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自分以外の他人がいる、ということの価値の一つに、思いがけない情報をくれる、というものがある。
先日、友人が、
「今夜は曽野綾子さんの講演を聞きに行く日なんですけど、医者のアポと重なっちゃって」
と言ったので、私は彼女をおどすように受講証を奪い取り、いや、拝借し、会場へ行った。
場所は、上智大学。
なんでも、愛する人との死別などの悲しみをいやすことを学ぶコースで、3か月ごとに組まれ、中にはあの、日野原先生も講師におられる。
会場に着くと、最前列は「予約席」とか貼り付けてあったので、私は2列目に座り、曽野さんの実物を至近距離で拝見した。
曽野さんは昭和6(1931)年生まれとのことだが、ご年齢が信じられないほど凛としておられる。足がお悪いと司会者が言っていたが、1時間半立ちっぱなしで講演された。
どの著書にもよく書いておられる通り、ご自身の両親が不仲で離婚されたこと、その離婚した両親と義父母の皆が長寿であったこと、生まれつき強度の近視で人の顔がわからなかったが、50歳過ぎて思い切って両眼の難しい手術を受けて成功し、見えるようになったこと、に触れたのち、貧しい海外で働くシスターたちの話になった。マダガスカルの医療現場のことだったが、当地では薬も設備も食料もお粗末で、助からないとわかっている患者が来た場合、もう治療はしないのだそうだ。酸素も薬品も貴重品だから、生きる可能性のある方に回すとのこと。また、HIVも、あえて検査をしないという。検査費用がもったいということもあるが、なまじ検査して感染者であることがわかってしまうと、それ以降食料や薬品がもらえなくなるから、発覚しない方が幸せなのだという。
それから、救急車は有料だ。アメリカも有料だが、そもそも救急車が無料な国って、世界で、日本以外に何か国くらいあるのだろう?それで、かの地では、救急車を呼んでも、
「救急車代はいくらいくらかかるが、払えるか?」
と聞かれ、払えないと置いて行かれるのだそうだ。置いて行かれる、ということは、貧乏人は死んでもしゃーない、という意味だ。なんと日本は恵まれているのだろう。恵まれているどころか、昨今は、救急車をタクシー代わりに使う愚か者(それほど重病でなかったりする)が絶えないほどだ。
曽野さんは、「日本は、与えられすぎている」と言う。確かに。どんなに貧しいとはいっても、餓死する人はまず聞かない。生活保護から母子加算手当が削られた際、これに抗議した「貧しい」母親たちは、なぜか全員茶髪で、デコレーションつきの携帯を持っていた。本当に貧しいなら、まずヘアカラー代や携帯を削ると思うのに、不思議だと思った。子供を塾にもやれないとか、回転ずしも修学旅行も我慢させなければならないのか、等とよく訴えている。まったく、ああいう人らは、座してお金が天から降ってくる生活に慣れると、神経がマヒしてしまうらしい。マダガスカルと違って、救急車は呼べば必ず来てくれるし、治療も受けられるというのに。
曽野さんは、貧困の究極は、「飢餓」だという。飢えている場合は、選択肢として、
1.水を飲んで寝る
2.乞食をする(言葉狩りが激しいマスコミでは、「乞食」は差別用語で「物乞い」と言い換えさせられる、と嘆いておられた。しかし、イタリアでは乞食は立派な職業だそうだ)
3.盗む
があるという。
帰宅してから、考えた。
3は治安を悪化させるので、平和なのは、死期を伸ばす程度の結果にしかならないけど1か、あるいは2だ。乞食は立派な職業だと聞いて、へえと思った。彼らは、人から金をもらうために、少ないながら労力を割いている。炎天下や極寒の中、外でつらい思いもしている。なるほど。
上に述べた、貧困だと言いながら茶髪の母など、生活保護受給者らは、イタリア人を見習って、乞食をしたらどうだ。「乞食」という語感が悪ければ、人に頭を下げて金をもらえ、という意味だ。子供と回転ずしに行きたい、あるいは、子供を修学旅行に行かせたい、あれもこれも、というなら、あちこち回って、他人からもらえばいい。それなら誰も文句は言わない。立派な収穫だ。しかし、昨今の行き過ぎた福祉日本は、乞食もさせず、税金でなんでも恵んでやるのが良いと思っている。近頃では、働いて老後の資金をためるという、昔の日本人なら誰でもしてきたことをせず、カネがないほうが強い、といった異常な状況をあまた見せつけられている。人にすがって金をもらう労力を拠出している乞食の方が、税金にたかるより、ずっと高潔に見えてきた。
軽犯罪法第22条は、削除されたし。
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いいなぁ
私は産経で彼女のコラム読むたびに なるほどーと共感します
彼女、子育て真っ最中の女性は仕事するべきでない、と
言ってました。子供が熱出したりすれば、
職場に迷惑かかるから、と
桃実さんのブログ読んでるかもね!!
