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出版:角川文庫(上下とも667円+税) ジャンル:ホラー おススメ度:★★★★☆ 《 あ ら す じ 》 夜見山北中学校3年3組に転校して来た榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に 違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一 だが、謎はいっそう深まるばかり。 そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた。 この“世界”ではいったい何が起きているのか? いないものにされたことで、奇妙な「二人だけの孤独と自由」を過ごす中で、恒一と鳴(メイ)、 二人の距離は徐々に縮まっていく。 第二図書室の司書・千曳の協力を得つつ、“現象”の謎を探り始めるが、核心に迫ることができな いままに残酷な死の連鎖は続く・・・ 夏休みに入ったある日、発見される1本の古いカセットテープ。 そこに記録されていた恐ろしき事実とは? 「十角館の殺人」(87)「暗黒館の殺人」(04)など「館」シリーズなどで著名な新本格ミステリー 作家・綾辻行人氏の小説です。珍しく、学園ホラーです。 私が大好きな作家さんで、デビュー作からずっと愛読しています。 最近は「囁き」シリーズなど路線が変ってきてちょっと超常的な内容が多く、遠ざかっていましたが、 本作は学園ミステリーと本格ホラーの組み合わせという斬新な作品であったので、 注目して読みました。 本作はコミックやアニメ化もされていて(それらは見ていません)、 実写映画化もされ、現在公開中です。 (映画のレビューはこちら→ http://blogs.yahoo.co.jp/naanyanko/39284928.html ) クラスに紛れ込んでいる“死者”が全ての元凶という、驚くべき設定。 しかも当人でさえ、自分が死んでいるとは気が付いていないという。 ところどころに挿入される登場人物の語りも加わり、 ぐいぐい読者を惹き付けます。 途中まで読んで、「このままでは生徒同士の殺戮に発展するのでは?」と思った危惧は 勅使河原が風見を突き落としたぐらいで済み、ちょっと拍子抜け。 しかし、作者が書きたかったのはその後に訪れるクライマックス。 火災の混乱の中で、あの“死者”が誰か分かった時の二重の意味での読者に与えたショックが 「う〜ん、作者にしてやられた!」なので、 映像化されてしまうと驚きも半減。 そういう意味では、本書は映画を観る前に読むことをおススメします。 映画もぜひ、ご覧くださいネ♪ |
あれこれ読書
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本は昔から一番身近な友であり、常に読書中の本があります。
ジャンルは問わないので乱読ですが・・・
ジャンルは問わないので乱読ですが・・・
おススメ本をひとつ、いかが?
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出版:徳間文庫(648円+税) ジャンル:サスペンス おススメ度:★★★ 《 あ ら す じ 》 一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた11歳の少女。 だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。 「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。 何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか? 久しぶりに、面白い本を読みました。 いや、面白いというのは正しくないです。内容は決して愉快なものではないです。 まんまと作者の罠に陥ってしまったということです。 本の帯に 『この本はあとがきまでが物語です。ガツンと殴られたような衝撃が待っています・・・』 と書かれていることからも予想は出来ましたが、帯って大袈裟な時もありますから あんまり信用しないで、読み始めました。 この小説は、「殺人鬼フジコ」と呼ばれた女の一生について書かれています。 少なくとも15人は惨殺した殺人鬼。 小学生の時に最初の殺人を犯し、その後も自らの欲望のままに 「どうして、そんなに簡単に殺しちゃうの?」と呆れるぐらい、淡々と殺害シーンが描かれます。 また死体の片付け方も、グロイ・・・ それだけでも充分暗いのに、少女時代に親からはネグレクトを受け、 学校では陰湿ないじめを受け、少女の心の内面が暗く歪んでゆく様が詳細に語られるので 人間ってこんなに醜い闇の部分があるんだぁ〜、もういいです・・・という後味悪い読後感になります。 それでも作者は所々に結末に至るヒントをばらまいていて、 途中でまず妹はどうなったのか?と疑問に思い、それでもぐいぐい引き込まれる内容に読み進み、 8章ラストで、疑問は確信へ変わりました。 9章のページをめくった途端、 「やられた〜」 作者にしてやられたことを悟りました。 で、普通であれば最終章である9章を読み終わって終わりになる筈が、本作は違うんですね〜 その後に続く『あとがき』こそが、真相の暴露なのです。 通常の後書きは、作者や批評家の論評や解説なのですが、 本作は『あとがき』も、作品の一部なのです。ここでは驚愕の事実が判明します。 そして更に凄いことに、『あとがき』の裏に小さく新聞記事が記載されています。 これも、作品の結末になります。 え〜っ!と、人間の救い様のない闇に、読後感は最悪です。 本当の意味で、『鬼』は誰なのでしょう? また受け継がれてゆくカルマとは? 一気に読んでしまうこと、うけ合いの1作です。 |
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メディアファクトリー(880円+税)
ジャンル:ホラーコミックス おススメ度:☆ 《 あ ら す じ 》
霊感漫画家・伊藤 三巳華の不思議な体験談をまとめた一冊。
「幽霊って本当にいるの?」という疑問にお答えする、作者自身が視ている世界を
劇画調で面白可笑しく紹介しています。
私も今までに何度か幽霊を視た経験があるのですが、だからといって霊感がある訳でもなく
「見たい!」と思っても視れるものでもなく、また当然お祓いもできないというフツーの人ですので(笑)
たまさか視えてしまったという自分では避けられない交通事故に遭うのと同じ感覚で過ごしています。
ラジオの電波と同じで、ある瞬間だけ波長が合っちゃうという感じでしょうか?
