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母の入所しているグループホームには、週末必ず行くようにしている。
母は私の顔を見ると「会いたかったよ〜」と言って涙を見せる。
もう完全に母娘が逆転している。
「私、先週末も来たでしょ?」
と言っても、「そお?」と言う。何があっても、何を話しても、一瞬で記憶から消えてしまうので、母にとっては、すべてのことが新しい。
「手紙を書いたの」
と言ってときどき渡してくれる。みみずのようでも、まだ文字が書けるだけマシだ。
しかし、封筒の裏を見ると、
「姉の○○より」
と書いてある。あね??あんたは私の母でしょうに。
本当にしっかり壊れてきた。記憶が、秋田に住んでいた子供時代のそれに戻っている。
ぼけると「子供返り」と言われるが、本当にそうらしい。
そのホームには、ほかに5人の老女が入居しているが、横浜に住む子供に呼ばれて田舎から出てきたと思われる人もいる。なぜわかるかというと、九州などの方言丸出しなので、話しかけられても、さっぱりわからないからだ。
それでも、中に、私見ると、満面の笑顔を見せてくれる人がいる。
口が大きい人なので、顔の半分くらいが口になる。
いくら年をとっても、笑顔を見せるっていいことだなあ、と改めて思う。この老女は、根が明るい人なんだろう。
我が家は、みんな、勉強をガリガリするタイプだけど、他人に対する愛想とか愛嬌のよさが大切だという習慣やしつけが皆無であった。それらについては、社会に出てから、後天的に必死で身に着けた。
他人に会ったら、とにかくニコニコした方がいい。
笑顔をむけられると、私も笑顔を返し、「お元気ですか」と話しかける。
あと、年を取るまでに、身に着けておいた方がいいことは、「歌(カラオケ)」「おどり」といった芸事。
歌はとりわけよくやるようだけど、私は好きじゃない。
いまから練習しておこう。
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