桃実 says

移行したFC2ブログは、http://mymomomi.blog.fc2.com/ です

言葉狩り、障害、差別、変な日本語

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

食肉処理と「屠殺」

だいぶ前、どころか、軽く10年以上は前のことだった、と思う。
TVで、アナウンサーが「屠殺(とさつ)」という言葉を使ったあと、CMが入った。私は何も気にせずにいたが、CMが終わった後、そのアナウンサーが、
「先ほど、屠殺という言葉を使用いたしましたが、現在では『食肉処理』と言うとのご指摘をいただきました。お詫びして、訂正いたします」
と、撤回と謝罪をしたのだ。へえ、屠殺って、差別用語だったのか、と思った。どういう方面の人たちから入れられたクレームかは容易に想像できる。
しかし、「屠場(とじょう)」という言葉はOKらしい。「屠畜場(とちくじょう)」でも良いらしいが。「屠(と)」という漢字自体、滅多に見なくなり、ほぼ「と」とかな書きされている。

東京だと、品川駅のま東に食肉市場があって、そこで牛や豚などを処分しているという。品川って、なぜか、西口に比べて東口は、人が行きかう繁華街ではなかった。最近でこそ、やっとビルも建つようになったけれど。大昔、刑場があった鈴ヶ森は、もう少し南側だから、それは関係ないだろう。

屠場で処理される食用獣肉は、法律により、「牛、豚、馬、めん羊、やぎ」の5種類に定められていることを最近知った。鶏、つまり「家禽」は、別の法律で「食鳥処理」として定められていることも知った。
ということは、いわゆる「ジビエ」は、法律の対象外で、撃った人が自由にばらして食べることができるのだ。知らなかった。

屠場は、場所によっては、見学させてもらえるらしい、が、私は機会があっても絶対行く気にならない。
スーパーでスライスされた肉たちの元の姿をいちいち考えないで食べていられるのは、良いことなのだろうか。いちいち考えていたら、食べていられないのは事実だが、「(ときには)考えること」と「(いつも)考えずに済むこと」の、どちらが大切なのだろうか。

屠殺、という言葉を差別用語だというのは、正直、納得が行かない。その中で働いている人々を差別することは断じて許されないが、それと、言葉を使わせないのは、別問題だと、いつもの説を改めて繰り返す。

夜遅くなったりすると、横浜西口からタクシーで帰ることがしばしばあるのだが、並んで待って順番が来ていざ、というのが個人タクシーと、ちょっとビビる。
ちゃんと目的地に連れて行ってくれるのかな、という不安が的中したことは幸いにしてないけれど、会社組織のタクシー運転手さんと違い、個人で車のメンテも、そして自分の体のメンテも責任を負っている。
定年は無い。運転できないと思うまで走っていると思う。
それが、こわい。具体的な検査資格を持つ第三者から、「もう運転不能」という判定を受けることもないだろう。

今日乗ったのもまた個人タクシーだった。運転手は高齢者。
それでも仕方ないから乗ったら、びびったのなんの。
前の椅子の背後、つまり、私の顔の真ん前に、

「最近、耳が悪くなって聞き取りにくくなっています。
恐れ入りますが、大きい声でゆっくりお話し下さい。
運転士より」

という注意書きが貼ってあったのだ。
ぎょえ〜〜〜!!
こんな貼り紙、会社組織のタクシーだったら絶対に許されない。そもそも、タクシー会社では、運転士の聴力視力も定期的に検査しているだろうから、一定の聴力を下回ったら解雇されるのではないか。
それが、個人タクシーともなると、こんなおそろしい貼り紙を貼って平然と運転しているのである。

いつからだっただろう。聴力障害者であっても、一定の条件をクリアし、一定の装備を車に付けることで、運転免許が解禁されたことがあった。私はそれを知って顔面蒼白になった。
障害者は、聖なる天使のように、あたかも最大最高の人権擁護をされる存在のようになって久しい。しかし、周囲の物音が聞き取れない人などが運転を許されるものだろうか。大地震、大事故があったら、いちいち筆談通訳なんてしているヒマなんかないし、緊急自動車が迫ってきたり、不測の事態が発生したりしても、健常者と同様の対処がとっさに取れるのだろうか。
てんかん患者に運転免許を解禁するのと同じくらい不可解なことだ。てんかん患者はすぐ、「障害者に対する差別だ」と差別問題にすりかえようとするが(=それが健常者の口をふさぐのに最も簡便で効果的な方法であることを、彼らはいやらしいくらい知っている)、運転中に発作を起こし、結果、人をひき殺しても、黙ってしまったり、相変わらず障害者差別の問題にすりかえて詭弁を続けたりするから反感を買うのである。

