桃実 says

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方言の話、土地柄の話

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先日、日本テレビの「秘密のケンミンショー」で、福岡県民は、注射をさす時の痛みを
「ちくっとする
ではなくて
ちかっとする」
と言う、と聞いたので、ひえ〜、と思った。たまたま母(秋田出身)に
「秋田では何というの」
と聞いたところ、
「秋田でもちかっとする』って言うよ」
と答えたではないか。ついでに、化繊などが肌にさわることも「ちくちくする」ではなくて「ちかちかする」という、と話した。ひえ〜〜〜。福岡と同じ!
 
松本清張の「砂の器」も、東北弁だと思っていた会話が、実は出雲弁であったというのが捜査の重要なカギとなっているが、昔の方言は、京からだんだん西や東に同心円に広まって行ったものがあるのだろうな。でないと、秋田と福岡が同じ「ちかっ」を使う理由がちょっと見当たらない。
 
余談だが、私も昨日は近所の開業医で採血検査を受けた。看護師さんが、いつもどおり
「ちょっとちくっとしますよ〜〜」
と言って針を刺した。やっぱり「ちくっ」とした。

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新婚時代は、夫の仕事のために京都で暮らした。言葉も文化も違う土地で、それこそ言葉も文化も大違いの旦那を連れて、よく頑張ったなと我ながら思う。若くて無謀だったからできたことだ。
さて、京都に住んでいて違和感を覚えた二つの動詞について書こうと思う。一つ目は「炊く」である。
京都ではよく、食べ物に「さん」を付ける。芋、豆、油揚げなどは「お芋さん」「お豆さん」「お揚げさん」である。京らしいと言えば言えるのだが、私は聞いていてむずかゆい。ま、それは置いておき、京都では、それらの調理方法を「炊く」というのである。私が「豆の煮物」「芋の煮転がし」「油揚げの含め煮」などと言うのに対し、「お豆さん(お芋さん)(お揚げさん)の炊いたん」という。「炊いたん」とは、土星の衛星ではなく、「炊いたもの」つまり、「煮物」のことである。私は、京都で短期間、地元のおばちゃんたちに混ざってパート勤めをしたことがあるが、彼女等とのランチタイムに彼女らが「お茄子とお揚げさんの炊いたん」など食べていたとき、
「東京では、『炊く』は、ご飯を炊くときの動詞以外には使いません。野菜や豆は『煮る』と言わないと通じません」
と言ったら、周囲はマジでシーンと固まってしまった
時々、NHKの料理番組に、京都の老舗料亭のご主人が講師として出演することがある。料理の名前は、標準語ふうに「何々の煮物」という表示なのだが、この先生、「これを、炊いてもらって」「炊いてください」というように、いささかムキになって「炊く」という動詞を強調する。「煮る」とは絶対に言わない。きっと、内心では、
「京都では『煮物』なんて言わへんのや。炊いたん、やで」
と思いつつテレビに出ているのではないか。
山形県では、秋になると、河原で「芋煮会」を開く習慣があるが、愛媛県でも、同じような習慣があり、愛媛の場合は「芋炊き」というそうである。関西に限らず、西日本では、「煮る」という動詞を使わず、「炊く」という地域が多いのだろうか。でも「煮る」は、味の付いた煮汁で食材を加熱し(煮汁はあえて残して食材をひたしておく場合が多い)、「炊く」は、水にひたした食材(ほぼコメ)を加熱し、水を吸わせ切る調理法だと思うのだが。そもそも「煮汁」とは言うが、「炊き汁」と言うのだろうか。
 
もう一つ京都でギャップを感じた動詞は「くくる」である。「首をくく」「木で鼻をくくったような」「腹をくく」など、この動詞はポジティブな意味がない。しかし、京都ではまことによく聞いた。夏になって、髪の毛を後ろに束ねた時は、まっさきに
「あ、髪の毛くくってはるんですか」
と聞かれた。非常にいやな感じを覚えた私は、
「髪くくる、とは言わない」
と正直に言ったら、相手はびっくりして、それなら何て言うのか、と聞いたので
「結ぶ、とか、しばる、って言う」
と言ったら、彼女は驚き、
「結ぶ、ならまだわかりますけど、しばる、言うたら、縄でしばるみたいです」
と言った。はぁ、語感は土地によって違うものだ。しかし、私はそれでも「くく」はイヤだな。
母などはよく「いわく」と言っていた。これは正確には「結(ゆ)わく」「結(ゆ)わえる」であろう。