この本はある雑誌で紹介されていたのを偶然読んで、
『視えるけど何も出来ない』という感覚に、私と同じだぁ〜と思い購入しました。
でも、作者:伊藤 三巳華サンは私よりもはるかに強い力をお持ちで、これで霊感がないなんてご謙遜!
という内容。幽霊を視て話して、日常的に 『半透明な人たち』 と過ごしています。
画はマンガティックで可愛いのですが、幽霊サン方だけ何故か劇画調にスゴミが出ています。
不思議な世界に興味のある方は、ぜひ☆
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今夜スタートするNHK土曜時代劇の原作です
双葉文庫(600円+税)
ジャンル:長編時代小説 おススメ度:☆☆ 《 あ ら す じ 》
時は江戸末期。藍染橋の袂に診療所を開いている 桂 千鶴 は、医学野館の教授方であった父の遺志を継い
で当時ではめずらしい女医者になって3年。往診の際は、紺屋で染めた袴を愛用していることから、藍染先生と
も呼ばれている。独身の若い女人ながら、長崎で蘭学を学び、小伝馬町の牢屋敷にも出入りする牢医師でもあ
る。そんな診療所には、町人だけではなく、南町奉行所の同心・浦島 亀之助も始終出入りし、千鶴を頼りにして
いる。
藤原 緋沙子氏の作品は好きでよく読むので、
今回もTVドラマを観る前にと、読み始めました。
読みやすい文体ですし捕り物帖ですので、推理しながら楽しんで読むことができます。
ドラマでは桂 千鶴先生を 市川 由衣サンが演じます。
どんな女医者になるか、今夜の放送が楽しみです
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双葉文庫(619円+税)
ジャンル:ミステリー おススメ度:☆☆☆ 《 あ ら す じ 》 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」
中学1年生の終業式後のホームルームで、担任の森口悠子は生徒に告げた。
彼女は今日を最後に教員を辞職する。その最後の日に、最後になる教え子達に娘
の死の真実を語り始める。驚愕する生徒達。
そして、彼女はある怖ろしい告白をして学校を去る。しかしそれは次の事件の幕開
けだった。
話題になっていて、ずっと読みたかった本です。
映画化されることを知って(2010年6月5日公開)、観る前に読むべきか迷いましたが
文庫化された(さすがに商売上手ですね〜)のを機に、発売日に購入しました☆
女教師の独白で始まる物語。しかし第1章を読んで、これで終わり?と思ってしまったくらい
あっけなく犯人が分かってしまいました。でも、終わりではないのですよね〜
本は第2章以降は、語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々変わることで次第に事件の全貌が
明らかになっていきます。そして更に新たな事件も勃発するのです。
一体、結末はどうなるの?と、ワクワクして読み進み、驚きのラストが待っていました。
読了後は、結末を知らない方が純粋に映画を楽しめそうな気がしましたが
原作は独白で話が進み、時系列も度々戻るので、これをどう映像化するのか
返って結末を知っても、映画が楽しみになっています。
映画を観てからでもいいので、ぜひ読んで戴きたい本です
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