2013/5/23(木) 午前 1:35
転載させて頂きます。
応援&今日の ナイス ポチ凸
募金を装った物乞いがいますね。
2013/5/23(木) 午前 2:18
曽野綾子さんの講演、イイですね。それも間近でなんて正直うらやましいです。
私は、あの毅然とした生き方と、物事に対する真摯な姿勢が魅力です。
病院のお話、生存率優先の治療、凄いですね。虚飾を排した現実味がありますね。乞食の概念も面白いですね。
良いお話、ありがとうございます。
2013/5/23(木) 午前 3:59 [ トモモ ]
私は今、NPOの設立を計画中なので、社会貢献活動について考えているのですが、やはり日本は一部で貧困があるとはいえ、飢餓で餓死する人は稀なので、行き渡った社会だと思い、最近、ブログで記事にしましたので、ご参考までに。
http://ameblo.jp/lifework-a/entry-11532506054.html
アジアの人口増加は著しく、それが成長の原動力となっていますが、やがて職が不足し余剰労働力が出て来るでしょう。日本は高齢化が進み、介護での人手不足が深刻になるので、今後、アジアから労働力を輸入するビジネスもやって行くつもりです(本記事とはあまり関係ない宣伝になってしまい、すみません・・・)。
2013/5/23(木) 午前 5:36 [ Momotarou ]
曽野さんは笹川良平氏が興された日本財団でもよい仕事をされました。
「人類は一家、皆兄弟」の八紘一宇の精神で世界を駆けられました。
素晴らしい御仁です。
☆
2013/5/23(木) 午前 6:18
イタリアでの乞食と言うのは主にジプシーでしょう。タクシー乗り場やテーブルが路上のレストランなどに時々いました。
2013/5/23(木) 午前 7:19
日本の救急車はタダ。
タダで当たり前と思う日本人が、公務員は無駄とばかりに攻撃する。
日本も有料化すれば日本の行政サービスがいかに素晴らしいか分かるでしょう。
茶髪のヤンママにも通じます。タバコくわえて携帯しながらパチンコして金が無いと?
ふざけるな。
2013/5/23(木) 午前 8:18
おはようございます。
転載させて頂きますのでよろしくお願いいたします。
ナイスポチ。
2013/5/23(木) 午前 8:25
マンマさん、ほんとうにラッキーでしたよ。全く予期せぬところからこんな情報が入ってきて。友人には食事をおごってあげました。
2013/5/23(木) 午後 0:48 [ 桃実 (Momomi) ]
ナオミさん、曽野さんが私めのブログなど読んでいる可能性は無いと思いますが、もしそうだったら嬉しいな〜〜〜。
その、先週水曜日のコラム、読みました。私も何度も言っている通り、子育て中の女性社員は使えません。でも、いまどき男女共稼ぎでないと家計はやっていけませんから、私も何度もオランダ式の男女パートタイマー制度で子育て中は夫婦共稼ぎ、二人計1.5人分の収入を得、子育てが終わったらフルタイムに復帰したらいいと提唱しています。曽野さんは、過去に辞めていただいた秘書らを、子供が中学生になったら100%復帰させると書いておられますが、個人秘書ならそれができても、会社だったら、そんなに長い間いなかったら、浦島花子の世界になっているので、安倍首相の「育児休業3年」制度すら現実味は薄いと思っています。
2013/5/23(木) 午後 0:51 [ 桃実 (Momomi) ]
hitoさん、ご転載ありがとうございました。
募金を装った乞食でも、まあそれなりに説得力を行使し、人をだましたのでしたら、テクニックはあり、だまされた人も、家計に響くほどの金は出していないと思いますから、大目に見てもいいかな、と。
2013/5/23(木) 午後 0:54 [ 桃実 (Momomi) ]
トモモさん、コメントありがとうございます。日本では、やたら貧困者を救済しすぎるようです。貧しい国なら「金が払えない=医療は受けられない=死ぬ」に何ら疑問を抱く土壌は無く、人権屋も暗躍しません。それが日本のような国だと、貧しい人らほどやたら主張が高く「我々に死ねと言うのか」のような聞き苦しいセリフを役所で吐きます。貧しければ豊かな人にたかるか、さもなくば野たれ死ね、と役所が喝破するようでないと、自称貧困者らに我が国はつぶされます。行きすぎた福祉国家に歯止めを。
