名前のない馬鹿 -A Fool With No Name-

5月3日〜5日の日中、ほぼ外にいた結果、顔にすごい日焼けをしてしまいました。

なんだかなぁ(毒舌)

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日付けが変わって4月2日になりましたので、本当のことだけを書きます。
 
先月の17日から今日まで、一日も休んでいません。
もちろん、日曜日もです。
そして、ヘタをすると今度の土曜日・日曜日も休めない可能性すらあります。
さらに、毎日平均で4時間以上残業しています。
はっきり言って、周りのいろいろなことが異常です。
 
異常と言っても、連続勤務日数や残業時間のことではありません。
年度末・年度初めのこの時期は毎年忙しいのが常ですので、それなりの覚悟はできていました。
異常なのは、周りの人間の考え方です。
 
まず最初に、最近、直属の上司が交代しました。
来たのは、その前日までこの会社で派遣社員として働いていた50代半ばの男性です。
職場のメンバー一同、ぽかーんという感じでした。
去年まで勤めていた会社で管理的なことをやっていたそうですが、どうやらリストラにあい、派遣社員に登録をしてうちの会社に来たようで、うちの会社で管理職を募集するという話を聞き、応募→面談というプロセスをすっ飛ばして、突然管理職という地位を手に入れたわけです。
まあ、待遇面や福利厚生面でも格段の違いがあるでしょうし、一度人を使う仕事に就いていながらその立場を奪われ、最後に一花咲かせたいという気持ちも強かったのでしょうというのは解ります。
そして着任から一カ月弱、現在のわが職場は休日をすべて奪われた揚句に全員が強制的に深夜まで働かされ、プライベートをすべて売りつくしてしまっています。
おかげで全員の心は荒みきり、それぞれが暴走し始めるに至りました。
それはひとえに、新しく来た上司の口から軽々しく吐かれる嘘のせいです。
 
基本的に7時以降は残業をさせません
そのうえでお客様への納期は必ず守れるように手配します
土曜日はともかくとして、日曜日に出勤なんてしたくないでしょ? 絶対に休めるように約束します
 
全部、そう、なにひとつ守られていません。
そりゃあ不満も爆発します。
 
深夜12時を軽く過ぎても働かされ、日曜日に出勤しろと突然前日に言われた揚句に、私だって明日用事があるのを我慢するんだからお前らだって我慢しろと言われ、ひどい人では出勤時間を一時間遅らせてやるから毎日午前1時半まで仕事をしろと強要されたり、毎日納期遅延に対するクレームの雨で通常業務が履行できないほどになり、生産のかなめであるお前たちは何をやっているんだと言われる毎日だったりと、とにかく何ひとついい事がないのです。
結局、先ほどの甘い言葉のすべては、生産や注文の予定をろくに精査もせずに従業員の機嫌を取るために、うわべだけで出た言葉だったというわけです。
これは体にいいですが苦い薬ですからね、と言って飲まされた苦い薬と、これはとっても美味しくて体にもいい薬ですよと言われて飲まされた苦い薬では、待ち受ける辛さに対する覚悟が全く違います。
例えそれが本当に体にいい薬だったとしても、あるいはそれが単なる偽薬だったとしても、その効果には天と地ほどの開きがあると思います。
 
さらに彼は、ミスを2度した人に対して、散弾銃を持ってきて頭を吹っ飛ばして殺してやりたいと言う始末でした。
 この時点でもしかしてこの人はダメな人ではないかと考えてはいましたが、それでも私は、部門の管理者として知っておくべきだと思い、先月の20日過ぎの時点で、このまま何の手も打たずに行くと、どれだけ残業時間でカバーしようとしても、27日、遅くとも28日には注文に生産が追いつかなくなり、論理的破綻を引き起こしますよということを、目算ではなく、ちゃんとエクセルで表やチャートにまとめて彼に説明しました。
それに対して帰ってきた言葉が、そうですか。
他の加工所が定時で帰り、仕事を欲しがっているという事を伝えたうえで、何らかの手を打っていただけますか?という問いに対しては、考えてはみます。
後日周りの部署に聞いたところ、何の手も打たないどころか、他の部署への連絡や相談も無かったそうです。
私はこの時点で彼を見限り、以降、何の助言もせずに黙々と仕事をしていました。
 
