桃実 says

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母、親戚、近所

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もし私が誘拐されたら

これは私が小学校の真ん中くらいのときだったと思う。
ある日、母と話をしていた。当時、母は40歳くらい。
「ねえ、もしわたしが誘拐されて、誘拐犯から『娘は預かった。カネをよこせ』って電話が入ったらどうする?」
と聞いた。
子供心に、「どこでもかけずり回って、お金をつくるわ」と答えてくれるんだろうなあ、と思っていた。
そうしたら、母は、間髪を容れず、
「無いっ!って言う
と答えた
日頃冗談ひとつも言わない母が、まじめに答えた。
私は、母の答えが、あまりにおかしくて、ひっくりかえって笑った。
確かに、そんな電話をかけてこられても、貧乏家庭に無いものは無い。

なんだか急に思い出して書いてしまった。
忙しかった今週。今日は、1週間ぶりに母のホームに行ってみよう。

日頃は、朝日新聞や、同社が出す出版物には指を触れないようにしているのだが、今回は、その朝日新聞社に感謝した話を書こうと思う。

「アエラ」という週刊誌がある。下は、昨年8月4日号。
「介護で会社を辞めない」
という特集の文字に惹かれ、朝日の出版物ではあるけど、中をぱらぱら見て、7月30日に買った。

イメージ 1

ここで、「小規模多機能型」という介護サービスがあるのを知ったのである。
母の場合、それまで、地域包括センターのケアマネにずっとお世話になっていた。その人は、長年見ているせいで目が慣れたのか、
「お母さんはまだまだ週2回のデイケアで大丈夫ですよ」
と言っていたが、私には、母の衰えがはっきりしていた。
それにこの「小規模多機能型」とは、必要とあらば、夕飯も食べさせてくれたり、さらには、宿泊も可能であることを知った。私も仕事でいつ何時母の様子を見に行けなくなるとも限らないから、早速ネットで小規模多機能型サービスを提供しているところを探したら、運よく、近所にあった。
で、そのケアマネに、
「小規模多機能型に切り替えたい」
と電話したら、彼女は、うろたえたような口調で、
あ、うち、小規模多機能型やっていないんです
と言うではないか。私は、地域包括支援センターって、公務員的な組織で、介護については何事でも真っ先に相談する先だと思って何でもあてにしていたのに、「やっていないんです」って、なんだろうと驚いた。

その後調べてみたら、地域包括支援センターというのは、民間の社会福祉法人に委託というかアウトソース、つまり「丸投げ」が可能で、当該センターは、この地域で規模の大きい「若●●●会」という社会福祉法人にアウトソースされていることが分かった。道理で、私が海外に行く時など、母を預ける先が、その「若●●●会」の施設ばかり紹介されると思った。この辺は老人施設花盛りで、閉店した店舗が改装されると、やたら老人施設になるのだが、このケアマネさんは、どうしてこういうほかの老人施設のデイサービスを紹介してくれず、「若●●●会」系の施設ばかり使わせるのかと思っていた。
要は、自分の会社の儲けにならないことは相談に乗らないってことなんだ。
これってひどくないか。やっていないからと言って、相談にすら乗らない包括センターって許されるのか?

私の決断で小規模多機能型に乗り換えた。その時点で、そのケアマネとも、地域包括支援センターとも縁が切れてしまったが、その後、ほどなく母は病気で入院した。
退院するころに、その小規模多機能型を経営する会社が、新規でグループホームを開設したので、そのオープンを待って、退院と同時にそこへ入居させた。
介護をしながらなんて、働けないから。プロに任せた。

という次第で、情報をくれた朝日新聞社の出版物には感謝した。
地域包括センターや、ケアマネがくれなかった情報である。

減らないタオル

また実家の片づけに行った。
前にも書いて恐縮なのだが、あの世代の人は物を捨てられないのはともかくとして、母は思っていたほど片づけ上手ではないことを悟っている。私にとって「片づけ」とは、不要なものを思い切って処分することだが、母のそれはほとんど「昔の物を目に見えないところに押し込む」ことだとわかったからだ。
なので、恐怖の押入れを開けると、まあ、まあ、見事に使わない物が出てくる。
昔、和裁や編み物をやっていたが、ここ10年以上、それらにいそしむ姿を見たことが無い。しかし、毛糸とか、和裁の教則本などが大量に出てくる。
また、「くけ台」も出てきた。この固有名詞を知っていただけでも、自分で自分をほめよう。母はよくこれを使ってゆかたなど縫っていたが、もうゴミに出すしかあるまい。
洋服から外した肩パッドとボタン、はぎれも山のように出てきた。
枕カバー、シーツも一生、どころか「三生」しても使い切れないほどある。
奥の方からは、昔の家計簿が10冊ほど出てきた。主婦の友社の家計簿を長年愛用していたが、その家計簿は下の方に日記欄がある。ちょっと見たら「主人遅い」「○子さんからXXと言われた」などと母のメモが並んでいる。まともに読んでいると心が痛みそうだから、まるごと捨てよう。

