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前回の続きとして、賀茂(鴨)氏の系統について此処に述べる事にする。
イメージ 1京都の下鴨神社と上賀茂神社は県主の系譜であり、この一族は天神の系譜になるが、今回はこれとは異なる賀茂氏について述べてみる。大きく分ければ3系統あるらしい。その1つは賀茂君、鴨君、賀茂朝臣、鴨朝臣、である。これは‘葛城鴨’という氏族らしい。県主系は天神系氏族であるのに大して、この葛城系賀茂氏は地祇系である。只、現在までに皇別氏族である吉備系とされて来たので、賀茂一族をややこしくしていた原因になっていたのだ。

陰陽道・・・。実はこの地祇系賀茂氏である賀茂朝臣氏が陰陽道の元祖的存在となっているのだが、実際には陰陽道に吉備系と賀茂系が存在していたのだ。そして、もう1つややこしくしているのが役行者:えんのぎょうじゃである。修験者として有名であり、宇婆塞としても知られている。この人物は、葛城系の賀茂氏の出身である。正しくは、賀茂の役君:カモノエノキミの小角:オヅヌである。しかし、これは陰陽道ではない。仏教系の山岳修験なので別なのだ。さらに言えば、賀茂県主系と陰陽道系は直接関係が無いみたいだ。

イメージ 2もう1つある。それは以前紹介した‘高鴨神社’である。これは例によって八咫烏神社から教えて貰った神社さんだが、何と!出雲神系統であり、神社の場所は葛城である。但し!!賀茂君や、賀茂朝臣と関係があるのか?否か?である・・・。

高鴨神社の祭神は、アジスキタカヒコネという名前である。あまり知らない名前だ。また、別の名を‘迦毛之大御神’としている。驚くのは此処の祭神は、日本の神様ではイザナギとアマテラスが持っている‘大御神’という称号を頂いているという事である。この称号がある神様は、死者をも蘇らせる事の出来る強い通力を持っていると言われている。

又、面白い説がある。鴨君が葛城鴨の地を占有する事が出来たのは、鴨部美良姫との結婚により由来するものとし、この姫との結婚によって出雲神族の三輪氏の者が後にこの部の首領となる。鴨積と称して後君姓を称して‘鴨君’と言うに到る、という内容だ。さらにこうある。大和国葛城の鴨はこの部の発祥地なり・・・。まぁ諸説あるのだが、現在の通説となっている陰陽道の賀茂氏は、葛城鴨君の流れであり、吉備氏の流れでは無いとしている。

さて、前回キーマンと言っていた賀茂忠行について述べよう。時代は平安京である。陰陽寮と言うのが御所内に設けられ、天文道、暦道、陰陽道、の三部門が元々分業されていたのだが、何しろ人手が足らない時にこれらを一手に統括して陰陽頭となり、陰陽道宗家と呼ばれる様になった人物である。さらに時の有名人である安倍晴明を弟子に迎える。だが安倍家は陰陽道とは関係ない一族である。では何故?という疑問があるが、おそらくはキツネと言われた母親の葛の葉:クズノハが賀茂氏の出である賀茂葛子である事が言われている。それが本当であれば全てが納得出来る話しになる。とにかく忠行の存在は賀茂一族の陰陽道宗家を言わしめた功績のある存在である。

面白い話しがまだある。
 
イメージ 3高天原という天神が集う神話の場所が実際に在るのだ。場所は奈良県の葛城のエリアで、葛城山の隣りにある金剛山の中腹の平原地帯なのだ。この地の伝承では、神武天皇が東征を行った時にアンチ天孫の先住民が居た。この連中を神武天皇は葛の木のツルで覆いかぶせ、退治したと言われている。この連中を土蜘蛛(ツチグモ)と称している。この土蜘蛛どもを葛の木で退治した事から高天原から見えている山に葛城山の名前が付いたという説がある。この最大抵抗勢力の土蜘蛛とは賀茂氏だという説がある=葛城山の土蜘蛛。葛城鴨氏は鴨君、鴨朝臣、であり、どうやら縄文時代からの葛城氏の流れかも知れない。さらに天津神系の県主である八咫烏の賀茂建角身命と違って、葛城鴨氏一族は出雲系である。つまり、国津神系という事だ。またその系統である高鴨のアジスキタカヒコネという神は古事記では迦毛大御神としているが、日本書紀を始めとする他の記紀では何処にも無い。或いは抹消されている。さらに天神系氏族である建角身らの一族こそ、葛城鴨族の祖族である事が記されているものがあり、本流賀茂族としている。この一族から葛木直氏が派生し、その女系から葛城臣氏が誕生したとある。もう1つには、大鴨積は葛城鴨族の名跡を女系で譲り受けた鴨氏で、建角身命らの一族よりは下位の鴨族とある。雄略天皇は葛城氏系=出雲神族が天皇家の血脈に入るのを排除する目的で葛城勢力の地方から駆逐を断行した。その祖神である高鴨神や、事代主神など追放するべく土佐国へ流されている話しがある。邪魔者だったのである。

その後、葛城臣族の血脈を受け継いだ曽我氏が台頭する。古事記は天皇家の祖神を男系は天照大神とし、女系を‘迦毛大御神’として日本の国体制が維持されている事を暗に示している。そして出雲神族系の系譜はことごとく闇の中に葬った形である。しかしだ! 蘇我氏の血脈を女系で継いだ‘藤原氏’の登場によって、出雲神族の血脈は、表向きは記紀の狙い通り迦毛大御神は抹消されているが、天皇家の血脈として営々と出雲族の鴨族の血が受け継がれており、迦毛大御神がそれを守護して来たと言われているのだ。
 

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