そして27日、計算通りに生産と注文の関係が破綻しました。
それでもただ、休日は休むな、深夜まで残業しろと言われるだけでした。
 
またこの時期は、新入社員や異動で色々と物が必要となり、会社で使用する消耗品を生産している私たちの会社としては、この時期の納期遅延がどれだけ営業マンにとって、そして品物を使って下さっているユーザーさんにとって致命的であるかは当然知っているはずです。
最悪の場合、うちのメーカーとの取引を停止されてしまう可能性が通常期と比べて格段に高いのです。
そこを重々説明しても、結局このありさまです。
そしてやはり、取引停止になったとか、なりそうだとかという全国の営業マンからの悲鳴に等しい電話が、生産部門の拠点であるわが社に嵐のようにかかってくるわけです。
しかし、目の前の売り上げに固執するわが社は、他の加工所へ仕事を配分する権利を大元のメーカーから与えられているにも関わらずにそれをせず、ただただ毎日納期遅延を垂れ流しているのです。
 
ここで問題になってきたのが、わが社の受注業務担当者の意識の低さでした。
 
いったいいつになったら物が届くんですか、納期の回答をいただいたじゃないですかという悲痛な営業マンからの電話を終えると、こっちだって忙しい上に、お前らからの問い合わせの電話でさらに忙しくなってるんだ、だったら注文なんかよこすんじゃねえよ馬鹿が、とののしる始末。
さらに、納期の問い合わせなんかするんじゃねえよ、いちいちうるせえんだよ、などなど…。
そりゃあここ1週間以上、毎日のように日付けが変わるまで仕事をしているのは辛いでしょうが、この程度の意識でよくもまあやっていられるな、というのが本音です。
 
そして、現状として納期と生産の折り合いが全くつかなくなり、最初は火がついた程度でしのいでいたものが、現在では消し炭が周りに転がっているだけという、あまりにもひどい状況となってしまいました。
ここでようやく、うちの会社が、ちょっとまずいんじゃないか? と対策を始めたのです。
 
あまりに遅いよ。
 
管理職という立場にあこがれるだけの、実力も人間性も全く役職に伴わない人間を放置して、私たちの売り上げを生む全国の営業マンをないがしろにし、あまつさえ営業マンにはもっと頑張ってもらわないとこっちが大変だとのたまい、全国のユーザーの沈黙のままの契約停止に伴う売り上げの減少に全く気付かずに危機管理能力も無く、完全に手遅れの状態でようやく対策を考え始めるとか、いったいどうなってるんだ、この会社は。
 
さてさて、私は一年前にうつ病を発症しましたが、今年も微妙にその兆候が出てきてしまっています。
考えないようにしようとはしているのですが、いったいいつまでもつのやら…。
土曜日、用事があって嫁とふたり、日帰りで群馬に行きました(今回はSL撮影ではない)。
用事を終えてインターへ向かっている最中、そういえばお米を切らしているんだったという話になったときにちょうど赤信号で車が止まりました。
ふと横を見ると、そこはお酒とお米のお店でした。
これはちょうどいいということで、私たちはそのお店へ寄ることにしました。
 
そのお店はいわゆる町のお米屋さんといった佇まいで、コンビニほどの広さの店内には日用品や食料品、そして看板にうたわれているお酒とお米が整然と並べられていました。
私たちは何種類もあるお米のうち、どれを買っていこうかと思案しました。
ちょうど新米がぽつぽつと出始めた頃で、せっかくだから新米を買って行こうかという話をしていたところへレジ番をしていたお店の奥さんと思わしき方がにこやかにこちらに語りかけてきました。
 
「今のお勧めはですね、やっぱり新米の新潟米ですね。」
 
見ると、ほかのお米よりは少しだけ高い新潟のお米が積まれており、その数はほかのお米に比べて格段に少なくなっていることからも、本当に美味しくて店側もお勧めしているお米なのだということがすぐにわかりました。
そして奥さんは続けてひとこと
 
「ウチのお米は、玄米で仕入れて自分のとこで精米してるんですよ♪」
「そうなんですか、それじゃあつきたてのお米で美味しいでしょうね。」
「ええ、それに何といっても新潟のお米ですから安心ですしね。」
 
