先週21日に「芋虫をめでる母」という話を写真つきで書いたところ、決して見良い写真ではないのに、思いがけない数の方々から、暖かいコメントをいただけて、感激してしまった。
しかし・・・・・
今日までに、芋虫が、全滅してしまったのだ!
今日、母からメールが来て「もうさいごのいっぴきもうごかないよ」とあった。
会社が終わって行って見ると、確かに、ころっと固まって、動かなくなっていた。
可愛そうに・・・・・・・・
なぜ、こんなにころころと死んで行ったのだろう。
昨日あたりから不思議に思い始めた私は、ネットで「キアゲハ 幼虫 動かない」と入力し、検索してみた。
そこからわかった。
おそらくパセリに付いていた農薬が原因だ、ということ。
21日当日、首都圏は台風に見舞われ、ベランダに置いてあったパセリの鉢と、それにとまっていたキアゲハの芋虫たちにも、暴風雨が容赦なく襲った。芋虫らが死んだのは、その衝撃だと思っていた。
しかし、母がパセリのプランターごと室内に入れて以降も、毎日、毎日、ころころ死んで行くのである。
個体の小さいものから順に死んで行ったようだった。
小さいから特に雨風に弱いのか、とも思ったが、それにしてもおかしい、と思った。
断っておくが、私は、無農薬論者とか自然食主義者ではない。
大体、農薬なしでまともに育つ野菜って、少ないのではないか。
遠い昔、私がまだ幼稚園のころだったと思う。母は、味噌汁の具の足しにするつもりだったのか、庭に、土の入った箱を置き、そこに小松菜の種をまいた。種から芽が出てきて、葉っぱらしいかたちになってくると、あっという間にモンシロチョウが卵を産みつけ、小松菜はぼろぼろになった。これを見ていたから、アブラナ科の野菜は、農薬なしには到底育たないと悟った。低農薬、なら、手間ひまかければなんとかできるのかもしれないが、無農薬は無理だ。いくら虫除けネットをかぶせたって、すき間から蝶が卵を産み、青虫さんたちの格好の巣になる。無農薬論者とか自然食主義者という人たちは、いつも、ぼろぼろになった小松菜や、青虫さんの巣となった穴だらけのキャベツを食べているかというと、そうでもないのではないか。
だから私は、スーパーの野菜や果物を、普通に買ってきて、普通に洗って食べている。
洗ったって全部落ちないかもしれないが、我々の体内には、支那製食品等の毒がとうの昔からたまっているので、ちょっとやそっとの農薬でがたがた言わないことにしている。
しかし、パセリはうかつであった。
動物好きな母は、最初に鉢植えにしていたパセリがすっかり芋虫どもに食われてしまったので、台風の中、追加のパセリを園芸店に買いに行ったのだ。普通のパセリ2株とイタリアンパセリ1株を買ってきて、プランターに植え、そこに芋虫たちを移した。彼らは、普通のより、イタリアンパセリの方を好むようだった。
しかし、その日から、ころころと死に始めた。
さなぎになるのを楽しみにしていたのに。
心優しい母の行為が、結果的には、あだとなったことになる。
農薬とは、本来、虫を殺すためにかけているものなので、その意味では、きちんと使命を果たしたことになり、農薬には罪は無い。パセリの苗にまで農薬が散布されていることを、我々が知らなかっただけである。そうか、農薬が無かったら、パセリの苗だって、売られる前に、虫がついてしまうのだな。最初の鉢に植わっていたほうのパセリは、以前に園芸店から苗を買って植えておいたものだが、葉が十分育ったので、農薬の無いところを芋虫どもが食べて育ったに違いなかった。
あまり考えたことはなかった農薬のことを、再考させられてしまった一件だった。
気の毒な芋虫くんたちの冥福を祈る。
|