|
司馬遼太郎著「坂の上の雲」に描かれていた一場面に心を揺さぶられた。
日露戦争 203高地での戦いの最中にあったエピソードだ。 日露は激しい戦闘を繰り返す日々だったが、時折休戦日が設けられていた。 休戦日には、戦闘で亡くなった自国兵の遺体を引き揚げていたという。 ある休戦日。 日本の陸軍将校が自ら兵を率いて死体の回収に出向いたときのこと。 同じく死体回収任務に就いていたロシア軍と遭遇。 日本軍将校が敵の将校に微笑し敬礼を送ると、敵軍将校も返礼した。 敵軍の彼は日本軍将校に対し、手持ちの菓子をくれた。 戦場にあっても互いに礼を尽くすという姿に、古き良き時代の武士道を感じた。 この約50年の後に起こる太平洋戦争において日本軍が行った行為は、太古の昔から大和民族が守り続けてきた戦の掟に背くものだった。 戦争を肯定するわけではないが、やむにやまれず戦争の最中に身を置く羽目になってしまったら。 せめて明治に生きた人々の礼儀を見習い、敵に対し敬意を払った戦をするべきではないかと思った。 戦にも美学があって然るべし。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用





