名前のない馬鹿 -A Fool With No Name-

5月3日〜5日の日中、ほぼ外にいた結果、顔にすごい日焼けをしてしまいました。

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話は少しさかのぼり、4月27日午後10時過ぎ、場所は南魚沼のほてる木の芽坂の一室。
私はひとりスマホをいじり、地図アプリを使って明日の旅程を立てていました。
 
明日の予定は宇奈月駅10時43分発の黒部峡谷鉄道に乗り、折り返し運転で戻ってきて12時半ごろに宇奈月駅を出発、その後は高岡のドラえもんの像がある公園に行って…
 
ある程度の旅程はすでに頭の中に入れていましたので、後はどうやって時間通りに行動するかだけでした。
ただ、一度も行ったことのない場所に行くのならば多少の時間的余裕を持って出かけたいというのが本音であり、ホテルにチェックインした際にフロントの方にここから宇奈月までの所要時間を聞いたりもしました。
しかし帰ってきた答えは解りかねます…というもの。
けっこう近いのに、あまりここら辺の人は黒部には行かないのかなどと考えていましたが、その理由はその数時間後に地図アプリに出発地点と目的地を入力したときに解りました。
 
距離・230キロメートル
 
!?
 
私の頭の中では、100キロにも満たない行程のはずでした。
それもそのはず、私が頭の中に思い描いていた地図は関越道ではなく、上信越道だったのです。
改めて地図を見てみると、今いる場所は関越道を新潟県に入ってちょっと進んだだけで、日本海側を走る北陸道に至るまでに60キロほど走らなければいけない山中にいたのでした。
どうりでフロントの方も宇奈月までの時間を知らなかったはずです、なにせ、遠いのですから。
スマホの画面を睨みつける私の頭の中で、余裕を持って立てていた旅程がガラガラと崩れ、代わりに10時43分宇奈月発という言葉が重くのしかかってきました。
そして翌日、私たちは予定を大幅に早め、朝食開始時間とほぼ同時に朝食会場に滑り込み、ばくばくと朝食を平らげ、大急ぎで出発の準備を整えて8時にはフロントでチェックアウトの手続きをしたのでした。
 
さて、時間にうるさい嫁が30分前に着くのが常識だと騒ぐので少しだけスピードを上げて走り続けること30分ほど、車は長岡ジャンクションから北陸道へと入りました。
そして今まで自走した中では最も西にあたる上越ジャンクションを過ぎ、いよいよ運転史上最西端の記録更新が始まりました。
そして間もなく糸魚川というあたりでふと気付きました。
2月に静岡に行っているので、これはフォッサマグナの北端と南端を制覇したことになるな、と。
で、嬉しくなって嫁にそのことを伝えると、嫁はフォッサマグナという単語そのものを知りませんでした。
あっさりと話題をスルーされた私と、自分が馬鹿だと暗喩されてぶんむくれたまま窓の外を睨みつける嫁という、実に中睦まじい夫婦が無言でそこにいました。
 
途中の親不知(おやしらず)インターから臨む日本海の絶景を見ながらもまだふたりとも無言、ここで親不知・子不知にまつわる話をしてみましたが、全く興味がなさそうでしたので途中で話を切り上げさせていただきました。
そしてそれからしばらくして目的のインターチェンジ、黒部インターチェンジを降りたのが10時15分でした。
そこからはまあとにかく嫁が時間がない時間がないと焦りまくり、こっちとしてはまだ30分の余裕があり、目的地の宇奈月駅までは10キロにも満たないというナビの案内がさらにそれを補強してくれているので、全くもって余裕で車を進めました。
 
結局宇奈月駅に着いたのが10時30分で、あらかじめ予約していた切符を引きかえても十分に時間が余り、それみたことかと嫁にいうと、嫁はそれが当たり前だと言わんばかりに私を一瞥しました。
 
ここまでの距離計算とスピード調整での時間配分は私がやったんだぞ!
 
…言えないですけどね。
 
 
さてさて、宇奈月駅のホームへ向かうと、そこにはふだん私たちが目にする電車と比べてふたまわりほど小さい列車が停まっていました。
窓なしで吹きっさらしの、写真を撮るには最高なトロッコ車両のほかに、窓付きで防寒措置が取れるリラックス車両とがあり、私たちは時期的にまだまだ雪が残っているとの情報を事前に得ていたのでトロッコ列車ではなく、窓付きの車両を予約していました。
切符に書かれた車両に乗り込むとそこは通路を挟んで1列と2列という実に狭い作りになっていて、早い者勝ちのためにすでに2列の座席は家族連れで埋まってしまっていました。
仕方なしに私たちは1列席に前後になる形で座り、発車の時間を待ちました。
しばらくすると車内に、どこかで聞いたことのある声でアナウンスが流れてきました。
私は聞いた瞬間に室井滋だ! と気づきました。
なぜなら、富山出身であることをラジオで聞いて知っていたからです。
一方嫁はどこかで聞いた声だということは解るものの、どうしても思い出せずにやきもきしているようでしたので、耳元で小さく「室井滋。」と教えてやると、でかい声で「ああ!」と納得していたので周りが注目していました。
 
アナウンスが終わると列車が動き出し、私たちは窓を開けてシャッターチャンスを待ちました。
そしてしばらくして、重大な選択ミスをしたことに気付くのです。
写真を撮るのに窓枠が邪魔で撮りにくいのと、1列席は山沿いのために山々と川が全く写せない。
更に隣で笑っている関西から来たであろう4人家族は、こちら側に撮影ポイントが来た時には私が身をかがめて家族が写真を撮りやすいようにしているにも拘わらず、家族側に撮影ポイントが来た際には小学校高学年ぐらいの男の子が立ち上がり、窓を占拠したままカメラを構えるので全く景色が見えないというありさまでした。
結局、嫁も私もろくな写真が撮れずに折り返し駅の猫又駅へ到着、帰りは逆側になるのかと思いきやそのまま列車が後戻りするために結果は変わらずという、惨憺たる列車の旅になってしまいました。
戻りの列車の中、頭文字を決めてからせっせのせで親指を立てて、立った親指の文字数だけ頭文字で始まる人物名を言い合うゲームをしている家族がもう頭に来て頭に来て、頼むから写真を撮らせてくれないかという気持ちでいっぱいでした。
後から聞いたところ、嫁も同様の気持ちだったようです。そりゃそうだ。
まあ、そんな過酷な条件の中でも何枚かは写真を撮ることができましたが、出来にはかなりの不満が残ります。
しかしファインダーを通さずとも目に飛び込んでくる景色はどれも息をのむような美しさで、特に立山連峰が屹立する姿はここの自然の厳しさを目の当たりにしたような感じになり、峡谷美と相まって自然の雄大さにどっぷりと浸ることができました。
 
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最後の写真の冬季歩道ですが、これは高さ2メートルにも満たないトンネルが宇奈月駅から上流にある発電所まで続いているんだそうです。
そして、冬の間は片道10数キロの道のりを、職員が6時間以上かけて通勤するんだそうです。
施設の維持って、本当に大変なんだなと感じました。
 
宇奈月駅まで戻ってきた私たちは、駅にある立ち食いそばで空腹を満たし、次の目的地である高岡へと向かおうとしましたが…、予想以上に時間が早かったため、ちょっと足を延ばして加賀百万石の国、北陸の小京都・金沢へと向かうことにしました。
もう20年近く前から、一度は訪れてみたかった街・金沢。
その理由が以前好きだった方が金沢の人で、ネットを始めた当時、一時期私のハンドルネームが『ゆうぜん』であったことを嫁に言うと、怒られるので言えないです。

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