気の向くままに

復活予定です。頑張ります。

キャラ語り

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第四回目のキャラ語り。
誰よりも善であろうとするが故に、誰よりも外道を貫いた男。
Fate/Zeroの主人公、「世界の救済」を唯一絶対の願いとした衛宮切嗣を推したいと思います。
 
未だかつてこんなに努力が報われなかった主人公は存在しただろうか。
そう思わずにはいられない彼の生き様をこれから紹介したいと思います。
 
ネタバレ、激しく注意です!
 
 
 
貴様らはそんなにも、そんなにも勝ちたいか。
そうまでして、聖杯が欲しいか。
このオレがたったひとつ抱いた祈りさえ踏みにじって。

貴様らは、何ひとつ恥じる事もないのか。
許さん、名利(みょうり)につかれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども。

その夢を我が血で汚すがいい。

聖杯に呪いあれ、その願望に災いあれ。
いつか、地獄の釜に落ちながらこのディルムットの怒りを思い出せ。
 
 
たとえ敵からとはいえ。
かつて、こんな罵詈雑言を並べられる主人公がいただろうか。いや、いない(反語)
 
でも、この時の切嗣の所業を見れば、これで済むのがおかしいくらい外道なんですよね。
言うなれば、詐欺師と殺し屋を足して2を掛けた感じ。
 
 
それに敵にだけではありません。
正真正銘の味方、自らが使役するサーヴァント(使い魔)にすらこういわれる始末。
 
騎士道は幻想ではない!
たとえ命の遣り取りだろうと、それが人の営みである以上、決して犯してはならない法と理念がある。
それはなくてはならないものだ。さもなくば戦火の度に、この世には地獄が具現する羽目になる。
衛宮切嗣。今ようやく、貴様を外道と理解した。
道は違えど目指す場所は同じだと、そう信じてきた私が愚かだった……
 
 
ここで、切嗣と共に戦う妻のアイリが必死に諭します。
セイバーは誤解している部分もある。あなたの言葉が必要よ、と。
しかし、切嗣の反応は冷酷でした。
 
 
いいや。そこのサーヴァントには話すことなど何もない。
戦場での栄光だの名誉だの、そんなものを嬉々としてもてはやす殺人者には、何を語り聞かせても無駄だ。
 
この英霊サマは、よりにもよって戦場が地獄よりもましなものだと思ってる。
冗談じゃない、あれは、正真正銘の地獄だ。
 
戦場に希望なんてない。あるのは掛け値無しの絶望だけ。
敗者の痛みの上にしか成り立たない。勝利という名の罪過(ざいか)だけだ。

なのに人類は、その真実に気付かない。
いつの時代も、勇猛果敢な英雄サマが華やかな武勇談で人の目をくらませ、
血を流すことの邪悪さを認めようとしないからだ。
人間の本質は石器時代から一歩も前に進んじゃいない。
 
 
 
そんな衛宮切嗣という男の原点は少年期にあります。
ある時、切嗣は幼馴染で少し年上のお姉さんのような存在だったシャーレィという少女からこう問われます。
 
 
−ケリイはさ、どんな大人になりたいの?−
 
シャーレィ、ボクはね…
『正義の味方』になりたいんだ。
 
 
敵に憎悪され、味方にすら罵られる衛宮切嗣という男。
その男の原点となった願いはあまりにも純粋無垢なものでした。
 
 
転じて、青年期。
 
――見ていてくれたかい。シャーレィ。
今度もまた殺した。父さんと同じように母さんを殺したよ。
君を殺せなかった時みたいなヘマはしなかった。僕は大勢の人を救ったよ。
母さん…ナタリアが着陸に成功していたら、そのせいでどれだけの死人が出たかわからない。
彼女一人の犠牲で…それが防げたんだ…
 
 
切嗣は、初恋の相手であるシャーレィを殺せず、そのせいで育った島が死島と化すという体験をします。
その元凶となる、とあるウィルスの研究をしていた実の父をその手にかけた事が、切嗣の苦難の始まりでした。
 
しかし、死島と化した島で天涯孤独となるはずだった切嗣は一人の女性に救われます。
その女性の名はフリーの魔術師殺し、ナタリア。
殺し屋としての素養を叩きこまれた切嗣は、その世界で生き始めます。
自分を絶望から助け上げてくれた母、ナタリアと共に。
 
 
そんなある日の事。
切嗣のところに、毒蜂が蔓延る旅客機をミサイルで爆破しろというミッションが舞い込んできました。
 
決して地上にあの機を降ろしてはならない。
輸送中に隔離を逃れ、機内に巣くった毒蜂は、成層圏上で機ごと燃やして駆除しなければならない。
それが切嗣に課されたミッションでした。
 
