食べる。

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田舎の暮らし

吾輩夫婦の暮らす佐世保市旧柚木村徳道地区・・・・・市の中心から車で30分の里山だ。
 
ここは純農村地域・戸数は18・・・・その内、4戸は独居老人・・・・・高齢化社会の典型的縮図である。
 
それはともかく・・・・ここには市の水道はなく・・・・・地区が自主運営する簡易水道に頼ってる。
自主運営だから・・・・・検針・集金も住民が・・・・・で、今月は我が家が集金の当番。
 
散歩を兼ね、女房と家々を回ってゆく・・・・・一軒、一軒が離れているので、所要時間は約1時間。
 
もっとも遠いOさん宅に行くと・・・・・「ご苦労さん、飲みながら回りなよ」と・・・・・ビールを!
 
次のHさん宅では・・・・・「コレ食べてよ!」と・・・・・気仙沼産の牡蠣を頂戴する。
 
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ここに引っ越して1年10ヵ月・・・・周りはいい人達がいっぱいだ。
 
家に戻ると、徳島のS君から宅配便が・・・・
 
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四国は阿波、徳島の名産・・・・スダチが届いた・・・・「お〜、何というタイミング!」
 
さっそく頂いたビールをプシュ!・・・・・牡蠣を剥いて・・・・スダチをジュっと絞り・・・・・チュルっと、口に放り込む。
・・・・「お〜、天下の美味!」
 
晩酌はすべて頂き物・・・・・秋の夜長を堪能したのであります・・・・皆様、ごめんなさいね。
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ある朝、女房の言うことにゃ・・・「私、太ったみたい」

原因は明快!・・・正月のご馳走の食べ過ぎ・・・人はコレを・・・自業自得と言う。

でも・・・「太ったから、新しい洋服を」・・・なんて言うと困るから・・・「じゃあ、山でも歩こうか」・・・ってんで、目の前の高花岳へ。

目の前ではあるが・・・家そのものが山深い田舎だから・・・山は原生林に覆われている。

といっても・・・頂上には無線塔があるので・・・道があることはある。

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で、登って行くと・・・女房が「あっ、見て!」と・・・素っ頓狂な声を張り上げる。

指差す先に目をやると・・・「お〜、ふきのとう」

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この人・・・タダだと思えば・・・目の色を変え・・・人格もかなぐり捨て・・・いくらでも採る。

でも・・・今年の初モノ・・・「今宵は天ぷらで一杯やっか!」・・・と嬉しくなった。

っが・・・里山に夕闇の迫る頃・・・台所から漂ってくる匂いは・・・カレー。

「あれっ、天ぷらじゃないの?」・・・「そのつもりだったけど、急にカレーが食べたくなった」

「ダメさ〜、僕の身体はすでに、ふきのとうの天ぷらになっているんだから」・・・「それは明日、しますからね〜」・・・「もう手遅れさ〜、どうしてくれるの、ボクの身体」

っで、一触即発・・・夫婦の危機・・・火薬庫は爆発寸前・・・今年、初モノ。

もし、我が夫婦が離婚となれば・・・その原因は・・・ふきのとうである。

牡蠣を貰うのこと

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「ピンポ〜ン」・・・玄関のチャイムが鳴った・・・「は〜い」・・・友達だ。

年始の挨拶である・・・「あけおめ、ことよろ(短縮)」・・・「こちらこそ」

「これ土産」・・・「何じゃい?」・・・「牡蠣」・・・「うわぁ〜い(喜びの声)」

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さっそく焼いて・・・「ビール持って来いや」・・・「焼けたじぇ〜」・・・「あち〜」

「レモン絞ってな」・・・「ビール、もっと持って来いや」・・・「うめぇ〜」

食べる・・・食べる・・・飲む・・・食べる。

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「酒蒸しも美味いで〜」・・・「下仁田ねぎも一緒に!」・・・「ワイン開けろや」・・・「白だじぇ」

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国破れて山河あり・・・城春にして草木深し(杜甫)。

戦い終わって・・・日が暮れりゃ・・・いつの間にやら殻の山・・・これは砕いて・・・鶏の餌。

我が家は佐世保市北部の山の中・・・でも、目の前は豊穣の海・・・魚介類の宝庫なのだ。

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私たちの店・・・ピアノバー・アクアマリン・・・初めて見えたお客さんが・・・群馬出身と言う。

群馬といえば・・・上州・・・かかあ天下と空っ風・・・国定忠治・・・木枯らし紋次郎。

食べ物は・・・こんにゃく・・・下仁田ねぎ・・・と・・・知ってることを列挙する。

するとお客さん・・・「下仁田ねぎ、食べたことあります?」・・・「いえ、ありません」・・・「だったら差し上げましょう」・・・「えっ?」・・・「故郷から送ってきましたから」

と、いうことで・・・頂いちゃった・・・で、さっそく・・・夕食は「すき焼き」

せっかくだから・・・牛肉も奮発して・・・霜降り!・・・卵は我が家の有機卵。

すると・・・まぁ、ねぎの美味しいこと・・・甘みがあって、とろとろ・・・目が点になった。

すき焼きって・・・牛肉が主役なのに・・・脇役である筈のねぎに・・・その座を奪われる。

「名物に美味いものなし」っていうけど・・・とんでもない。

一度、口にしたら・・・忘れられないねぎである。

僕って・・・美味しいものは皆で食べる主義・・・だけど・・・「これだけは誰にもやらんぞ!」・・・「明日はねぎ焼きだ〜」

柚子を収穫

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僕達夫婦が田舎暮らしを楽しんでいる・・・佐世保市北部・・・旧柚木村徳道地区

柚木という地名からして・・・柚子の木がとても多い。

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住んでいた人が亡くなり・・・柚子の木が残った。

空き家の管理を任された人が・・・「どうぞ採って下さい」と言うので・・・いただくことに。

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柚子を絞ってポン酢に・・・残った皮は風呂に・・・晩秋の楽しみだ。

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