゅっとビール党
見て歩くだけの京都は寒おすえ
河豚はもうない白菜山とある
預かってくれてたはずのお年玉
ガングロの玉子とへなちょこの竹輪
ない時はない素うどんに葱もない
逃げたのに追いかけてくるチョコレート
電柱を抱く幸せな酔っぱらい
あきまへんどすえときつう叱られる
何の肉ですかと怖いことを聞く
若くない人のら抜きが気に掛かる
花びらも職無き人も吹き溜まる
ご陽気な着メロ僕じゃないですよ
あの金はないのそういうことやねん
会釈して帽子の似合うご住職
その2 たぬき
素っぴんで出掛けて席を譲られる
すき焼きの残りのぐちゃぐちゃがうまい
蛇にしてみればそんなに長くない
窓ガラスやもりの腹の白いこと
町会費隣はいつもお留守です
アザラシがテレビ見ている食べながら
えらそうに米の値段も知らないで
今言うたやないのあんたも歳やねえ
青汁が結構うまい罰ゲーム
原型は不明夏場のチョコレート
空を見ていたらおばちゃん飴くれる
美人少食家に帰ってから食べる
空振りはジョーク狙いはホームラン
社長ひとり触らぬ神の巨人ファン
絶対に内緒は絶対に喋る
他人とは思えぬ信楽の狸
貯金箱貯まらず薬箱たまる
その3 栗ごはん
どうしよう昨日は妻の誕生日
炊きたてを豆から食べる豆ご飯
皮を剥く苦労も知らず栗ご飯
弁当がなかったことを今も言い
三つなら千円無駄を二つ買う
その他に御車料と粗飯料
花束をもらいアナログ捨てられる
駅員がぬっと首出す券売機
友達の話にしては詳しすぎ
政策はともかく人相が悪い
連勝が続くパンツは洗わない
スキと書きかけたガラスへアホと書く
ケータイの疑わしきは水洗い
何も言うなと花束を抱かされる
よく分からないけど進むデジタル化
定期解約ちょきんぎょがもらえない
年の暮れお金以外で欲しい物
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