私はもう一度お米の置かれているスペースに目を戻しました。
秋田産あきたこまち・新潟産こしひかり・山形産どまんなか・地物と書かれたごはん大好きというお米…
 
なるほど、そうか。
 
そこへ、店の奥から配達から帰ったばかりという感じのご主人が現れました。
 
「いらっしゃいませ! お米ですか?」
「ええ、せっかくですから美味しい新米をいただこうかと…。」
「今年の夏は暑かったですから、どのお米もいい出来栄えですよ!」
「そうなんですか、確かに嫌になるぐらい暑かったですからねえ。」
「ええ本当に。 あと、ウチは産地にもこだわっていて、どのお米も安全ですから!」
 
それを聞いている奥さんもにこにこと笑顔を絶やさずにこちらを見ていました。
本当に愛想のいいご夫婦で、それに気を良くした嫁もどのお米にしようかとにこにこしながら考えを馳せているようでした。
結局私たちは秋田産のあきたこまち10キロを購入し、10キロのお米を買った人には醤油や砂糖を無料でプレゼントしてくれるというおまけまで付いていたので、嫁は砂糖をいただいて車へと戻りました。
車へ戻り、エンジンをかけながら、砂糖もらったとうれしそうにはしゃぐ嫁に聞きました。
 
「さっきのやり取りでさ、何かひっかからなかったか?」
「え? 砂糖のこと?」
「…いや、なんでもないんだ。」
「…?」
 
私はそれから先の言葉、喉から口にまで出ていたその言葉を飲み込み、車をインターへと向かわせました。
 
安全・安心。
折々に聞こえてきたその言葉が意味するもの、それは
 
福島の米は絶対に使っていませんから
 
というもの。
私たちの車はちょうど店内からは死角になる位置に停めていました。
ですので、私たちの車のナンバーに書かれていた『福島』という文字には気づかなかったはずです。
だからこそ言えた言葉なのだと思いますし、すでにお米を販売する立場の人間からすれば安全・安心という言葉は常套句になってしまっているのだと理解できるのと同時に、言っている側に全く悪意は無いものと思いますし、そう信じています。
 
でなきゃ、やってられないですから。
 
ですが、お店側からこの言葉を言い始めたのではないと思うのです。
やはり最初は、お客さんから福島の米なんか使ってないですよね? という質問が投げかけられたのだと思います、しかも幾度となく。
ですので、お店としては福島の米なんか使っていませんよ、安心ですよ、安全ですよとその度に言い続け、今ではお米に関して話をする際には、挨拶と同じレベルで安心ですよ、安全ですよという言葉が口をつくようになったのだと思われます。
 
そしてこうも思うのです。
そういったお客さんやお店の方に悪意は全く無くとも、たとえば、テレビのインタビューで被災地の方々についてどう思われますか? という質問が投げかけられたとき、全く悪びれなく
 
「本当に、辛いだろうと思います。 ですが、私たちは強い絆で繋がっていますから、きっと復興できますよ!」
 
というようなことを答えることができるのだと思います。
…あんたの言う絆って何だよ?
 
私は別に無理をして福島の米を食えと言っているのではないのです。
ただ、過剰に反応しすぎではないのかということが言いたいだけなのです。
 
いいですか、おそらく福島県に住んでいる人以外には理解できないと思われますが、6時から流れる地元のニュースの7割は、善かれ悪かれいまだに原発がらみの内容なんですよ。
毎日毎日原発とか避難という言葉を聞かされるそんな状態で、福島の人たちは気づかないうちに精神的に病んでいっているんですよ。
私の地元の岩手ですら、震災がらみのニュースはせいぜい2割程度でした。
ですが、福島のテレビはこぞって自分たちは被爆者だと認識しなさいと、心にごりごり押し込んでくるんですよ。
そして、果樹農家や米農家が今年も出荷できないと嘆く悲痛な姿や、大量に廃棄された作物を映像として流すんですよ、一生懸命に。
 
そんな中でも、米農家の方々はたくさん自分のお金を使って農地の除染をして、そして絶望と不安の入り混じった状態で春を迎え、田植えをして、見た目は順調に育つ稲穂を戦々恐々として眺めながら秋を迎え、願うような心境で稲を刈り取り、義務化された放射能検出装置へ自分の収穫した米を流し、祈るように結果を待ち、未検出という文字を目の当たりにしてようやく長いこと心にとどまっていた恐怖が薄まるんです。
そしてようやく安心してお米を売ろうとすると、売れないんです。
やっと消えたはずの恐怖がまたやってくるんです。
 