しかし、その機にナタリアが乗っている事が判ったのです。
しかも、多くの乗客が蜂の猛毒に斃れていく中、ナタリアは未だ機内で健在でした。
 
つまり。
自分を天涯孤独の身から救い出してくれた育ての母。
彼女をその手にかけさえすれば、他の多くの人間、何千何万の人間が救われる。
 
切嗣は彼女をその手にかけました。
一切の未練、感謝、愛情、それら全てを断ち切って。
ただ、何千何万の人間たち、彼らが暮らす世界を救うために。
 
 
 
さらに時は流れ、聖杯戦争が始まります。
どんな願いでも叶える事ができる「万能の願望機」たる聖杯。
それを勝ち取る事が出来るのはただ1組の主従のみ。
 
切嗣の願いは明確でした。
 
「世界に恒久的な平和をもたらす」
「争いがなく、誰一人として苦しまない世界を構築する」
 
 
切嗣は、共に戦う妻のアイリに語りかけます。
 
アイリ、見ていてくれ。
僕は、僕がこの地で流す血を、人類最後の流血にしてみせる…!
 
 
ここで流す血を以って、人類の争い一切を終わらせる。
 
そのためにはどんな手段も問わない。
何が起ころうと、どんな手を使おうと、
そこでどれほどの血が流れようと。
ここで流す血が人類最後の流血であると信じて。
 
――その願いを叶えるための聖杯を勝ち取る。
 
 
それでも、その道は苦難の道。
切嗣は、最愛の妻、アイリへ向けて小さく零します。
 
もし僕が今ここで、何もかも放り投げて逃げ出すと決めたら―――アイリ、君は一緒に来てくれるか?
 
 
しかし、運命は残酷でした。
さらに時計は進み、再び、切嗣は岐路に立たされます。
 
ついに究極の二択を迫られる事になるのです。
 
最愛の妻と娘をその手にかければ、他の全ての人間は救われる。
言い方を変えれば、他の全ての人間の犠牲の上でしか、妻と娘は生かせない。
 
切嗣は決断します。
 
60億の人類と、家族2人…
アイリ、僕は…
君を殺して、世界を救う。
 
 
そう口にした切嗣の顔は苦痛に歪み、血に塗れ、涙が浮かんでいました。
 
「世界を救済したい」
 
そう願う事はこんなにも絶望に溢れていなければいけないのか。
胸をよぎる想いを断ち切り、最愛の妻をその手にかける切嗣。
 
 
あなたの理想を知り、同じ祈りを胸に抱いたから、今の私があるんです。
切嗣、あなたは私を導いてくれた。人形ではない生き方を教えてくれた。
私は…幸せだよ。
 
 
その時、切嗣の脳裏に浮かんだのは、かつて、確かにアイリが切嗣へ向けた言葉。
その顔には確かな決意と微笑みが浮かんでいました。
 
 
しかし、目の前に在ったのは驚愕と苦悶に歪む妻の顔。
 
そんな…どうして……切…嗣…
 
言ったはずだ。
僕は……世界を救うと。
 
 
薄れゆく意識の中、切嗣が最後に見た物は苦しみと憎悪に満ちた妻の顔。
最後の力を振り絞り、彼女の口が開きます。
 
 
呪ってやる…
衛宮切嗣…オマエを呪う…死ぬまで悔やめ…絶対に…許さない。
 
血を吐きだして息絶える妻。
その亡骸を見下ろしながら切嗣は吐き捨てます。
 
あぁ、いいとも。
言ったはずだ。僕はそれでも……
――世界を救う。
 
 
 
そうしてついに聖杯を手にした切嗣。
その正体、その本質を視た切嗣は思わず叫びます。
 
 
違うッ!こんなモノ、望んじゃいないッ!!
こうする以外の道があって欲しいと……
だから僕は、聖杯という奇跡に頼るしかないと……
 
 
「聖杯」は、所有者となった切嗣に語りかけます。
 
生憎だが、君が識りもしない方法を、君の願望に加えるわけにはいかない。
君が世界を救済したいと願うなら、それは君が識る方法で成就されるしかない。
 
 
ふざけるな!
それのどこが奇跡だと言うんだ!?
 
