*本編でもUPした場所ですが、縦アングルの写真を紹介します。
会津川口駅のある金山町から、大栗山・沼沢湖に抜ける県道に立ちはだかる峠が「尻吹峠」です。
道は途中から未舗装となり、道幅狭く急勾配が続きます。
さらに落石がそのまま転がっている場所や、ヨシの木が道路に被さっている場所もあります。
冬季は雪に埋もれ通行止めとなってしまう為、国道400号を経由して金山フェアリーランド方面から峠へと入って行かなくてはなりません。
むしろフェアリーランド経由の方が行きやすく、安全です。
フェアリーランドスキー場を過ぎると、いよいよ尻吹峠からの道と合流します。
とは言っても道は見えず雪に埋もれている為、峠入り口より俯瞰場所までは徒歩となります。
道のりは1.5キロ〜2キロでしょうか。雪に足を取られながら歩くこの距離は、途中で挫折しそうになるほど辛かったです。
時折視界を遮るほどの吹雪に襲われたり、深い雪の中に埋まったり・・・。
とにかく危険がいっぱいの雪中行軍です。
今回は3月中旬で、暖冬の影響から積雪も少なく、長靴だけで行きました。
それは雪の量が少なかったから行けただけであって、厳冬期の雪深い時期はまず行くことはできないでしょう。
かんじきにスノーシューを履いて挑んでも、想像絶する雪の壁に入り口で断念!という結果になってしまいます。それほど冬季の撮影は困難な場所です。
途中で何回も休憩し、果てしなく続く白の道をひたすら奥深く入って行きます。
緩やかな上り坂となっている為、体力がどんどん削られていき、足もフラフラになりました。
「ここまで来て下界がホワイトアウトだったら・・・」
ポイントの鉄塔に近づくにつれてそんな不安が頭をよぎります。
かなり高い位置から遠景を撮影する為、視界がクリアでないと下界が見えないのです。
きまぐれに顔を出す太陽に期待を寄せながら、最後の力を振り絞って歩きます。
木々の隙間から下界がチラっと見えた時、眼下に広がる世界が浮かびました。
そしてたどり着いた俯瞰ポイントから見た景色は、頭の中に描いた風景と全く同じだったのです。
「やった・・・。」
もう感激で言葉も出ませんでした。
ただその景色を眺め、達成感に酔いしれました。
会津川口駅に佇む気動車と雄大な金山町の雪景色は、今まで見た景色の中で1番素晴らしい景色でした。
壮絶なる雪道との戦いに勝利し、雄大な景色を撮影した達成感は、今でも思い出すと涙が出そうになります(笑)
さて、西の方角からは真っ黒な雪雲がこちらに向かって流れてきました。
山の天気は変化しやすく、こうして太陽の光が出たと思ったら再び吹雪になりそうな気配です。
往復3時間弱の雪中行軍の末に撮影できるこの景色。
時には諦める勇気も必要ですが、皆さんも一度チャレンジしてみては如何でしょうか?
★積雪季以外は車で撮影地付近まで来る事ができます。★
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