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今夜、息子が友達5人を連れ、我が家にやって来た。
全員、高校時代仲の良かった友達だ。
普段なら「飯食わせてくれっ」と言う息子だが
今夜は「飯は要らない」「お菓子も要らない」「ジュースだけあれば有り難い」と。
今夜集まった6人の内、1人は、高卒で某鉄道会社に就職した。
(その他5人は大学生に・・・)
彼(Sくん)が、大切な初任給で、みんなに夕飯をご馳走してくれたらしい。
梢「一体いくら遣ったのよ!?高かったでしょ!?」
Sくん「大したことないっすよ。ほんの1万3千円でした」
地元で有名な安くて美味しい「回転寿司」に行ったようだが
高卒初任給での1万3千円は、とても大きく、貴重なお金だろう。
それを気前よく、高校時代の仲間にご馳走したという。
彼は、ホントは大学進学を希望していたが、家庭の経済事情のため諦めた。
元々「鉄」が好きで、鉄道会社への就職を希望していた。
就職活動のとき、私は何度も彼に聞いた。
梢「大卒と高卒とでは、後々会社でのポストが変わってくるんだよ。それでもいいの!?」
Sくん「いいんです。うちにはお金ないっすから・・・。
それより早く社会に出て、親を楽させてやりたいと思ってます」
梢「奨学金を受けて大学に行く道もあるでしょ!?」
Sくん「無理です。俺が働かなきゃ、ですから」
彼が希望していた鉄道会社。
ほとんど入れる見込みはなかった。
私も無理だと思っていたのだが、彼の人徳ゆえか、見事合格。
そして、今年、ピカピカの鉄道マンになったのである。
彼の就職が決まったとき、私は息子のことのように嬉しかった。
いつもうちに来て、ゴハンを食べていたあの子が・・・
そう思うと、涙が出そうだった。
今日、Sくんに言った。
「あれ!?みんなにご馳走したのに、私にはプレゼントないの?」
Sくん「あ!すみません!じゃあ、おばさんにはタバコ1カートン買ってきますっ!!」
梢「何言ってんのよ〜!!Sくんに借り作ったら怖いから、タバコなんて要らないっ!!
この後、給料前でお金がないから飯食わせてくれとか言われたらイヤだもんね〜〜!!」
そう言って笑い飛ばした。
でも。
Sくんの気持ちが嬉しかった。
なけなしの給料をはたき、自分の家族に焼肉をご馳走し、友達に回転寿司をご馳走し
私にはタバコをプレゼントしてくれるという彼の気持ち。
息子はお調子者だが、友達だけには恵まれているらしい。
そんな友達に感謝し、これからも彼らの成長を見守っていきたいと思う。
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