 
奇跡だとも。
かつて君が志し、ついに個人では成し得なかった行いを、決して人の手では成し得ぬ規模で完遂する。
君が一生かかっても摘み取れなかったであろう命を、この一瞬で刈り取る事ができる。
これを奇跡と言わずして何と言うのだ。
 
 
そうして天蓋に穿たれた聖杯から零れ落ちたモノは、触れた物に業火をもたらす汚泥。
それは眼下の街に息吹く何百、何千という命が一瞬にして蒸発してしまった瞬間でした。
 
 
「世界を救済したい」
 
己は一体、何のために戦ってきたのか。
あらゆる人間の憎悪を受けてもなお、実現したかった願いがあったからだ。
その実現のために最愛の命さえ切り捨てた。
 
その結末がコレなのか。
こんなモノは奇跡でもなんでもない。
アレはこれ以上現界させてはいけないモノだ。
そうして、切嗣は命じます。
 
「聖杯を破壊しろ」
 
 
さらに時は流れ、平和を取り戻した街の一角にある和屋敷。
切嗣はその縁側に腰かけていました。
そして、その傍らには、たった一人、聖杯がもたらした地獄から生還した少年がいました。
そう、彼こそが切嗣が引き取る形で一緒に住んでいた衛宮士郎という少年です。
 
士郎、僕はね、昔、正義の味方になりたかったんだ。
 
それを聞いた少年は訝しげに答えます。
なりたかったって…諦めたのかよ?
 
うん、残念ながらね。
ヒーローは期間限定で、大人になると名乗るのが難しくなるんだ。
そんな事、もっと早くに気が付くべきだった。
 
大人になるとなれないのか…
それじゃあ、しょうがないな。
 
――あぁ、本当に、しょうがない。
 
 
そう答えた切嗣の心中はいかなるものだったでしょうか。
さらに切嗣は続けます。
 
 
いいかい、士郎。
誰かを救うという事はね。誰かを救わないという事なんだ。
 
 
実の父をその手にかけて以来、世界を救済するために、目に見える全ての人々を救うために、
多くの大事な命をその手にかけてきた切嗣が最後に得た物は、あまりにも不条理な真実でした。
 
その時でした、少年の声が耳に届いたのは。
 
「しょうがないな」
 
爺さんがなれないんなら、俺が代わりになってやるよ。
爺さんがなりたかった「正義の味方」に、な。
 
――あぁ、安心した。
 
これを以って、正義の味方という呪縛から解き放たれた切嗣。
それは同時に彼の命が尽きた瞬間でもありました。
この瞬間に物語はFate/ZeroからFate/stay nightへと引き継がれます。
 
 
 
以上です。
 
衛宮切嗣。
後に衛宮士郎に受け継がれる事になる「正義の味方」の理念を持つ人物。
今回のキャラ紹介は彼でいかせていただきました。
 
衛宮士郎もそうですが、その生き様は本当に凄いの一言。
同時に命の重みについて色々と考えさせられるキャラの一人です。
 
たった一人の最愛の人と、何万人の他人。
しかも何万人の他人には、それぞれ彼らを最愛とする人がいる。
果たして、どちらの命が重いのかと。
 
 
余談ですが、同じFate/Zeroという作品でもう一人、その生き様が凄まじい男がいます。
 
その男こそが「征服王」イスカンダル。
前々回、第二回キャラ語りでも取り上げさせていただきましたね。
 
↓イスカンダルのキャラ語り記事
 
印象的なワンシーンを挙げてみます。
 
 
イスカンダル。貴様とて……
 
貴様の死後、その世継ぎは葬られ、築き上げた帝国は四つに引き裂かれて終わったはずだ。
その結末に、貴様は何の悔いもないと言うのか!?
 
今一度やり直せたら、故国を救う道もあったはずだと……
 
そうは思わないのか?
 
 
哀願を込めてセイバーが問うシーンです。
 
しかし、征服王たるイスカンダルの答えは明確でした。
 
 
「ない」
 
 
 
余の決断、余に付き従った臣下達の生き様。
その果てに辿り着いた結末ならば、その滅びは「必定」だ。
 
悼みもしよう。涙も流そう。
――だが、決して後悔だけはしない。
 
 
そんな――貴様は何故――
 
 
ましてそれを覆すなど…
そんな愚行は、あの時、命を賭して余に付き従った全ての者達への冒涜であるっ!!
 
