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この家に引っ越して来た日のことです。
引っ越しの荷物をなんとか運び込み、引っ越し屋さんに帰ってもらったあと、とりあえずすぐ必要になるものだけ取り出して、近所のスーパーで買って来たお弁当を晩ご飯に食べ、疲れたのでもうお風呂に入って寝よう、ということになりました。
翌日出勤する父、妹が先にお風呂に入り、次に母、最後に、翌日は大学へ行く仕事もバイトもなかった私がお風呂に入りました。
お風呂から出て、着替えて、洗面所で歯を磨いていたところ、家の外を、背の高い男の人のような影がぐるぐると歩き回っているのです。
え!?まさかいきなり、泥棒さん!?と思ったのですが、家は隣の家との境が、一方は裏庭への通路になっているのですが、もう一方は人は通れないようになっているのです。
だから、本当に生きている人間が歩いているわけではない・・・・。
それに、私は家の中にいて、家の外をぐるぐる歩き回っている人なんて、観察できるわけがないのです。
そう、明らかに目に見えるはずのないものを見てしまっている・・・。
そう気づいたので、いったいなんでぐるぐる家のまわりを回っているのか、様子を見ていたんですが、どうも、どんな人がこの家に入って来たのか確かめている感じなんです。
恨みとか、怖い感じとか、そういうのはまったくない。
しばらくぐるぐる回ってから、その男の人はすうっと消えていきました。
この家に決める前、とにかく母が「聖子に家を見てもらわないとダメ!何かいたら困る!」ということで、私も下見をして、何も感じないので決まったわけですが、おっかしいな〜〜、あのとき、調子悪かったのかな・・・と思っていました。
(私はいつでも何かがわかるんじゃなくて、調子のいいときなんです。あ、金縛りのときも何か感じ取ったりしますが。)
翌日、母にその話をして、何か恨みがあって取り憑いてるとかじゃなくて、新しく来た人を見に来たみたいだったよ、と言っておきました。
母は「それやったらええねんけど、また出て来たりせえへんやろね?」と怖がっていました。
それから、もう二度とその男の人を見ることはありませんでした。
それからしばらくして、母が近所の方とお話をしたときに、お隣のご主人はもう亡くなられていること、背の高いご主人であった話を聞きました。
母は、そのときに、「あ!」と思ったそうです。
・・・・あの背の高い男の人、お隣のご主人だったんでしょうか・・・。
隣にどんな人がやって来たのか、観察に来ていたんでしょうかねえ。
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