人間、誰だってできないこと、不向きなことはいくらでもある。てんかん患者は運転するな、と言ったらどこが悪いのか。
それと同じように、耳の聞こえない人間も運転するなと言って何か悪いだろう。

開く トラックバック(1)

今朝の新聞を見ていたら、私のキライな種類の話が出ていた。
精神疾患の名称で「障害」とあるものを、「症」に改めるというのだ。
理由は、ご推察のとおり「差別意識を生まないため」とされているが、こんなふうに、名称を変えておけば差別がなくなる、あるいは減ると思っている人らは、ちゃんちゃらおかしい。
 
主な例では、
注意欠陥・多動性障害」(ADHD)を「注意欠如・多動」に、
性同一性障害」は「性別違和」に、
アスペルガー症候群」は単独の疾患として区別されることがなくなり、「自閉スペクトラム症」に統合されるのだ、という。
 
その他、
パニック障害」を「パニック症」に、
拒食症」を「神経性やせ症」に、
アルコール依存症」を「アルコール使用障害」に改めるらしい。
「アルコール依存症」だけは敢えて「アルコール使用障害」と逆に「障害」に語彙を取り換えているが、「使用障害」など、むしろ変ではないか。そもそも、アルコール依存症なんて、生まれつきの病気でも症状でもなく、大人になってから自分の意思で飲み出し、その挙句に招いた結果ではないか。そんなもの、美化する必要なんぞさらさらない。この流れで行けば、「麻薬中毒」もそのうち「麻薬使用障害」に呼び方が変わるのだろうか。そうしたらASKA君は、犯罪者ではなくて障害者になってしまうかも。
などなど、一凡人として言わせてもらえば、これらの名称変更は、意味の希薄な小細工であり、言葉狩りでしかないとと思う
また、せっかく世に定着した「拒食症」「アスペルガー」などの言葉をわざわざ変え、新たに定着させる手間や時間と比較検討したら、どちらのメリットが大きいのだろう。
 
障害者、弱者、病者に対し、腫れ物に触るような言動をするようになって久しいが、差別は、言葉の問題ではない。「障害」は「障害」であって、健常者との間に歴然とした差はあるのであり、「症(状)」と変えれば差別がなくなる、あるいは減るという問題ではない。口では「アフリカ系アメリカ人」と言っておきながら、内心は「あの黒んぼ」と毒づいている人の意識は表面的に誰にもわからないではないか。
 
例えば、私は目が小さいのであるが、「お前は目が小さいな」と言われたら、「目の小さい者への差別だ」と騒ぐか、ただ「そうだよ」と認めて黙っているか、はたまたその相手がデブだったら「あんたみたいなデブに言われたくない」と反論するか、3つくらいある選択肢のうち、最初の1つは選ばない。また、私は胸が大きいのであるが、「大きい」「巨乳だ」と言われると、ものすごい傷つく。しかしこれも、相手としては、世間一般ではbigger is betterという認識があるので、誉めるつもりで言っているのかもしれない。言葉の問題ではなくて、内心どう思っているかがキーなのである。
 
そのうち、「老眼」も差別だから「水晶体弾力欠損症」と呼べと言ったり、「肥満」と言うのも失礼だから「重力症候群」と呼べと言ったりするかもしれない。あほくさいと思うかもしれないが、概念は同じである。
 

障害者等級と年金の話

現代のベートーベン氏の事件があったが、良く考えたら、私の母も障害者手帳を持っていた。
母の場合は、加齢とともに股関節がすり減り、歩行が困難になったので、チタンの人工股関節と取り換える手術をした。10年近く前の話である。
医師は、その手術の前に、身体障害者の申請をしてくれ、お陰で、200万円とかいわれる手術費用が、ほとんど税金から賄われたので、非常に助かった反面、ぶったまげてしまった。しかし、等級は5級なので、障害者年金などの支給はない。障害者手帳はほとんど「身分証明書」代わりである。
 
現代のベートーベン氏は、結局、手帳を持つほどの障害にはあたらずと診断され、手帳を返納したそうだが、記者会見で、手話通訳者を必要としていた。演技ではなく、本当に必要だったとしたら、障害者と考えてもいいではないか。完ぺきな健康を持った人間はそう多くないとは思うが、どの辺から障害でどの辺から正常なのだろう。
 
いま、我が国で、障害者と呼ばれる人は、740万人余りいるそうだ。全人口の6%にあたる。6%はまだいい方で、これからどんどん高齢化社会になり、認知症を障害として申請すれば、1割くらい簡単に突破するであろう。そもそも、障害の認定はあくまで「申請ベース」なので、あえて申請していない、または、申請に該当する障害だということを知らない障害者は水面下に多々いるであろう。反面、ベートーベン氏のように、真の障害ではなくても申請して手帳をもらっている人もいるに違いない。
 