 
これを読んでからというもの。
本当に悔やむという事が少なくなったなぁと思います。
アニメに影響されるなんてと気恥ずかしい気持ちも多々ありますが(笑)
 
このイスカンダルの台詞を思えば、悔んでいる暇があるなら前に進むしかない。
確かにそう思えるようになりました。
 
どんなに辛い時にも、どんなに苦しい時にも、その時、支えてくれた人はいたはず。
決してゼロではないはずです。
 
ならば、その時をやり直したい、無かった事にしたいと願う事は、
その時の自分を支えてくれた人達に対しての不誠実だ。
 
そう思うようになりました。
おかしい…でしょうか…確かになんかおかしい気もしますが…そう思うんですよね^^;
 
それではここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
第三回目のキャラ語り。
今回は初の女性キャラとして、「戦場のヴァルキュリア」のアリシア=メルキオットを取り上げてみました。
 
まずは、お借りした画像をペタリ。
 
イメージ 8
 
アリシア=メルキオットは、ガリア義勇軍第七小隊に所属。
同小隊を率いる大学出の新米指揮官、ウェルキン=ギュンターの副官を務めていましたが、
元は国境の町ブルールで、パン屋を目指して働く看板娘でした。
 
アリシアは物心ついた時にはブルールの孤児院におり、その出生については謎に包まれていました。
そして、天性の面倒見の良さも手伝って、孤児院で暮らしながら、
同じく孤児院で生活する年下の子供たちの面倒をみながら育ってきました。
 
そんな幼少の折、アリシアのいた孤児院にパン職人がやってきてパンを焼いてくれた事がありました。
その時のパンの美味しさに心奪われてしまったアリシアは、成長するにつれ、自分も人を幸せにするようなパンを焼きたいと願うようになります。
 
そして、孤児院を出る年齢になった時、彼女はその夢の実現のためにパン屋に修行に出たのです。
 
しかし、世はまさに戦争の機運。
アリシアがパン屋の看板娘としてブルールの町の人気者となったのもつかの間でした。
近い将来起こるであろう戦争への不安から、パン屋は休業し、疎開することになってしまったのです。
 
アリシアもまた、来るであろう戦争へと意識を向け、
ブルールの町の自警団員として、刻一刻とガリアへの侵攻の機運を高める帝国に備えていました。
帝国はガリアの北東に位置する専制侵略国家であり、領内に重要資源を内蔵するガリアを虎視眈々と狙っていたのです。
 
程なくして、ついに帝国が進軍を開始。
ブルール自警団の奮闘むなしく、ブルールの町は帝国軍により陥落の憂き目に遭います。
 
そして、そのブルール陥落の直前に出会った人物こそが、主人公のウェルキン=ギュンターでした。
その出会いはロマンチックとは程遠いもの、勿論、後の二人の運命はこの時はまだ誰も知る由はありません。
 
 
イメージ 7
 
(出会いのワンシーン ※ウェルキン視点)
 
故郷であったブルール陥落を受けて、ガリア王都ランドグリーズへと向かうブルール市民。
そこで妙齢であったウェルキンとアリシアは一般市民を核とするガリア義勇軍に入隊します。
ガリアは小国故の軍制として国民皆兵制度を敷いている為に、全国民が軍事教練を受けて有事に備えており、
職業軍人で構成されるガリア正規軍と連携して戦う事を目的として設立されていた組織がガリア義勇軍でした。
 
そして入隊後、大学の軍事教練で指揮官としての心得もあったウェルキンが、義勇軍第七小隊長に就任。
同時にアリシアは、ブルール自警団での実績を買われ、ウェルキンの副官として同小隊に配属されます。
 
当初は実戦経験のない隊長のウェルキンに対し、隊員たちは大きく不安と不満を募らせますが、
歴戦の古参兵にすら無茶な命令だと言われた作戦を、自ら立案実行した見事な奇襲作戦で勝利に導いた事で、
ウェルキンは隊内の信頼を獲得します。
 
そして、最も彼を信頼しなければいけなかったにも関わらず、結局最後まで彼を信じられずにいたアリシア。
しかし、アリシアも含めた隊の誰もが懐疑的な目を向ける中、ブレなく「成功できる」と断言し、
見事に作戦を成功に導いたウェルキンにアリシアは尊敬の念を抱く事になったのです。
 
 
 
そして、激しさを増す戦火の中で、ウェルキンの優しさや誠実さ、真面目さに惹かれていくアリシアですが、
そんな彼女に思いもよらない障害が立ちはだかります。
 
そのキーワードは、神話上の伝説の民族「ヴァルキュリア人」。
そこで「かつて世界を救った」と伝えられているヴァルキュリア人は実在が疑われる存在であり、
現に、これまでの歴史の中で「それ」の存在が明らかになったことはありませんでした。
 
しかし、アリシア達、義勇軍第七小隊は戦の折に「それ」を見てしまいます。
そして「それ」は、よりによって敵国たる帝国の側に存在していたのでした。
 
帝国のヴァルキュリア人、セルベリア=ブレス。
暴虐と化して友軍を葬り去る彼女を目の当たりにして、アリシア達はその圧倒的な力に畏怖を抱きます。
輝く銀髪とその身を包む蒼白い光こそがヴァルキュリアがヴァルキュリアたる象徴。
彼女は歩兵部隊は勿論、戦車大隊ですら一人で無傷で葬ってしまうほどの火力と耐久力を持っていたのです。
 