方言「なおす」

これほどまでに、西日本と東日本との間で使われ方にギャップがある言葉も珍しいのではないか、と思う。
私の部署に、九州の某県出身の女性が入社した。一生懸命標準語を話そうとしている雰囲気がうかがえて可愛らしい。良い子なので、私はせっせと面倒を見ている。こちらに出てくるまでは、大阪で働いていたそうだ。
この人が、文房具を注文したい、というので、文房具カタログを持ってきて、「この中から好きなものを選びなさい」と渡した。それを見終わったあと、彼女は私に
「このカタログ、どこになおしたらいいんですか?」
と聞いてきた。私は、かつて京都に住んでいたので、西日本では、「修理する」以外にも「もとにあったところに戻す」「片付ける」「しまう」の意味で「なおす」を使うことを知っている。が、最初に言っておかないと、彼女はそれが普通に通じる言葉だと思い込んでしまうと考え、あえてイジワルをすることを決めた。ちょっと考え込むふりをしてから、
「その『なおす』は方言だと思うよ」
と言ってやった。そうしたら、彼女はあわてて
「どこにしまったらいいんですか」
と言いなおした。その後にもまた「このファイルは、どこになおすんですか」と聞いてきたことがあったので、私は、またイジワルにも、
「それ、どこか修理するの?」
と言ってやったら、またあわてて「片付ける」と言いなおした。それ以来、とりあえず「なおす」は出てこないようだ。
 
京都に住んでいたとき、スーパーで買い物をしていたら、カラーピーマンをもてあそんでいた子供に、母親が
「ピーマンなおしなさい」
と注意しているのをみかけ、私は
「くっくっく。ピーマンをどうやって修理するんだ?」
と思ったことがある。財布をなくした子が
「お財布、どこになおしたんだろう?」
と探していたのを目撃したこともあった。
私は、首都圏で生まれ育ち、父について東日本のところどころを移動し、大学でまた首都圏に戻ってきたが、東日本では、どこに住んでも「なおす」は「修理する」のみである。大阪出身の人が「こっちでは『なおす』って通じないんですね〜〜!」とびっくりして駆け寄ってきたことがあったが、ここまで東西で用法がわかれる単語も面白いものだ。
大分県出身で東京の小学校の先生になった人が、児童たちに
「筆箱をなおしなさい」
と言って、筆箱を机の中にしまうよう指示したのに、児童たちは「ぽか〜ん」としていた。何べん言ってもぽか〜んとしているのを見て、他の先生に聞いたところ、初めて「なおす」が方言だと知った、という話も読んだことがある。
これが「なおせって言ってるだろ!何ぽかんとしているんだ!」などと、どなりでもしたら、児童たちにはいい迷惑だったろう。方言だと知らずに使っている方言ってこわいなあ。

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前回、国際結婚のせいで、我が家では「鍋物禁止」である話をした。これが日本人同士だったら相当の喧嘩になるであろうけれど、鍋のなんたるかを理解しないガイジンだし、湯気を見ると自分が湯気を立てて怒るので、戦うよりあきらめた方が賢い。そもそも、食卓の上で何か煮ながら食べるという習慣は、東アジア独特のものではないだろうか。ヨーロッパには「ブイヤベース」というスープがあるが、これとても食卓の上で煮ながら食べるものではない。

私は、夫の仕事の都合で4年間京都に住んだが、アメリカ人とは結婚できても、関西人男性とは絶対に無理だと何度も思ったし、いまでも思う。言葉も習慣も何もかも、「中途半端に」違いすぎる。実際、北海道と九州の人との結婚話はよく聞くけれど、東京と大阪の人の間で結婚する、という話はめったに聞かない。

今日書くのは、私が京都時代に勤務していた弁護士事務所が扱っていた離婚調停事件の話である。妻は兵庫県明石市の人で、夫はつくば市の人であった。これを聞いただけで私は「むむむ?無理じゃんか」と思った。で、離婚の申立て内容をつづった妻からの申立書を見たら、離婚の原因の一つに、
「いかなごのくぎ煮を送ったのに、夫の実家ではあまり喜ばなかった。明石では、いかなごのくぎ煮は、春の訪れを喜ぶ名物なのに、関東ではそれを理解しなかった」
という陳述があるのを見て、
「あっちゃ〜、このヒト、まるっきり井の中の蛙!」
とあきれた。

ちょっとそれるが、私は、関西の人が「関東では」と呼ぶのがどうにも嫌いである。関西人、関西弁とはいうけれど、「関東人」「関東弁」とは言わない。私も周囲の京都人から何度も
「桃実さんは関東のかたなんですね」
「関東に電話しはるんですか」
と言われたりしたのが、どうにも気持ち悪かった。横浜、とか東京、とか、具体的な地名を言って欲しいし、百歩譲って、神奈川県や埼玉県を「東京」に含めてしまってもお目こぼしできる。しかし、群馬県や栃木県、茨城県まで含めたエリアと一緒にされたくはないな〜、すっごく違うんだけど、と思う。