このまま本当に売れないんじゃないか。
もう補助はもらえない、国にも買ってもらえない、現金収入がなくなってしまう…。
 
これが、全く問題の無い安全なお米を作っている福島の米農家の現実なんです。
そしてまた、この悲惨な状態を福島のテレビ局はご丁寧にドキュメント番組にするんです。
 
あのですね、わずかでも危険と判断された水田は、春の時点で作付けを禁止されるんですよ、福島では。
私の住んでいる地域でも、一切田んぼには稲穂が並んでいませんよ。
それは消費者の安全を守るための当然の措置だとは思いますよ。
また、下手に隠蔽工作をして世間からの評判を落とし、その連鎖が起こるのを防ぐという意味でも有効です。
ですので、私自身が無責任に福島産のお米は絶対に放射性物質を含んでいませんと言うことはできませんが、少なくとも皆さんがイメージしているレベルよりはずっとずっと安全です。
ですから、何かの折、福島のお米が出回っていたら、憐憫や同情の意味ではなく、買って、食べてみてほしいんですよ、絶対に美味しいですから。
こんなことを言っておきながらなんですが、そのお米は、本当に過酷な状況におかれているお米なんですよ。
折に触れ、少しだけでいいですから、福島の現状をイメージしてみてください。
きっとそれが、皆さんの言う絆に繋がるのだと思いますから。
 
こんなつたない文章で、しかもまだ福島に住んで5年も経っていない私の言葉ですが、少しだけでもいい、誰かの心に引っかかってくれれば書いた甲斐があります。
福島は、ずっと、人も土地も、病んだままなんです。
タイトルを『今回の震災について思うこと・1』としました。
正直、現時点でいくつか思うことがありますが、それを文章にしていいものかどうか迷っているものもあります。
ですので、もしかするといつもの調子で尻切れトンボのまま終わってしまうかもしれませんが、どうか、そのへんはご容赦ください。
 
昨日、You Tubeを観ていました。
『Pray For Japan(日本のために祈ろう)』という動画を見て、世界中の人たちが日本の震災を心から心配し、とにかく自分たちは一人でも多くの日本人が救われるよう、そして、一日でも早く日本がこの大災害から立ち直れるように祈りをこめたメッセージを送ろうという気持ちが伝わってきて、正直、恥ずかしながら涙が止まりませんでした。
そして、トップページに戻ったとき、ひとつ気になるタイトルを見つけました。
 
『石原都知事、今度の地震は日本に対する天罰という発言』
 
何だ、これはと思いながら動画を観ました。
福島県内では、こんなニュースは一切流されていませんでした。
 
「日本人のアイデンティティーは我欲。」
「今回の津波を利用して、我欲を洗い流す必要がある。」
 
いくら前置きとして被災者を気遣った言葉を付け加えたとしても、これは電波に乗せていい言葉ではないだろうと思いました。
 
話は変わります。
 
先日、ワシントンポスト紙で「これだけの災害に見舞われながら、日本では災害に付き物の略奪や暴動が起きていない。これは日本人の品格が成せる業だ。」と、賞賛の声が挙がったとニュースで観ました。
暴動は起きていません、確かに。
 
本当に、略奪は起きていませんか?
 
昨日の夜のニュースでは、食料品が空っぽになった東京都内のスーパーマーケットや、ガソリンが無くなって営業中止を余儀なくされた東京都内のガソリンスタンドの映像が流れました。
私は言いたい。
 
住む場所も電気もガスも水道もあって、毎日温かいご飯が食べられて
仕事に行く移動手段があって、怪我もしていない貴方たちに
向こう数週間分の食料が、車のタンクをなみなみと満たすほどのガソリンが、今、どうして必要ですか?
 
世間一般のニュースでは、これを『買い占め』という言葉で表現しています。
しかしこれは、お金を支払っているだけで、その本質は略奪ではないですか?
被災地では、その日食べる食料が、家族に会いに行ったり、病院に行ったり、そして命をつなぐ・最低限の人間の尊厳を保つための物資を運ぶためのガソリンが、枯渇しているんです。
今、本当に必要としているものが、必要な場所に届くべきものが、あなたたちの手で、金銭と引き換えに買われていっています。
それはお金を支払うことで手に入れる売買行為であるかもしれませんが、弱者に届くはずのものを間接的にでも奪う行為は、買い占めという言葉で片付けられるのですか?
 
略奪は、本当に日本に存在しないのですか?
 