しかし、運命は残酷でした。
とある事件をきっかけにして、アリシア自身がヴァルキュリア人として覚醒してしまうのです。
謎に包まれた彼女の出自の真相がここで明かされる形となってしまいます。
 
 
イメージ 2
 
 
そして、その圧倒的な力が帝国軍との戦争に臨むガリア軍首脳の目に止まらないわけがありませんでした。
 
結果、ガリアのヴァルキュリアとして戦場に投入されたアリシアは帝国との戦いの最前線に投入され続けます。
その際に、アリシアは命令により、義勇軍第七小隊からガリア正規軍へと転属となります。
それはつまり、ウェルキン以下苦楽を共にした家族同然の仲間と引き離されるということに他なりませんでした。
 
そこにはもはや戦火の中のひとときの団欒もなく、ただ敵を殺して殺して殺し続ける日々。
同時に、かつての仲間達の多くも、ヴァルキュリアと化したアリシアに恐れの念を抱くようになります。
力が宿ったばかりに、敵からも味方からも、全ての他者に疎まれ、恐怖され、憎悪される日々・・
地獄のような日々を過ごすうちに、いつしかアリシアはこう思うようになります。
 
 
自分は破壊するだけの存在なんだ、と。
 
 
しかし、ウェルキンはとある戦場で、ヴァルキュリアとして猛威を振るうアリシアに寄り添い話しかけます。
そして、大好きなウェルキンにこんな姿は見られたくなかったと取り乱すアリシア。
 
ウェルキンは少し照れながらも確かな眼差しで、でもヴァルキュリアたる彼女を恐れることなく堂々と手をとって、
軍服のポケットからそっと何かを取り出しました。
 
 
それは、キラリと輝く小さな指輪。
 
 
イメージ 3
 
決して饒舌なタイプではなく朴訥な人柄のウェルキンが、精一杯の想いを込めて贈った贈り物。
ヴァルキュリアと化した事で落胆と恐怖に荒みかけていたアリシアの心に、それは確かに届きました。
 
「兵器」と化してしまったアリシアを「それでも必要だ」と断言したウェルキン。
 
この時、アリシアは教えられます。
強い力を持ってしまった事は変えられない。ならば、その力をより良い方向に、皆を守るために使ってほしいと。
 
そして・・・・・
 
 
僕には君が必要だ。だから、ずっと僕のそばに居て欲しい、と。
 
 
 
 
程なくして帝国とガリアの間で停戦協定が結ばれ、ガリアには束の間の平和が訪れます。
それは皆の「諦めない心」と「優しい気持ち」が手繰り寄せた奇跡でした。
 
 
 
 
それから数年が経ち、大人の魅力を醸し出し始めたアリシアは、念願のパン屋「アリシアベーカリー」を開店。
そして、救国の英雄となったためにガリア正規軍の各方面からスカウトが殺到するも、
それを蹴って教師となったウェルキンとの結婚生活は、娘も生まれるなど順風満帆そうで何より。
 
後に「戦場のヴァルキュリア2」の舞台となるランシール王立士官学校にも夫婦で姿を現すようになります。
主人公のアバン達に自身の経験から色々な事を諭してくれる二人はまさに大人の鑑。
図らずも次代を担う少年少女たちに影響を与えていく二人。
その意志はまた確かに受け継がれていくということなのでしょう。
 
 
イメージ 4
 
 
 
 
とまぁ、アリシア視点を意識して書いたので、色々とすっとばしてしまいましたねw
あらすじのようになってしまいましたが、少しでもアリシアの魅力をお伝えできればと思います。
 
そして、アリシアは、東方projectのアリス、魔法使いの夜の蒼崎青子と並んで、最高に好きなヒロインキャラ。
魅力を語るにはまだまだ足りないですが、あとはまたの機会あるいは前の記事参照ということで!
 