とにかくやっかいなのが、あの世代ではもらい物が多く、いろんな人からもらったものを、使わないにしても後生大事にためこんでいることだ。
そして、最大の癌が、タオル。
タオルって、よく、開店祝いとか進物でもらうが、思いのほか消耗しないものなので、とにかく真新しいものがゴロゴロ出てくる。開店祝いのフェイスタオルも、引き出物のバスタオルも、とにかくタオルだけは一生買わないで大丈夫なことが判明した。
タオルって最近は雑巾もあまり使わないし、既存の雑巾ももうずーっとあって新陳代謝が鈍い。
それに、案外減らないもので、体をふくバスタオルだって、同じものをひょっとして10年くらい使ってはいまいか。
たしか、野球選手で「ファンからもらって困るもの」として「タオル」が真っ先に挙げられていたのを記憶している。
このまっさらなタオルの山、どうしよう。

病院通い

毎日欠かさず見舞いに行っているのに、母は、
「しばらくぶりね」
とか、
「ゆうべも、寝る前に、あんたが来なかったなあ〜と思いながら寝たの」
とか言う。
曜日も、日付も、朝昼晩も、時間の感覚と言うものを一切失ってしまった母。
「毎日見舞いに来ているんだよ」
と言っても、まったく理解ができない。
絶望的だ。

ここ横浜市民病院は、この地域の旗艦病院である。
救急車はひっきりなしに来る。
急患受付の部門の前を通ると、いつも、インフルエンザとおぼしき、マスクをかけた患者がぐったりとなりながら順番を待っている。
今日のように週末だと、当直医は、医学部を卒業したてのような、まだ20代真ん中の人ばかり目につく。患者には食事の大切さを説いているはずなのに、彼らはコンビニ弁当を食べている。

この前、見舞いに行こうといつもの通用口に行ったら、警備員の人に「待った!」をかけられた。
彼はすかさず、自動ドアの開閉を手動で止めたので、私はドアの外でしばし待ちぼうけを食った。
何があったんだろう、とドア越しに見ていると、救急受付のところから、白い布で覆われた体が、ストレッチャーでガラガラと運び出されて行った。
通用口のそばには、インド系かパキスタン系と思われる外国人男性が6人ばかり立っていた。
死んだのは、彼らの仲間だったのだろう。
そしてなぜか、警察官も複数その遺体に付き添っていた。
事件か?しかし、翌日新聞を見ても何も書いてなかった。

この病院、霊安室は地下2階にある。なぜか「mortuary」とだけ書かれ、日本語の表示が無い。

そして、この病院、老朽化を理由に、オリンピックイヤーの2020年に、サッカーで有名な三ツ沢グラウンドの真横に移転することになっている。何考えているんだか?応援禁止、鳴り物禁止、夜間照明禁止にするつもりか?




信川(のぶかわ)

急に、曾祖母の話を思い出した。
曾祖母とは、父の母の母である。明治の大婆。
 
父の母親は、正式に結婚しないまま(その後籍を入れたがすぐ離婚)父を産み、新潟の田舎に乳児であった父を置きっぱなしにし、東京で働いていた。生活のためとはいえ、この結果、愛情はおろか、心のつながりすらない母と息子の関係になり、そのことが我が家に、何かにつけてもめ事や災いをもらたしたものだった。
父は、婆ちゃんを母親だと思って育った。実際、昔は40過ぎても子供を産むのが普通であったから、父には、年下の叔母がいた。その人のことを、妹だと思い、一緒に婆ちゃんのおっぱいを飲んで育ったそうだ。
 
その、新潟の山奥に、ある朝鮮人一家が住んでいたそうだ。
なぜそんな、類縁の日本人が固まって住んでいたような田舎に、朝鮮人一家が住んでいたのだろう。
その一家は、「信川」という姓を名乗っていたそうだが、本名ではなかっただろう。
その一家は、赤貧だった父の家をさらに下回る、超赤貧状態であったと聞いた。
一家は、泥炭(でいたん)を採るのが生業だったそうだ。
赤貧の上、日本人でない者らがそんな田舎に住んでいたので、周囲からは激しい差別に遭っていたようだ。
想像には、難くない。
しかし、曾祖母は、何かとその一家を心配し、世話をしていたそうだ。
「信川、どうしているかなあ」
としばしば口にしたそうだ。
戦前のその当時は、今と違い、鶏の卵など、超貴重品で、重病にかかったり、死ぬまぎわでないと、食べさせてもらえなかったものだった。
しかし、曾祖母は、信川が、子供らに栄養をつけさせたい、と言って曾祖母を頼ってくると、「よし」と言って、貴重な鶏卵を、信川に分けてやった、という。家で鶏を飼っていたのだな。
 
本当に、おぼろげな記憶。
父が死ぬ前に、こういう話はもう少し聞いておけば良かった。
 
 

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