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昨日未明、枕元の携帯が鳴った。見たら、母のグループホームからだった。
「バイタルがとれない」と。
もとからそう強い体質ではなかった。過去から何度も何度も命の危機を入院や手術で乗り切ってきた。
最近も、この2月から3月にかけて、肺炎と心不全の疑いで入院した。
その時にも、覚悟は決めたはずだったが、母の死は、覚悟の意識がなくなったとき、突然やってきた。
私もまだ海外旅行の余韻で浮かれているときだった。表情も良く、まだまだ生きそう、と思っていた。眠っている間に逝ったのがせめてもの救い。「眠っている間に」は、当人が理想としていた死に方だった。前日は、訪問医師の診察もあり、晩御飯も全部食べたというが。
3月の退院後、写真館で遺影をつくった。店主は、
「いやあ、案外、遺影を作ると長生きするもんですよ」
と言っていたけど、3か月しか効果はなかった。
葬儀場に遺影を持っていくと、あまりの用意の良さに驚かれた。写真が用意できずに困っている家庭も沢山ある、という。
父の死からちょうど10年。父と不仲だった私は、父の死のとき、母もいたことだけど、きわめて事務的、冷静に処理できた。が、母となると別格である。
しばらく、立ち直れないかも。
誰にでも訪れる瞬間ではあるけれど。
ただ、時間だけが薬だろうけど。
外は大雨が降り出した。
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