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当時お気に入りの店の一つに焼鳥の屋台があった。 一見フツーの屋台だが… ここのマスターは元業界の方だった。 集まってくる客も『現役またはOBの業界人』が大半。 屋台の前には夜中ともなるとベンツなどの高級車がぞろぞろ横付けされる。 当然のことながら一般人はほとんど寄り付かない。 一種異様な光景である。 フツーの主婦兼OLの私が何故この店にハマったか? (↑↑↑この前振りで予想がついたアナタはこのブログに精通している証!) 私の『お目当て』は渋くてカッコイイ店員さんユキオちゃんだった。 宇崎竜童をもっと二枚目にしたような雰囲気の人。 年は私より一つか二つ上のバツイチ。 私が最もコロリといってしまうタイプの男性である。 カッコイイユキオちゃんは当然のことながらモテた。 店に来るキャバのおねーさん達のアイドルである。 キレイなおねーさん達に太刀打ちできるはずもなく ユキオちゃんがおねーさん達に囲まれているのを指をくわえて見ているだけの私。 おねーさん達の店がはねる前に行かなければユキオちゃんとお話しできない。 そのため私は残業もそこそこに毎日のように会社を脱走してユキオちゃんのもとに通い詰めた。 ある晩。 どうしても避けられない残業で出遅れた私。 店に着くと既にユキオちゃんはおねーさん達に囲まれていた。 一人寂しく飲む私。 そんな私に声を掛けてくれたのがYAKUZAの幹部らしきおにーさんだった。 「ねーさん、一人か?そんなとこでしんみり飲んでないで一緒にどうだ?」 フツーなら相手を見た瞬間丁重にお断りするところだが 寂しくて仕方なかった私には彼が救世主のように見えてしまったのだ。 彼の名前はたっちゃん。(←もちろん仮名だが。) たっちゃんとその舎弟トラちゃんと私。3人で飲むことに。 元々イナセなおにーさんが好きな私は楽しくて、あっという間に時間が過ぎた。 たっちゃん。 「今からホストクラブ連れてってやるよ」と。 屋台でさくっと飲む分にはまだよいが これ以上深入りしてはマズイだろう? ↑↑↑冷静な私が必死で自分を止める。 楽しいからいいんじゃないの?行っちゃえ、行っちゃえぃ! ↑↑↑好奇心旺盛で破天荒な私がささやく。 ここの読者の皆様はまた想像がつくことだろうが 好奇心旺盛な私のヴィクトリー!! たっちゃんがホストクラブに入った瞬間。 ホストくん達が廊下の両側に整列してお出迎え。 にーさん、お疲れ様ですっ!! 礼儀正しく最敬礼するホストくん達。 席に着いた。 たっちゃんが私をホストくん達に紹介する。 このねーさんは俺の大切なお客さんだから丁重にな!と。 さあ、それからが大変!! ホストくん達から「ねーさん、ねーさん」とちやほやされ 最高級のピンドンに酔いしれ すっかり有頂天になってしまった私。 たっちゃんと携帯番号も交換した。 明け方。 トラちゃんの運転する車で家まで送ってもらい、たっちゃんと別れる。 (トラちゃんはたっちゃんの運転手代わりでもあるためほとんど酒は飲んでいない!) こんなときに限って近所のオババに出くわすもので この日もベンツから降りてくるところをオババに目撃されてしまった。 普段ならイヤミの一つも飛んでくるところだが さすがのオババもビビったらしく 何も言わず目も合わせず、そそくさと私の元から立ち去った。 この日は夢のような出来事に舞い上がっていた私だが 後で冷静になり思ったこと。 「ねーさん、ねーさん」と呼ばれるのが病み付きになって 極妻の世界から抜け切れなくなる女性も多いんだろうなぁ。 流れ弾に当たるリスクがつきまとうと分かっていても あの世界の甘美な魔力はそのリスクすら忘れさせてしまうものなのかもしれない。 この頃、ちょうど地元では某組の親分さんが襲撃され 業界ではピリピリと張り詰めた空気が流れていた。 そんな最中、たっちゃん達と飲み歩いていた私は やっぱり無謀なんだろうなと、ちょっぴり反省…。 当然のことながら警察官である夫には
「YAKUZA屋さんと飲んだ」とは言えず 「友達とホストクラブで羽目外して朝帰りしちゃった」と 半分ウソ、半分ホントの言い訳をしたものである。 |

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