今現在、震災の直接的な被害の少なかった福島市でも、燃料の枯渇が加速し、危機的状況に陥っています。
また、市内の半分を大きく超える世帯でいまだに水が出ていません。
1週間お風呂に入れない人も、福島市内だけでへたをすると10万人以上います。
それが被災地域の深奥部ではさらにライフラインが奪われ、食料や生活用品すら手に入っていないというニュースはこの1週間で飽きるほど見てきたのではないですか?
そして、その惨状を目の当たりにして言葉を失い、私たちにできることは何かないかと思ったり、口に出したり、政府の遅々とした対応にイライラしたりしたのではないですか?
そういった人たちの全ての人とは言いませんが、一部の人たちが買い占めという名の略奪を行っているのではありませんか?
 
自分たちが思ったり、口にした思いや言葉は、その場限りの使い捨てなんですか?
世界が賞賛してくれている日本人として、本当にそれで、いいんですか?
 
日本は経済危機だと叫ばれながらも、結局のところお金さえあれば物が買えて何とかなるという意識は間違いなく日本人の心の中に根付いていると思います。
それは確かに正しい。でも、間違ってもいる。
裕福さに支えられるのは、心から遠く離れたものだ。
勘違いしないでほしい、それは、精神的余裕であり、根源にあるのは物質的余裕なのだから。
 
本当に困っている人たちに、本当に必要なものを届けるための、遠い手助けをしてください。
今は、我欲を抑えてください。
 
最初の話に戻りますが、石原都知事の暴言とも取れる発言の後ろに
 
●食料品が空っぽになったスーパーマーケット
●ガソリンが無くなって営業中止を余儀なくされたガソリンスタンド
 
これらの映像が流されていたとしたら、きっと、我欲という言葉が別の意味を伴って心に届くのではないかと思います。
確かに、私は都知事の発した『天罰』という発言は公人として間違っていると思います。
そして、津波を『利用して』という部分にも非常に憤りを感じます。
じゃあその利用ついでに生きたくても死んでいった幾万の命は何の礎なんだと腹立たしく思います。
ですが、我欲という部分に関しては私は否定しません。
だって、それを一生懸命バッシングしている人の中の一部の人が乗る車のタンクには、しばらく必要ないであろう大量のガソリンがなみなみと満たされ、キッチンにはおよそ食べきれないであろう食材があるのでしょうから。
 
急に決まった計画停電に対応するべく、電池や懐中電灯を買いに走るのとはワケが違います。
計画停電は数時間の不便で済むのでしょうが、こちらはまったく計画していないライフラインの途絶が広範囲で続いているのです。
もう少し、本当の意味で、賞賛に値する日本人というものを個人個人で考えれば、きっともっとこの国は生きやすくなり、復興も早まるのではないでしょうか。
私はそう信じています。
 
一日でも早い、被災地の復興を。
心の平安を。
私の生まれ故郷、岩手のあの美しい海を早く、もう一度。

10年という時間で

今日の朝、以前勤めていた会社の同僚からほぼ10年ぶりに電話がありました。
彼とは中学から高校、そして最初に入った会社まで同じという、いわば腐れ縁という関係でした。
まあ、同級生、しかも通ってきた道が一緒ということでお互い仲がよく、そして同時にお互いに『こいつには負けたくない』という意識は持っていたんだと思います。
ただ、その『負けたくない』という意識を成就するために、相手を卑下して自分が上なのだと周りに思わせる方法を取ったのが彼でした。
陰で私の悪いことを吹聴し、上司を味方につけ、ことあるごとに見下した発言を繰り返されました。
確かに今振り返ってみて、あの頃の私はダメな男でした。
理屈が先走り、言い訳ばかりを繰り返し、下らないプライドで武装して仕事もできず、この年になっていかに恥ずかしい生き方をしていたかがよくよく後悔とともに思い出されてなりません。
ただその部分を鑑みても、私はあいつよりこの部分が勝っているという自負を持つのならまだしも、あいつは私よりこの部分が劣っているというのを糧にしていては、人は成長しないのではないかと今になって思うのです。
これは少なくとも私があの会社を辞めてからの10年という歳月の中で色々な人と出会い、恥ずかしい思いをして、叱られ、褒められ、苦しんで、自分なりに考えて気づかされたことだったりします。
人は、自分のミスや欠点を認識し、真正面からそれと向き合って後悔して初めて成長できるものだと私は思っています。
ですから、『あいつは俺よりもここがすごい』と認め、それが悔しくて負けたくないのなら努力をするというプロセスを破棄し、『あいつは俺よりもここが劣っているから大丈夫』という安堵感の中に身を置いてしまっては、後悔も無いしそれほど自分自身が成長もしないのではないかと思っているのです。
 