ともあれ、その740万人余りの内訳は、
身体障害者=約366万人
知的障害者=約55万人
精神障害者=約320万人
 
で、精神障害者が思ったより多いのには驚いた。
 
勘違いをしてはいけないのは、母を含め、障害者手帳を持っているから、イコール、障害者年金をもらっている、ではないことだ。手帳を持っている人の中で年金受給者は1〜2級の等級に認定された障害者で、全体の4分の1未満だという。逆に、手帳を持っていなくても障害者年金を受給している人もいる。受給していないのは、受給年齢未満ないし超だったりという不可抗力型に加え、もともと国民年金保険料を払っていない人、はたまた、申請が難しいないし面倒で申請そのものをしていない自己責任型の人もいる。
 
障害者年金受給者数をざっと180万人とすると、そのうち、もっとも多いのが「精神障害者」の約50万人となっている。ついで多いのが脳神経系の疾患患者、ついで中枢神経の疾患の患者、ついで、ベートーベン氏が申請した耳の疾患・外傷の障害者が、目のそれと同人数くらい、約10万人が障害者年金を受け取っている。
日本中で、耳の障害で年金を受け取っている人が約10万人。
多いのか、少ないのか。
 
ともあれ、誰でもある日突然障害者になる可能性がある。「国が今後年金を払ってくれるとは思えない」とか言って、国民年金保険料を払っていない人が沢山いるが、その人らは、1〜2級の重度身体障害者になっても国からは1円も出ないことを理解していないんだろうなぁ。こわ。なに、生活保護に逃げ込むからいいって?それは許せんよ。
国は、年金保険料が、老後の年金だけではなく、重度の障害者になった際の最高、最強の保険制度でもあることを、もっとアピールしてよい。
「しきもう」と入力しても「色盲」と変換されない。
味の感覚に異常があることを「味盲(みもう)」というのに、「色盲」と言ってはいけないらしく、色覚異常と呼ばないとならないらしい。
 
イメージ 1
今月1日の産経新聞に、色盲であることを知らないまま、高卒時や就職時などの進路決定時点で、初めて色盲に気付き、それまで考えていた進路希望を変更せざるを得ない事態に直面する若者たちの記事が出ていた。私などは小中学校の時に、色つきの丸い円の中に書かれた数字を読み当てる色盲テストをやった記憶があるが、平成14年にこの検査の義務規定が「差別につながる」という理由で、学校保健法からなくなったそうなのだ。その結果、平成15年以降、ほとんどの学校でこの検査がされなくなってしまったそうだ。
この廃止以降に小学校4年生になった子供たちは気の毒である。この以上に気付くチャンスがなかったために、希望していた職業に就けないことを知ったら、どんなにかショックであろう。
 
こんなの、差別でもなんでもない!
自分の肉体の弱点を知っておかなくてどうするのだ。
これを「差別」というなら、走るのが遅い子に100メートル走をさせてタイムを計るのは「差別」と言わないのか。算数が苦手な子供に算数のテストをさせるのは「差別」とは言わないのか。太った子供や低身長の子供に身体測定をするのは「差別」と言わないのか。まったくおろかしいとしか言いようがない。文部省側は、こんなずれたクレームになんで屈してしまったのだろう。
色盲は、男子の20人に一人、女子の500人に一人にあらわれる、きわめて普遍的な障害である。
これほどまでに、特に男の子によくある障害なのだから、学校側も、
「○○君は、赤と緑が見えにくいそうです。でもこれは、実はよくある症状なので、みんな、○○君が色がわからなくて困っていたら助けてあげてね」
という教育に持っていくべきである。色盲を隠すのではなく、オープンにして、学校の教材の色にも配慮させると平行して、子供たちには助け合いの精神を教えるのだ。その方がよほど重要だということを、差別だ差別だと騒いで廃止に持って行って溜飲をさげるバカどもには、わからないのだろうか。事実、私の昔の友人の友人にも赤緑色盲の男の子がいた。彼は赤色が好きなのだが、買い物には友達を連れて行って、「ねえ、これ赤?」と聞きながら買い物をしているのだという。それでいいのだ。隠そうとばかりするのではなく、色覚正常者らに甘えて頼ればいいし、頼られた健常者は、頼られる方が幸せなのだとも教えるべきだ。
差別、差別と言って本検査を廃止させた人たちは、卒業時になって進路変更を余儀なくされている若者たちの存在をどう思っているのだろうか。
 

開く トラックバック(1)


.
アバター
桃実 (Momomi)
女性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事