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2007年
定年を期にと夫婦が食い違う
テレビ付けて寝ている消すと目を覚ます
日本全国今夜も酒を飲む理由
神様の前で小銭を選っている
猫炬燵蜜柑正月三ヶ日
猫の髭ちょん切るしばらくは平和
歩きながらメールしながら食べている
レシート飴小銭切符が出て来ない
洗剤をもらうと布団買わされる
接着剤の蓋が接着して取れず
指で押して買わず奥様困ります
プチプチをぷちぷち潰すひまつぶし
不倶戴天の漉し餡派つぶ餡派
冷蔵庫アイスモナカが溶けている
冷蔵庫僕のプリンが消えている
水の音人が居るのか居ないのか
一大事水を一杯所望する
サラリーマン川柳父は笑えない
美しいだけの昭和は棚へ置く
選挙やっと終り古紙回収の声
祭りには帰ると言ってそれっきり
思い出し笑い読経はまだ続く
窓ガラスがちゃんサヨナラホームラン
暴れん坊将軍ショッカーを倒す
番号を盗まれ全部盗まれる
黒も青も赤もマジック乾いてる
雨女みんなわたしが悪いのよ
無死満塁アホボケカスと無得点
雨は降って来るしお粥は吹いてるし
詰め放題のみかんレジでもまた転げ
二本あれば叩きたくなる鰹節
正直に造花が雨に濡れている
紀州の梅ありこげ飯に湯をかける
甘党が思うに一個余るはず
お祈りの前を横切る異邦人
後ろから前へ電車の中急ぐ
裏返したバッジ情報漏れている
その辺で二次会やっている野党
仮名遣いにほひ袋のいい匂い
駐輪場ドミノ倒しの刑にあう
買ったあと半値になった肉パック
犬嫌い犬に出会うとワンと吠え
犬の耳嫁はんのぐち僕のぐち
目薬を注す瞬間に目を閉じる
コンクールになると漫才笑えない
木瓜の花夫婦揃って頑固者
花も団子も好きと魂胆丸分かり
履歴書を持ち書き分ける人の波
マスクメロン皿にこぼれたお汁まで
動物園みんなケータイ持っている
味噌汁を語り男の値を下げる
愛すべき役に立たない古い辞書
火星人細木センセに叱られる
トイレとは違う金木犀香る
偽善者の胸へちくちく赤い羽根
運動会メタボリックの父こける
納豆糸引くてやんでえべらんめえ
天狗の鼻へもふり仮名を打っておく
性善説で出来てる激辛のカレー
八時間眠り言いたいことを言う
そうですか残念ながら時間です
儲かりますと電話儲かる筈がない
最前列のあなた手拍子ずれてます
幹事さんやっと座れば河豚がない
冷蔵庫の奥を訪ねて魔女に会う
宅配の判子へ何か羽織るもの
旧姓に戻って焼酎はロック
昼の月墓地を抜けるとひょんなとこ
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