最後はシーン集的に締めさせていただければと思います。
 
イメージ 1
 
ゲーム画像より、狙いをつけるアリシアさん。
遮蔽物もなく呑気に射撃体勢を取っているのは、これがプロモーション用だからということでw
 
でもね、アリシアさん・・
 
「うん♪」 「やったぁ♪」
 
とても可愛い決め台詞を(自分が大好きなw)井上麻理奈さんボイスで言ってくれるのは嬉しいんですが・・
 
たった今、敵兵をヘッドショットしたばかりで言う台詞ではない(爆
 
 
イメージ 5
 
ゲーム画像より、ジト目アリシアさん。
アニメ版はかなり表情豊かですが、ゲーム版では結構貴重な気がします(笑)
それよりウェルキン、そんなドヤ顔でお前はいったい何を言ったんだw
 
 
 
イメージ 6
 
アニメ版キャラ紹介画像より。
意外と表情豊かなアリシアさん、青子もそうですが表情豊かなヒロインが好きです///
 
 
イメージ 9
 
ウェルキン爆発しろ!(笑)
 
平和への夢を語るウェルキンへの眼差しがもう・・///
 
爆発しろ!!←
 
 
スミマセンm(__)m
 
それではここまで読んでいただきありがとうございました!
最果ての海「オケアノス」を目指して征服蹂躙せんとする存在。
その正体はイスカンダル、アレクサンダー大王として名高い彼を第二回として取り上げてみたいと思います。
開始以来いきなり連続でFate関連でスミマセンm(__)m
 
まずは画像をお借りしてペタリと。
 
イメージ 1
 
 
連続Fateだけでなく、渋い漢連続でスミマセン!!
可愛いヒロインはまたの機会にw
 
でも、この漢。
数多のヒロインを押しのけて人気No.1キャラなんです。
まったく・・この萌え全盛の時代にこんなヒゲでマッチョなおっさんに燃える日が来ようとは。
 
その性格はまさに豪放磊落。
「テレビに映るクリントンが最大のライバル、ダレイオス王以来の好敵手」
「さしあたっては小僧(マスター)、ステルス爆撃機というものを10機ほど購入したいのだが」
 
個人的にはこのエピソードが好きです。
 
しかし、そんなライダーの在り方や生き方を最も表しているシーン。
 
それは、やはり聖杯問答の場面でしょう。
 
 
「そも、王とは孤高であるや否や?」
 
騎士王たるセイバー、英雄王たるアーチャー、そして征服王たるライダー。
三者三様の王の集い、その最後の締めくくりとして、ライダーは問います。
 
自身の経験から「王は孤高であるしかない」と言い切ったセイバー。
彼女にライダーが敢然と突きつけたのは「否」の言葉でした。
 
 
「駄目だな。全く以って分かっておらん」
「そんな貴様らには余が今ここで、真の王たる姿を見せつけてやらねばなるまいて」
 
同時にそこに現れたのは、見渡す限り一面の砂漠でした。
それこそが自身の心象風景を形にした固有結界、ライダーの誇る最強の宝具の具現化です。
 
そのままライダーは語ります。
 
ここはかつて我が軍勢が駆け抜けた大地、余と苦楽を共にした勇者達が等しく心に焼き付けた景色。
この世界、この景観を、こうして形に出来るのはこれが我ら全員の心象であるからだ、と。
 
 
その時、軍靴の音を響かせながら地平線の彼方から現れた存在・・
それこそは、精悍な面構えをした王を慕う無数の戦士達でした。
 
 
彼らの存在を背中に感じながら、王はさらに語ります。
 
 
見よ、我が無双の軍勢を!
肉体は滅び、その魂は英霊として世界に召し上げられて、それでもなお、余に忠義する伝説の勇者達!
 
彼らとの絆こそ我が至宝!我が王道!
それこそが、イスカンダルたる余が誇る最強宝具「王の軍勢-アイオニオン・ヘタイロイ-」なり!
 
イメージ 2
 
無双の軍勢の歓声を背にライダーは高らかに謳います。
 
「王」とは「誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿」を指す言葉。
 
全ての勇者の羨望を束ね、その道しるべとして立つ者こそが「王」。
 
故に、「王」とは孤高に非ず。
何故なら、その意思は全ての臣民の志の総算たるが故に――
 
 
王は孤独ではない、孤高である事は許されない、そう言い切ったのでした。
 
 
それこそがライダー、イスカンダルの王道。
そして、その確たる王道は、唯一王を自称する英雄王アーチャーを以ってして敬意を送るに値するものでした。
 
 
 
 
イメージ 3
 
続いては、Fate/Zeroのクライマックスともいえる橋上でのアーチャーvsライダーの戦い。
絶対的な強さを誇る敵を眼前に、自身に付き従う臣下を背に、ライダーは言い放ちます。
 
「集えよ、我が同胞!今宵我らは、最強の伝説に雄姿を記すッ!
敵は万夫不当の英雄王、相手にとって不足なしッ!
いざ、益荒男達よ!原初の英霊に我らが覇道を示そうぞッ!!」
 
