名前のない馬鹿 -A Fool With No Name-

5月3日〜5日の日中、ほぼ外にいた結果、顔にすごい日焼けをしてしまいました。

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今、福島市では東北六県を代表するまつりが一同に会する、東北六魂祭が開催されているんです。
私の家はちょっとした高台にあり、メインとなるパレード会場まではちょっと無理すれば歩いていける距離にあるのですが、家の窓を開けると、上空には何機かヘリコプターが飛び、空から混雑ぶりを把握しなければならないほど多くの人がいらっしゃっていることが手に取るようにわかるんです。
また、風に乗って、普段の福島市とは違うざわめきのような音まで聞こえてくるほどのにぎわいなんです。
 
そんな中、昨日私は嫁と二人で、ちょっと遠い散歩がてらパレード会場となっている国道4号線まで歩いて行ってみたんです。
そりゃあもうすごい人の数で、今までの人生でこれほどの人数がこの密度にいるという光景を私は見たことがありませんでした。
そんな中、どうしてもインフラが問題になってくるのは当たり前だと思うんです。
いちばん切実な問題としてトイレ、そして食事場所、休憩場所、バリアフリーの箇所、救護センターなどなど。
そもそも東北六魂祭というイベントは、今回初めて福島市で開かれるのです。
ですので、その運営に関するほとんどが手探りで行われているのです。
 
ゆうべ、東北六魂祭をリアルタイムで検索してみました。
すると、昨日飛行を行ったブルーインパルスを目当てにいらっしゃった方が書かれたブログが沢山あり、その他にも東北六魂祭に行ってきたという内容のツイートやブログがありました。
その中には楽しかったと言っている人もいましたが、やはり、最低だったとか、ふざけるなだとかいう書き込みも多々見受けられました。
そういった方たちの記事やツイートを見させていただきましたが、その不満の矛先はほとんどが先述のインフラへと向けられていました。
トイレがどこにもないだとか、食事場所がどこも満席だとか、人が多すぎて誘導されるままに進んだらえらい遠回りになってしまっただとか、会場や駅に入場制限がかかって入れなかっただとか。
中には、実行委員から依頼され、善意で店のトイレを貸しているだけの全く関係のない人に、こんな不備だらけの対応で客を呼ぼうなんておこがましいといった事を言っている人もいたという記事もありました。
 
共通して感じたのは、我慢が出来ない人たちなんだなと。
 
自分の欲求が思った通りに・思ったタイミングで満たされないというのがその記事を書いた発端なんだろうなと。
 
私は、今日もリアルタイム検索で同じく検索してみました。
すると、現在福島駅にいるという方のツイートが写真とともに載せられていました。
そこには、それこそおびただしい数の人が、それぞれが駅の出口へと向かってばらばらに移動しているさまが写されており、まさにカオスといった様相でした。
そして同じ方が撮られたもう一枚の写真は、駅ビルの3階か4階あたりから、祭会場へと向かう駅前通りを俯瞰で写したものでした。
そこに写っていたのは、完全に交通規制が為された通りの中央に車一台が通れるほどの空きスペースがまっすぐに伸び、そこを境にして左側と右側にそれぞれ横8人ほどの人の列が延々と延びている光景でした。
そして、左側の人の列はみな後頭部が、そして右側の列は顔がこちらに向いているのです。
つまり、左側の列が会場へ向かう列で、右側が駅へと戻る列なのです。
これはつまり、駅の中ではあれほどカオスだった人の流れが、駅を出てから誘導員の手による正確な誘導が為され、混沌とすることなく上り下りの人の波が分けられているということなんです。
 
さらっと書きましたが、これ、とんでもないことだと私は思うんですよ。
 
要するに、開催が決まってから実行委員が頭を悩ませ、出来るだけ正確な結果予測をしつつ最悪の場合を想定し、どこにどのような看板を配置し、人の動線をどう流し、どの程度の混雑になったら規制をかけて入場を制限しようか、インフラの不足はどうやって補うか、沿道の店にはどういった協力を要請するかなどなど…。
綿密にシュミレートを重ねるにつれ、普段乗降客がそれほど多くない福島駅や、数万人が一度に町の中心部に押し寄せるという経験が無い福島市の通りが、どれだけインフラ的に脆弱なものかが嫌というほど浮き彫りになったんだと思います。
そして頭のいい人たちが脳をフル回転させてひとつひとつ問題を検証して、捻りだしたのが今回の誘導方法だったんだと思いますし、その結果が整然と歩を進める人の列を作り上げているんだなと。
 