2013/5/23(木) 午後 0:59 [ 桃実 (Momomi) ]
Momoさん、コメントありがとうございます。恥ずかしながら私、NPOって一般の営利法人とどう違い、どうやって収益を得ていられるのか全くわからないんですよ。
ちなみに私は将来の日本の介護要員目的とはいえ、アジア系外国人をこれ以上日本に受け入れることには反対です。ただでさえ現在でもビザありかなしかわからないアジア系の面々大量に来て日本の治安をむしばんでいます。介護要員のレベルでは、と言ったら悪いのですが、日本の品位を向上させるクラスの人は少数派ではないでしょうか。そしていったん来たらなかなか帰国しません(特に出身地が貧しい場合)。それとは逆に、日本の高齢者を、フィリピンマレーシアなど物価が安く気候が暖かく介護の設備が整っているところに「輸出」するビジネスにしていただけませんか。最近はタクシーのラッピング広告で「Go Malaysia」などと日本人のリタイアメントビザを発給するプログラムが盛んですが、日本では物価高で暮らせない年金額でも、アジアなら十分お釣りがくるところが沢山あります。このビジネス、是非お願いします。
2013/5/23(木) 午後 1:08 [ 桃実 (Momomi) ]
(続き)特に今後は「独居老人」がいくらでも出てきますので、畳の上で家族にみとられて死にたいなどと言うこだわりも薄く、年金がパンクしているわが政府からは大歓迎されるプロジェクトになるでしょう。アジアに、日本人の老人むけのリタイアメント設備を建設し、そこへ老人を輸出(本当に悪い言い方をするなら「現代版おばすて」ですが)するプロジェクトは政府の支持も付くと思いますし、是非ご検討を。及ばずながら私も参画したいです(そのうち独居老婆になる予定なので)。
2013/5/23(木) 午後 1:13 [ 桃実 (Momomi) ]
カマちゃんさん、曽野さんが日本政府のODAなど垂れ流しとちがって素晴らしいのは、資金を寄付したら必ず後で見に行くとおっしゃっており、実際にそうやって海外に見に行かれていることです。これなら受け取った側もきちんと使わねばならないプレッシャーが生じます。ODAはただただ垂れ流ぜば事をしたということになってしまいます。なんという違いでしょう。
2013/5/23(木) 午後 1:15 [ 桃実 (Momomi) ]
憲坊法師さん、なるほどね、そういう歴史がありますものね。
2013/5/23(木) 午後 1:17 [ 桃実 (Momomi) ]
サムさん、日本では公の物はなんでもタダにしすぎているかもしれません。救急車だって本当はサービス料金を取るべきだと思うようになってきました。しかしそんなことを言ったらまた「貧乏人は死ねというのか」という反対論がすごいことでしょう(朝日新聞も反対しそう)。貧乏人は、歩いていくか、誰かに連れて行ってもらえばいいだけですし、最終的には野たれ死んでも文句を言えないと思います。煙草くわえて茶髪にして生保をもらってパチンコに行くバカどもは特にそうです。
アメリカ人が、日本のような公的医療保険制度に「共産主義的だ」といってあれほど反対するのはどうかと思いますが、確かに、払えない人間の分までを払える人間は負担してやって等しくサービスする、という概念を嫌うのもまたわかるような気がします。
2013/5/23(木) 午後 1:23 [ 桃実 (Momomi) ]
桃実さん、逆転の発想ですね。私も治安の悪化やその他ご指摘の点を考えていました。「輸出」も真剣に検討致します。いいアイディアをありがとうございました。
2013/5/23(木) 午後 6:33 [ Momotarou ]
まさに正論です。ひ弱なくせに権利ばかり主張しそれをはやし立てる左巻き連中と低能なマスコミ…。これが明治維新を成し遂げた末裔だとしたら本当に悲劇です。
2013/5/23(木) 午後 11:32
福祉に二十数兆円も掛けるこの国は異常ですよ。
ちょっと核武装に割いてくれればいいのにw
2013/5/24(金) 午前 1:22 [ - ]