――彼方にこそ栄えあり、届かぬからこそ挑むのだ。覇道を謳い、覇道を示す。
 
――この背中を見守る臣下のために。
 
そして、戦いの決着がついたあとにアーチャーは口にします。
 
また幾度なりとも挑むがいいぞ、征服王。
この世界は地の果て時の果てまで余さず我(オレ)の庭だ。
故に我(オレ)が保証する。この世界は決して其方を飽きさせることはない。
 
 
二人称固有名詞は「雑種」、良くて「貴様」。
そんな唯一王を公言してやまないアーチャーが発した征服「王」に「其方」という二人称。
それこそが最大の敬意の証だったのではないでしょうか。
 
そして、最期の際にライダーは気づきました。
この胸の高鳴りこそが、自身が欲して止まなかった最果ての海(オケアノス)の潮騒だったのだ、と。
 
 
勝利してなお滅ぼさぬ、制覇してなお辱めぬ、それこそが真の征服である。
 
そうして世界を地の果てまで駆け抜けんとした王に、全ての臣民が魅せられたのです。
 
そして、そんな王の背中を見て、臣下は育つ。
件のアーチャーをして「忠道大儀である。ゆめ、その在り方を損なうな」とまで言わせたウェイバー・ベルベット。
ライダーのマスターもといイスカンダル最後の臣として見せたその成長はまさにその典型かもしれませんね。
 
 
でも、この征服王イスカンダルというキャラ。
彼はFateシリーズ通しての主役といえるセイバーとはまさに対極に位置する存在なんですよね。
 
王として国に身命を捧げ、全身全霊を以って民を救わんとしたその苦悩と努力を誰一人にも理解されず、
最期は「王は人の心が分からないのだ」と、己が臣下に裏切られてその生涯を閉じたセイバー。
 
一方で、大儀はなく、理想もなく、ただ世界を果てまで征服せんとする我欲を以って万民を魅せ導き、
結果として、死してなお無数の臣下達の忠誠を一身に浴びているライダー。
 
 
ちなみにこの対極の王道については以前一度感想記事にしていました。
それがこちら(↓)です。
 
臣の為、民の為、国の為。
自分以外の誰かの為に自分を殺して殺して殺し続けて王の重責を担っていたセイバー。
そうして常に誰かの為に自分を殺したにも関わらず、誰にも理解されない王という存在。
「王は人の心を持っていない。人の心がわからない」
自分を殺し続ける王に疑心と畏怖の言葉を残して言い残して去った部下と程なくして起きた内乱という無益な争い。
その末に彼女が何よりも守りたかった国は滅び、自身も数多の屍の上で膝を折る末路を辿る事になる。
 
そんな彼女にとってライダーが語る王の道、「絆」というのは何よりも眩しいものだった。
王に心底心酔し、王と志を同じくし、王の下に集う軍勢は何よりも欲していたものだった。
そしてそれこそが、セイバーが「そう在るべきだと思っていた王の姿」ではなく、「そう在りたかった王の姿」
まさにそのものではないかと思わずにはいられませんでした。
 
うん、自分で言うのもアレですが、結構良い線を突いているのではと思いますw
 
また長々と語ってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
前回の「今週のジャンプ記事」に続いて、新たな企画記事(不定期)をスタートさせたいと思います。
そして、この企画はまたもブロ友のyukuさんの記事リスペクトです。
まずはこの場を借りてyukuさん、ありがとうございます。
yukuさんの記事を読んでとても面白かったので自分も出来る範囲で書いてみたくなりました。
 
 
さて、記念すべき第一回は「Fate/stay night」より、アーチャーを取り上げてみました。
「Fate/stay night」は、価値観や考え方など、ある意味で自分の人生に影響を与えたゲーム。
その中でも本来、自分は衛宮士郎というキャラがイチオシです。
そうですね・・この先どんなに可愛いヒロインが現れようと、士郎の優位は揺るがない。
そのくらいその在り方や考え方に感情移入してしまった主人公なのです。
 
でも、士郎を語るにはこの男、アーチャーの存在はまさに切っても切り離せない存在!(文字通りw)
ということで第一回目の大役に選んでみました。
アーチャーは、Fate/Zeroのライダーと並んで、Type Moonの二大「漢」キャラと言っても過言ではないはず。
(※但し、異論は受け付けます)
 
ここで、アーチャーは印象的な台詞を幾つかご紹介します。
 
 
まずは、主人公である士郎の本質を見抜いて投げかけた台詞。
「理想を抱いて溺死しろ」
 
そして、カッコ良すぎる死亡フラグとして名高い(?)台詞。
「単独行動は弓兵の得意分野、(※自分一人で死地に残って足止めを図るのは)賢明な判断だ。
だが、1つ確認してもいいか?」
「時間を稼ぐのはいいが…別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」
 
