にゃ の 洋書多読ブログ手帳

スローペースで洋書多読つづけてます。1200万語、そして延べ400冊。

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"Gathering Blue"
作者の Lois Lowry がニューベリーメダルを受賞した "The Giver" の続編というか
「退廃した未来」という世界観を共有する作品です。
語数は 47,964 語。


Kira は足の悪い女の子。
そういった弱みを持つ者は村から捨てられる掟なのだけれど、
お母さんがかばってくれたから今までは生きて来れた。

でもそのお母さんも流行り病で亡くなってしまい……

でも Kira を村から追放する裁判で
刺繍の腕を買われて、
お祭りで使う Singer's robe を修復する仕事を
特別に与えられることに……


Kira の村では
染色で青を出すことができません。
タイトルの "Gathering Blue" は
その方法を探し求めることを表しているかのようですが。

うーん、それを書くと微妙にネタバレになってしまうかもしれませんが、
このお話では
青(とその象徴)は向こうからやってきます。

少なくとも、 Kira が探し集めるわけではありません。

青に限らず
Kira は
何事も全て受動的。
どんなに不可解なことがあっても
スルーです。
読者は「志村〜! うしろーうしろーー!!!」と叫びたい気分に駆られます。


物語の終盤で、主人公は一つの選択を迫られます。
そして "The Giver" の主人公 Jonas もそうだったんですが、
Kira は、読者の期待や予想を裏切る方を選択します。

この選択は
とても深いようにも感じられるのですが
でも結果オーライのスルーパスって時に鋭すぎるように見えることもあるよな……
とか思ってしまうのは
心の汚れた大人な証拠だったりするんでしょうか?(^_^;;;


結論。
けして悪い作品ではないけど
特にお勧めはしないです。


おすすめしない代わりに、
"Gathering Blue" の中で
にゃ が気に入ったフレーズを紹介。

Kira の友達 Matt が暮らしている Fen は
言わばスラム。
生きるのに必死なギリギリの生活、
Fen には対価なしに何かをしてあげるという考え方は存在しないので
「贈り物」という言葉の意味がわかりません……

Kira dropped it back gently inside her clothing. "My father made it as a gift for my mother."
Matt wrinkled his face, thinking that over. "Gift?" he asked.
Kira was startled that he didn't understand. "When you care about someone and give them something special. Something that they treasure. That's a gift."
Matt laughed. "In the Fen, they don't have that." he said. "In the Fen, iffen they give you something special, it be a kick in your buttie.
"But that's a pretty thing you got," he added politely. "You be lucky I saved it."

この Matt のユーモアが
物語全体の鍵でもあるんですよね、実は。

Matt が主人公だったら良かったのにな……って、そう言えば
続編の "Messanger" は青年になった Matt が主役でした。
未読ですが、購入して積んであるので読んだらまた紹介しますね。

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