今日、そんな体験をしました。
 
彼からの電話の内容は至って簡潔でした。
会社を退職したOBの名簿を作りたいが、私の住所が変わってしまっていて郵便物が戻ってくるために、現在の住所を教えてほしいというものでした。
私は快く現在の連絡先を教えました。
そこからが、問題でした。
 
彼は会社の業務で営業も兼務しており、その担当エリアに福島県全域も含まれているのです。
ですので、何度か福島にも訪れて福島の地理にもある程度明るいのです。
ただ、どう考えても福島に移り住んで2年以上が経過した私の方が地域の情報に詳しく、さらに地理にも明るいのは明白でした。
どうやら、それが彼のプライドをおかしな方向に捻じ曲げたのでしょう。
 
彼「で、どうなの、そっちは?」
私「まあ、ぼちぼち。」
彼「今住んでるとこって、福島のどの辺なの?」
私「東の方、花見山(福島市の有名なお花見スポット)とかの近く。」
彼「伊達(伊達市は福島の北側に位置している)の方か?」
私「いや、伊達とは方角がぜんぜん違うんだ。ところで、福島のどういったとこに営業かけてんの?」
彼「全域だよ。 会津からいわきまで、全部。」
私「そりゃ大変だな。 福島広いからな。」
彼「いわきから浜通り(福島県を便宜上分割した、沿岸部の総称)北上して、目的地の相馬まで行ったりな。」
私「福島から相馬に行けば近いのに。」
彼「いいんだよ、ついでに宮城にも回るんだから。 で? 今日はこれから何すんの?」
私「郡山の美術館に行こうかと。(何だろう、この違和感は…)」
彼「美術館? ビッグアイ(郡山市にある施設名)か?」
私「いや…、違うんだけど。 郡山市美術館ってとこ。(何だかすごく話しづらいぞ)」
彼「開成山(郡山市内中心部にある地名)か!」
私「ええと、開成山じゃなくて…、三春(郡山市の東に位置する、滝桜で有名な場所)に抜ける方。(やめてくれ…)」
彼「ああ、安達(郡山市のずっと北西・二本松市にある地名)と逆の方な?」
私「まあ、そう…。(どうして、どうしてお前は、自分の知っている地名をろくに知りもしないのに連呼したがる…)」
etc……………
 
10年前、私が会社を去ったときと、全く変わっていませんでした。
相手が自分よりもすぐれている点を、拙い知識で強引にやり込めようとする手法。
私の方が知っているんだという自負。
そして、相変わらず見下した言葉たち。
私は、早く電話を切りたくてしょうがありませんでした。
 
私は、少なくとも10年前よりは成長したと自分では考えています。
いや、そうでなければ今の自分は無いはずです。
これまでの色々な経験が、良くも悪くも私を押し上げる原動力になったことは、ゆるぎない事実であると同時に絶対に今の私の自信になっています。
だから、余計に彼の変わらなさが悔しく思いました。
学校では常に成績は上位で、家は潤沢なお金に恵まれ、スポーツもこなし、明るくて性格も良かっただけに、あらゆる面で劣っている私に負けるという事が認められなかったんだと思います。
でも、私達はもう今年で35歳、いつまでも20歳そこそこの人間のままではいられません。
そんなことを強く感じた、10分間の電話でした。
 
とりあえず彼には、福島に行くことがあったら連絡するから、飲もうといわれています。
しかし私は、色々な理由で行けないと思います。
ずっと笑って話していられる自信が無いから。
嘘はつきたくないから。
月曜日だったと思うのですが、TBSのNEWS ZEROを観たんです。
何の気はなしに観ていたのですが、途中で私の興味をそそる話題が出ました。

『カメラは捉えた! 若者詐欺集団を追跡!』

というようなタイトルだったと思うのですが、タイトルだけ見てこれはすごいと思いました。
最近巧妙化・悪質化の一途を辿る新手の振り込め詐欺の集団をカメラが捕らえ、追跡して動かぬ証拠を掴み、一網打尽にする。
これは、テレビ・報道という枠を超えた素晴らしい社会貢献だと思いながら、テレビにかじりついていたんです。
普段からテレビが好きではない私にしては珍しく、わくわくしながら番組が進むのを楽しみに観ていました。