最後に、彼の本質が滲み出す台詞。
「助けた人間に感謝をして欲しかったわけじゃない。英雄などと持て囃して欲しかったわけでもない。
ただオレは……誰もが幸福だという結果が欲しかっただけだ」
 
というわけで意味深な台詞を紹介させていただいたところで、まずはお借りした画像を貼ってみたいと思います。
 
 
イメージ 1
 
 
「目に見える誰もが幸福であってほしい」
 
そんな理想を描き、やがて、己が理想の刃によって心象擦り切れていった一人の漢。
一人の人間を生贄にする事で千の人間が救われるとしても、その一人が犠牲になる事が許せなかった。
たった一人に選ばれた者の怨嗟の声が、自身の耳にこびりついて離れなかった。
そして、その一人の人間を救おうとすればまた、別の人間が犠牲になる様をむざむざと見せつけられた。
 
千人を救わんとすれば一人、万人を救わんとすれば十人、億人を救わんとすればその数は実に十万人。
救った人間が増えれば増えるほど、自身を呪う怨嗟の声も大きくなっていった。
全てを救わんとする彼の理想は、彼を容赦なく傷付け続けた。
 
それでも彼は走り続けた。
 
誰も悲しまないようにと口にして、数えきれないほど多くの人間を救ってきた。
しかし、その為に何人かの人間には絶望を抱かせた。
それでも、誰かを救えるのなら、少しでも多くの人間を救えるのなら・・
それは決して間違ってはいないはずだと言い聞かせてきた。
 
それでも人を救えば救うほど、彼は「救われぬ存在」を目の当たりにしてきた。
誰かを救ったせいで救われなかった存在を目の当たりにしてきた。
 
そうして、身を蝕む苦痛を感じる間もなく、己が理想は破綻している物だと気付く間もなく、
ただひたすらに己が理想を目指し、彼は走り続けた。
 
そして・・
「目に見える全てを救わん」とした彼の最期の地は、
彼に「救われなかった者達」が発する、彼を呪う怨嗟の声に溢れた絞首台だった。
 
 
皆様はこの一人の漢の事をどう捉えるでしょうか。
 
 
Fate/stay nightという作品は、作中で彼が発した「理想を抱いて溺死しろ」という台詞にもあるように、
「理想」と「現実」の葛藤を描いた物語だと思います。
「理想」を取るか、「現実」を受け入れるか、これは人間である以上、避けようのない事です。
言わば、人は生きている限り「理想」と「現実」の取捨選択をし続けなければならない。
 
ですが・・
本気で理想を追うならば、己が理想がどれだけ自身を傷つけたとしても、
自らの「大切な在り方(=理想)」の為に、歩み続けなければならない。
一方で、本気で現実を受け入れるならば、それがどれだけ捨てがたい大切な物であったとしても、
現実の命ずるがままに自らの「大切な物(=人や思い出)」を切り捨て続けなければならない。
 
どちらを選ぶにせよ、それは膨大な痛みを伴うもの。
それはある意味で「果てなき理想」と「動かし難い現実」の戦い。
目の前に動かし難い現実があってなお、その現実をも踏み越えんとする意志を以って、理想で現実を叩き潰す。
そして、己が夢、理想、未来、全てを犠牲にしてもなお、現実を受け入れるという決意を以って、現実で理想を封じ込める。
 
そして、これを語るにおいての重要なファクターが「偽善」という言葉ではないでしょうか。
この「偽善」をめぐる価値観が、どのような生き方を取るかを左右すると言っても過言ではないと思います。
 
「目に見える誰もが幸福であってほしい」
 
それがどんなに都合の良い理想論だったとしても、この願いは綺麗で尊い物であるという意味で、
この漢の生き様を「善」だと思う人間も居るかもしれません。
また、どんなに綺麗で尊い願いであっても、結局は自分勝手な願いにすぎないのだから、
この漢の生き様を「偽善」だと思う人間も居るかもしれません。
 
それは単に価値観の問題であり、決してどちらが正しいというものではないと思います。
要は理想を目指し続けるのを是とするか、現実に耐え続けるのを是とするかの違いです。
 
ただ・・
この漢の事を「偽善者」だと感じる人間がいる限り、彼の最期は絞首台になり続けるのではないでしょうか。
 
「理想と現実」の取捨選択と、「偽善」の解釈。
これこそが、自分にとってのFateの面白さの1つでした。
 
 
ということで・・・
今後も思いついた時、書きたい時にキャラについて語っていきたいと思います。
と言いつつ、この記事はほとんど過去記事の焼き直しだったり(ゲフンゲフン
 
それではここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

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