夢の風ノート

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 2018(平成30)年の夏から秋にかけて、大阪北部地震、7月豪雨、日本最高記録を更新した猛暑、次々と上陸する台風、そして北海道胆振東部地震と、とても多くの災害がありました。

 今回から2回に分けて、これらの災害の概要と学ぶべき教訓について、紹介します。


 まず、2018(平成30)年6月18日午前7時58分頃、大阪北部を震源とする地震が発生し、大阪市北区をはじめ、高槻市・茨木市・箕面市・枚方市(いずれも大阪府)で震度6弱の揺れを記録しました。

 この地震の規模を示すマグニチュードは6.1で、「阪神淡路大震災(1995年)」の7.3や「東日本大震災(2011年)」の9.0などに比べれば小規模でしたが、大都市の直下型地震であったことで、死者5人、負傷者435人の人的被害を出したほか、停電17万戸以上、ガスの停止11万戸以上などライフラインにも大きな被害を出しました。

 特に、大阪府高槻市で登校中の小学生がブロック塀の下敷きになったことが大きな問題となり、全国の学校のブロック塀の総点検を国が指示しました。

   建築基準法では、ブロック塀の高さが2.2m以下、控壁(ひかえかべ)の間隔は3.4m以内とされ
ていますが、多くの壁がこの基準を満たしていないことが明らかになりました。

  地方公共団体や政府では、ブロック塀の改修の予算確保を急いでいますが、当面は「ブロック塀に近づかない」「地震が来たら急いでブロック塀から離れる」を呼びかけています。


 さらに、大都市で起きた「大阪北部地震」では、交通機関が止まった時の通勤・帰宅の問題がクローズアップされました。

 対策としては、(1)緊急地震速報や揺れを感じたら、ただちに塀や危険な場所から離れることを、子供も大人も徹底する。ことがいちばん大切です。

 また、(2)職場・学校と自宅の間を平時に歩いてルートの確認とコンビニや避難施設・危険個所などを確認しルートマップを作っておく、
(3)職場・学校にも3日間程度の水・非常食・歩きやすい靴などを用意する、
(4)家族と事前に集合場所などを話し合っておく、などの準備をしておくことが大切です。



< 小学生が下敷きになって死亡したブロック塀(大阪府高槻市)>

イメージ 1


 続いて、2018年6月28日から7月8日にかけて、台風7号と梅雨前線により、西日本を中心に北海道や中部なども含め、全国的に記録的豪雨が降り、広島県・岡山県・愛媛県を中心に、死者227人の平成最悪の豪雨「平成30年7月豪雨」が発生しました。

 この期間の雨量は、高知県馬路村の1852mmをはじめ、長野県・岐阜県・高知県・徳島県で1000mm越えの箇所が出て、普段は雨の少ない「瀬戸内地方」の広島県、岡山県、愛媛県などでも500mmを超えました。
 そして、この3県を中心に多くの被害が出ました。
 その多くは、洪水(内水面の浸水を含む)と土砂災害が原因でした。


 また、この豪雨では、「大雨特別警報」が、長崎県・福岡県・佐賀県・広島県・岡山県・鳥取県・京都府・兵庫県(以上、7月6日発表)に加え、岐阜県(7月7日発表)、高知県・愛媛県(7月8日発表)と、過去最多の11府県に出されました。

 この「特別警報」の発表は、ほかの「警報・注意報」と同じ気象庁であるのに対し、「避難勧告」「避難指示」「避難準備情報」は区市町村が出す情報であり、両者の関係が、国民や住民にはわかりにくいものとなりました。


 そこで、次のような問題が指摘されしました。

 (1)「大雨特別警報」は数十年に1度しか出ない最終警報であるのに、「特別警報の有無」で避難のタイミングを考える人が増え、結果的に逃げ遅れたり避難しなかった人が増えたこと

 (2)豪雨の中では、「防災無線」や「消防車などの呼びかけ」が雨の音で伝わらず、避難が遅れたこと

 (3)岡山県内の治水対策(河川の堤防など)や広島県内の土砂災害対策などが、あまり進んでいなかったこと

などが主なものです。


 今後の教訓としては、「気象警報」や「避難情報」の意味の周知、自分の住む町の避難ルートや避難所の事前確認・シミュレーション、スマホや携帯メール、自治体の情報を直接、取得できる「防災ラジオ」などの情報伝達手段の確保が、重要になってくると思います。



<写真 大水害の起きた岡山県倉敷市での夜間の船からの捜索>

イメージ 2


 平成30年7月豪雨が一段落すると、次に問題になったのは「猛暑」でした。
 例年の「太平洋高気圧」に加え、「チベット高気圧」までもが、平成30年7月から8月にかけての日本を広く覆って、平成30年夏(6月〜8月)の平均気温は、東日本が平年比+1.7度、西日本が平年比+1.1度で、1946(昭和21)年の統計開始以来、東日本が1位、西日本が2位になりました。

 特に2018年7月23日の埼玉県熊谷市では、日本の観測史上1位となる41.1度を記録しました。
 ほかにも40度越えの場所が相次ぎ、2018年に初めて40度を超えた日だけを紹介しても、7月18日の岐阜県多治見市(40.7度)、同美濃市(40.6度)を皮切りに、7月23日には熊谷市以外にも、東京都青梅市(40.8度)、山梨県甲府市(40.3度)を記録しました。

 また、8月3日には愛知県名古屋市(40.3度)、8月6日には岐阜県下呂市(41.0度)で40度越えを記録し、8月23日には台風通過のフェーン現象で、新潟県胎内市(40.8度)、同県三条市(40.4度)、同県上越市40.0度で、北陸初の40度越えを記録しました。

 「命に関わる危険な暑さ」という表現が、毎日のように使われ、2018年7月に全国で「熱中症」で緊急搬送された人は5万4220人、死者も133人と史上最悪になりました。

 熱中症対策としては、(1)不用不急の外出を控えること、(2)水分・塩分のこまめな補給、(3)冷房を躊躇せず活用する、などがあげられました。

 大きな問題は、小学校を始め、中学や高校などでのエアコン設置率の低さで、小中学校のエアコン普及率は50%未満で、高校ではPTAに費用を負担させている自治体もあり、問題になりました。


<写真 扇風機だけの教室>

イメージ 3


 ここまで、2018年の「大阪地震」「7月豪雨」「猛暑」について、振り返ってみました。
 後半は、「台風」と「北海道地震」、さらに「地震、台風、猛暑の相関関係」について、考えてみたいと思います。



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