ちなみにこの話題に関する事の発端、そして番組の流れはこうでした。

視聴者からパチンコに絡んだ詐欺のようなものがあるという情報が寄せられ、スタッフが実際にそこに電話、詐欺集団とやりとりをしていくうちに詐欺集団のアジトを特定し、その建物の向かい側に部屋を借りて詐欺集団の動きに密着していくことにする。
そして、アジトを撮影したままスタッフが電話をかけ、その電話に出る様子まで撮影、さらには建物の外まで追跡し、食事をしながら詐欺の話に没頭する若者達を撮影し、動かぬ証拠とする。
しかも、今までのような振込みという手口ではなく、入金・送金履歴の一切残らない『エクスパック』という輸送方法を用いて、いざ内偵捜査が入ってもしらばっくれる事が可能だから安心だというずる賢い内容の会話までをも撮影・録音することに成功。
これで、履歴が残らずとも警察が逮捕に踏み出せるには十分すぎるほどの物的証拠が出来上がる。
また、足がつくのを警戒して不定期にアジトを転々としている様までも撮影に成功。

という内容でした。

で、その中で主犯格の若者が言っていた言葉が

「来月から売上げがすごい事になる。 400万円〜500万円は行くと思う。」

これは、一人でだます金額なのか、あるいはその集団(確か7人だったと思います)全体の金額なのかは解りませんが、1ヶ月で400万円超もの金額を詐欺で何の罪も無い(強いて言えば欲に目が眩んでしまった事は罪かも)人から奪い取っているわけです。
そうしてTBSが撮影をしている間も、毎日のようにエクスパックに入った現金が次々と届いているのです。

が、TBSはただ来る日も来る日もただ淡々と撮影を続けています。
番組的に盛り上がりが欲しかったのか、アジトが見える部屋からスタッフに電話をさせ、若者の一人に詐欺ではないかという質問を投げかけて挑発し、どういった態度に出るかなどという実験までしていました。
その間も他の若者達は携帯電話を手放すことなく、全員がずっと話を続けていました。
と、いう事はその瞬間もどこかで誰かがこの馬鹿野郎どもの毒牙にかかっている可能性があるわけです。


そんな、一刻を争う状況をてめえらの視聴率のために看過して
若者の敬語の間違いを晒したところで何の得があるんだ? TBS!

私が思い描いていた内容とはあまりに乖離した、ひどい内容の番組が延々と続き、後半には、ふざけんな! と、テレビを観ながら叫びたくなっていました。

しかも、更に呆れることに、若者達がアジトを引き払って別のアジトに引っ越しをするところで画面がぶつりと切れ、次のシーンは警察官が早朝、主犯格の若者の自宅に乗り込んで任意同行を求めるというシーンでした。
そのシーンの冒頭に、とんでもない文字が画面に映りました。

2ヵ月半後−


あのさあ、お前らはさ、詐欺集団を殲滅できる証拠を腐るほど握っていたくせに、2ヵ月半も泳がせてたのか!?
その間に、どれだけ多くの人が必死で汗水たらして稼いだお金を二度と帰ってこないドブに投げ捨てていたと思ってるんだ!?
その内の大多数は、お前らが人並み以下の良心さえ持っていれば救えたんじゃないのか!?

もう、100パーセント純粋な憤りが私の身体を支配していました。

しかも、奴らは最後の見せ場を作るために、警察に情報提供する見返りとして、摘発の瞬間を撮影させてもらえる権利を得ているわけです。
誰かの幸せや夢をぶち壊しにしてまでもスポンサーに媚びなきゃダメなのか、テレビというものは。
それが報道か!?
報道の善悪の判断基準は、撮影される側のものしか含まれていないのか、TBS!


私は、この番組のせいで今までよりも更にテレビというものが嫌いになりました。
火曜日以降忙しくてまともにニュースやネットも見ていませんでしたが、この番組は世間的に問題になったりしたんでしょうか。
あるいは、自分たちの歪んだ報道に対して、番組から謝罪はあったのでしょうか。

報道の良心は、画面の薄い膜を隔てた裏側でのみ、形を成すものなのでしょうか。



汚い言葉の連続でしたが、私の思っていることをそのまま感情丸出しで書いてみました。
不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした。

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