私たちもパレードが行われている時間帯に会場に行った際、国道4号線につながる道は軒並み規制がかけられて通行できず、仕方なくたくさんの同じ境遇の方たちと一緒に、50メートルほど離れた一本奥の道からパレードを見物しました。
その際に警備されている警察の方に文句を言っていたのは気難しそうなおっさん一人だけで、あとの方は仕方ないということを十分理解して、不平を洩らしつつもおとなしく観覧していました。
また、その規制された道に立つスタッフの方が、『パレード会場混雑のため 入場規制をしています』という看板を高々と掲げていました。
要するに、全ては計算通りの出来事で、何のイレギュラーもない混雑ぶりだったということなのです。
あらかじめ練られた綿密な計画で、パレード会場は早々に人で埋まることが予測できたので、最初から入場を規制できるようにスタッフが配置され、警察とも連携がとられていたのです。
もし仮にここで規制が為されなかったらと考えると、沿道は観覧者だけで埋め尽くされ、ツアーで来られた方などがバスへ戻る時間を指定されていて戻らなければならないのに、人が多すぎて戻れない、あるいは他の問題でその場を離れなければならなくとも、人が多すぎて移動することもままならなくなるといった問題が発生します。
そうなると、不満を抱える人の数は飛躍的に増えてしまうと思うんです。
そうならないための、ギリギリのラインで作戦が立てられ、運営されているんだと思うんですよ、しかも、初めての場所で、です。
表面だけ見れば、近くで見せろ、ふざけるな、何のためにわざわざここまで来たんだという不満の温床になってしまうのでしょうが、裏側をちょっと考えれば、ちゃんといらした方の事を考えてくれているんだなと思いました。
 
事実、パレード(往路)が終わった際に規制が解除され、私たちはパレード会場まで行くことができたのですが、そこにはちゃんと人が通れるほどの余裕がありました。
おかげで、何の憂いもなく復路のパレードを心行くまで堪能できたのです。
すごくいい経験ができたなと、私は実行委員の方やスタッフの方、そして協力された民間のお店の方々へ、偽善などではなく、心からありがとうございます、お疲れ様ですと伝えたいんです。
 
先述の、インフラでいちばんの問題となるのがトイレだという点についても、私が確認しただけで数か所の仮設トイレがありましたし、パレード会場近くのいくつものお店でトイレを開放して貸し出していました。
おそらく汚されたりマナーの悪い使い方をされた方も多々いたでしょうが、それでも一生懸命掃除をし、紙を補給し、笑顔で対応してくれているお店の方に暴言を吐いた方など、どれだけ傲慢なんだと心から軽蔑します。
 
私も仕事で段取りを自分で考えて動線を決め、流れをある程度把握してから周りを動かし、何か問題があった場合は私自身が解決したり、周りにその指示を出すということを日々行っているため、そして、以前はイベントの企画から司会までを行ったりしていたので、こういった大規模な人の動きがあるイベントでの問題予測に関する苦労や物事の動かし方の苦労、それでも発生する問題やクレームが、骨身に沁みて解るのです。
と同時に、無事にイベントが成功した時の、涙が出るほどの、自己満足や傷のなめ合いなどと言ったレベルにとどまらない喜びも、普通の人よりも知っているつもりでいます。
本当に、私のつたない脳でよければ、少しは何かのお役にたてるはずなので、こういったイベントの企画などでぜひ使っていただけないかとさえ思っています(笑)。
 
いずれにせよ、今回の祭に携わったすべての方たちへ、本当にありがとうございましたと申し上げたいです。
きっと、想像よりも沢山の方々が、福島のイメージを良いものにして帰られたと思いますよ。
スタッフの方の誰の目にもとまらないであろうこの記事は、私の自己満足でもいいんです。
ただ、誰か一人でも本気でお礼を言う人がいてもいいんじゃないかなと思い、書いただけです。
みなさんのおかげで福島市に沢山の人が訪れてくれるさまを目の当たりにでき、この地に住んでいることを誇りに思うことができました。
重ねて、本当にありがとうございました。
 
以上、お礼まで。

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初めまして(^^福島市に住む者です。
私も、祭りにかかわったすべての方たちに、心からありがとうございます!と伝えたいです。
(もちろん来てくれた方たちも含む)
東北六魂祭、本当に一体感のある温かい良いお祭りでした!!
感動しました。
後でテレビ(録画)を見て、感動でまた涙が出てくる程でした。
ウォッチタワーさんの記事の通りだと思います。
頭が下がる思いです。感謝感謝!です。

2013/6/4(火) 午後 5:12 [ haru ]

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>haruさん

初めまして!
おんなじことを思ってくれていた方がいて、嬉しいです♪

なんて言うんですかね、おそらく、自分の住んでいるところに外からたくさんの方がいらっしゃるというのが嬉しいんです、私も。
なんだか、ここに住んで良かったなと思えるからなんですね。
どうぞ心行くまでお過ごし下さいとか、恥ずかしげもなく思えるんですよ。
以前に観光業で働いていたせいもあるのでしょうが、おいでませ精神が強いんですね(笑)。

ってことで、どうぞまたこのブログにもおいでませ!

2013/6/4(火) 午後 9:51 [ ウォッチタワー ]


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