いかなごのくぎ煮に戻るが、明石から神戸のエリアでは、春の訪れを告げる風物詩らしい。漁獲後、直ちに調理しないとならないので、そのエリアの主婦たちは、春になると魚屋の前に行列をなし、大量に買って煮るらしい。しかし、それ以外の地域の人にとっては、単なる「小魚の佃煮」にすぎないではないか。春の桜や秋のもみじ、冬の鍋のような全国版ではないのだから、
「くぎ煮?だから、何なの」
と言われても仕方のないことである。それをしも、
「関東の人は、明石の文化を理解しない不風流人」
として離婚を求めるなら、この妻は、初めから明石〜神戸エリア以外の人と結婚すべきではなかったのだ。あるいは、結婚後、10年くらいかけて、
「ああ、今年もくぎ煮の季節になったねえ」
などと夫に言わせるくらい、じわじわ長期戦で教育していくべきであった。それを、結婚早々、
「くぎ煮を知らない」
ことが理由の一つとなって、離婚に発展させるとは、あまりに視野と世界が狭すぎる。山形県の人が、県外の人と結婚してみたら、「芋煮」をやらないことを知った、と言って離婚に発展させるだろうか。

私の場合は鍋物をあきらめたが、この明石の妻の場合は夫よりくぎ煮を取った、というわけだ。

大学時代に、山口県出身の先輩がいた。私が
「第二外国語は、○○先生の中国語をとっている」
と話すと、彼は、
「ああ、あの先生のテスト、見やすいよ」
と答えた。私は
「は?テストが『見やすい』って何?」
と、ポカン。テスト紙面の印刷と活字がきれいで読みやすい、ってことかなあ?と思った。私がポカ〜ンとしているのを見たその先輩は、
「え?『見やすい』って言わない?」
と聞いてきた。私は首を左右に振った。
いまはインターネットで全国の方言がたちどころに調べられるが、山口県とか、中国地方の西側部分では、「テストが簡単だ」ということを「見やすい」と言うのだそうだ。「非常に簡単」だと「ぶち見やすい」と言うのだそう。へ〜。絶対に通じないとは言わないまでも、ちょっと意味不明な、まぎわらしいというか、不思議な方言だ。

私の父は新潟の山奥出身で、何年東京に住んでも、新潟弁が抜けない。相変わらず、母音の「い」と「え」は100%逆に発音するし、紙に書くときもそう。
実家でNHKの「週刊こどもニュース」を見たら、あの女の子が「こどもニュース」にはふさわしくないほど背が伸びておとなっぽく成長していた。父はそれを見て
「あの女の子は太ったねえ、いや、大きくなったねえ」
と言った。前にも話したが、新潟の方言では、「成長した」を「太った」というのである。私はこの方言が死ぬほど嫌いで、父には、誤解が激しいから絶対に使うな!と厳しくたしなめているのだが、また出てしまった。父は、かろうじてすぐ訂正してはいたものの、この方言が大嫌いな私は、再び
「そんなひどい方言、絶対に言うなって言ったでしょう!」
とボケ老父に激高してしまった。たは。

誤解を招きやすい方言っていろいろあると思う。日テレの「秘密のケンミンショー」という番組を見ていたら、富山弁では「正座する」ことを「おちんちんかく」と言うのだそうだ。げ。一体どこから発生した方言だ?恥ずかし〜。
富山弁が出たついで。読売新聞のサイトで、富山から上京して20年もたつ人が、職場でプレゼン用に「模造紙」が必要になったとき、総務部に「ガンピを注文してください」と言ったのに全く通じず、ずっと標準語だと思っていたのに、方言だと初めて知り、ショックを受けたことを書いていた。

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0410/234228.htm?o=0&p=1

はあ〜、ガンピ、ねえ。聞いたことも無い言葉だなあ。愛知県では「B紙」と呼ぶそうで、地元ではこれをまた標準語だと思っているそうな。

ところで、「模造紙」って何を「模造」した紙なんだろう。
そう思って、手元の国語辞典を開いてみた。
「鳥の子紙に似せてつくった洋紙」
とある。は?「とりのこ紙」って、なんだろう?
早速「鳥の子紙」を引くと、「ガンピとコウゾを交ぜてすいた、厚手で優良な日本紙。薄黄色」とあった。
はぁ〜、ガンピ(雁皮)って、コウゾのような紙をすく原料となる植物の名前だったのね。だとしても、どうして富山弁では「原料の一種である植物」が「模造紙」になったのであろう。ますますわけがわからなくなってきたし、富山にそこまで興味を持つ必要性が無いので、この辺でやめておこう。

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