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奥歯が、ズキズキと痛むので歯医者に行くと……
下の歯の親知らずが、虫歯になってた……
しかも、その下の親知らずは、上の親知らずを抜いてたために、今は、どの歯とも噛み合ってないみたい……
昔は、上の親知らずと一緒に、どんな硬いものも噛み砕き……
「俺たちに噛み砕けないものはない!俺たち最強!」なんて言ってたんだろう。
しかし、上の親知らずが抜かれてからは……
どんなに柔らかい食べものでさえ、噛み砕くことができず、周りの歯達は、いつの頃からか、下の親知らずさんをバカにしだしたに違いない……
「ねえ!下親知らずさん、これ噛み砕けますか〜笑?」
「おい、何、当たり前のこと聞いてんだよ〜笑!噛み砕けますよね〜下親知らずさん?」
「そうだよ〜。この人は、なんでも噛み砕くんだぜ!最強なんだから〜笑!」
「じゃあ、このせんべいはどうですか?」
「そんなせんべい一瞬で噛み砕くぜ!ねぇ〜下親不知さん!」
「……………。」
「………あれ?」
「あれ?あれ?どうしたんすかっ?下親不知らずさん!」
「歯の上にせんべい乗せてないで、早く噛み砕いて下さいよ〜」
「そうですよぉ〜最強っぷりみせて下さいよぉ〜!最強って言ってたじゃないですか!」
「……………。」
「あ〜〜〜!そうか、そうか!忘れてたぁ〜!」
「上の親知らずさんがいなかったら、この人、なんも出来ないんだった!」
「そうだ!そうだ!うっかりしてましたぁ〜!」
「ごめんなさ〜い笑!下親知らずさんっ!」
「ギャハハハッ………」
と、こんな感じで、口の中では、ひどい嫌がらせが起こってたに違いない……
そして、下親知らずさんは、孤独になり、虫歯という悪の道に歯を染めに違いない・・・・・
もうあの頃の歯には戻れない・・・・
いっそのこと、虫歯になって、この口から出て行こう・・・
そう決めて・・・
勝手に想像して書いたけど、書いてて、親不知らずさんが、あまりにもかわいそうになってしまいました・・・ごめんなさい!
単に親知らずが虫歯になったから、抜いてしまえばいいや!と思って抜いてしまった事を、後悔してます。
もっといえば、親知らずさんに嫌がらせをした歯達にムカつきさえ覚え、抜いてやればよかった!・・・・なんて思ってしまいました。
虫歯の親知らずを残して、残りの歯を抜くなんて、あまりに意味が分かりませんね・・・ごめんなさい!
そんな勝手な想像話はいいとして・・・
みなさんも親知らずを抜いた経験があると思いますが、あんなに力ずくで抜くもんでしたっけ?
麻酔が効いてるとはいえ、歯を抜く時、グリグリと歯を押し込むんです。
そして、その押し込みの力が、もの凄く強いんです!
目を隠されてるからわかりませんが、先生が、すごい形相で下あごに全体重を乗っけてるんじゃないか?!と思うくらい・・・・
それくらい力がかかってるんです!
大学の頃から、あごが外れやすい僕は、本当に恐かった。
このまま力をかけ続けられたら、あごがガバッといってしまうんじゃないか?
いやもうすでに、ガバッといく手前まで来てる・・・・
あごが外れた自分を想像して、恐くなり・・・
僕は思わず、先生の手を急に掴まえて「待ってください!」と、先生の手が、口の中にあるにもかかわらず言った!
先生も急に手を掴まれ、驚いたのと、僕がモゴモゴ言った事に驚いたのか・・・・
「おおっ!何するんですか!?」と・・・
先生は、いつもの穏やかな仕事モードの優しい声ではなく、低いトーンで、普通のおじさん声になってました・・・ごめんなさい!
そして、事情をはなし、必死にあごをおさえて、グリグリされること10数秒・・・・
すっと力が抜けると・・・・
先生が穏やかな仕事モードの声で「もう、抜けましたよぉ〜」といって、抜いた親知らずを見せてくれた。
所々、虫歯になって黒くなってたが、とても大きな歯だった。
いつから生えてたのか知らないけど、何十年とずっといた親不知らずさん。
今日でお別れだと思うと、今まで噛んできた事を思い出し・・・
思わず「今まで長い間、お疲れさまでした。」と言ってしまいました・・・・涙。
先生も、「そうですね!長い間、お疲れさまでした!」と、下親不知さんに、軽く頭を下げてました。
最後、急にウソついて・・・ごめんなさい!
ただ親知らず抜いたって話です。
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2014年09月23日
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