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六本木で映画、西麻布に移動し高級焼き鳥、オシャレな立ち飲み屋、青山に移動しスパ、そして…最後はBAR……
この一日を見てどう思いますか?
美人女社長のある休日の過ごし方?!
それとも、イケメン社長のお決まりデートプラン?!
上京したての女子大生なら、「さすが東京!なまらすごい!」とすぐに落ちてしまいそうな贅沢な一日。
実はこれ、47歳と38歳のおじさん2人のある一日なんです。
47歳、東野幸治、TVタレント。
38歳、僕、渡辺謙司、中国語を勉強しながら中華料理でバイトする勤労男性。
あなたが勤労男性なら、こんな一日を過ごして、自分を見失わない自信はありますか?
六本木で、色んな賞を総ナメにした実話を映画化した「チョコレートドーナツ」に連れて行ってもらい……
素晴らしい映画で、色々考えさせられる感動作品の話をしながら、西麻布の高級焼き鳥……
カウンターでおまかせで美味しい焼き鳥をご馳走になりながら、美味しいお酒をいただく……
周りのカウンターには、外資系の外国人ビジネスマン、やり手ビジネスウーマン、綺麗な女性とおじさまの不釣り合いなカップル、会社の会長さんと思われる品のある夫婦など……
そんな中、カウンターに座って食べてると、いつも中国人にまかない作ってもらい!ハオチー!ハオチー!といってる自分を見失ないそうになる……
そして、オシャレな立ち飲み屋でカシスウーロンを飲み、次のプランを考える……
といっても、プランなど考える力はありません。
もういつもの自分じゃないから……
流れにまかせ、青山にタクシーで移動……
僕には、東京無線の緑のタクシーが、
白のリムジンのように長い車両に見える……
青山のスパといったが、それも幻覚。
本当は銭湯なんですが、銭湯と思えない浴槽の照明。
水中で、照明がゆらゆらと輝いてる。
ジェットバスで体をほぐしたり、シルク風呂、サウナで自分磨き……
火照った体のまま、近くのBARへ……
地上で扉を一つ開け、階段を下りて、また地下で扉を開ける……
扉が二つあるなんて……
北海道に2年間行ってた大学が、豪雪地帯で、防寒のために二重扉にしてるのはあったが、ここ大都会東京の青山にも、二重扉があるとは思いもしなかった………
そんなことを思うと、この状況を当たり前と思っては、ダメ。と自分を取り戻し、BARへ入った。
しかし、BARカウンターの中で、バーテンダーと女性バーテンダーが、大きな氷をピックで丸く削ってるのを見て…ここは高級なBARだと・・・自分を見失った。
何かおつまみ頼もうか?と言われ、僕は、中華料理屋でザーサイを頼むように、「オリーブの盛り合わせ」と言っていた。
僕の口からまさか「オリーブ盛り合わせ」という言葉が出てくると思わなかったのか、東野さんは、驚いていた。
もう自分を見失ってしまってる僕は、何かおかしなこと言いましたか?と言うように、オリーブの盛り合わせですよ。という顔をしてた。
完全に自分を見失っている。
そして、ビールを飲んだあとは、せっかくだから何か別のものを飲んだら?と言われ、生まれて初めてのマティーニ……
映画のワンシーンでしか見た事のないマティーニ。
一人BARカウンターで飲む男性の横で、セクシーな女性が、スティックに刺さったオリーブをいやらしく口に入れて、男性を口説く。
そんなイメージのマティーニ。
それを二杯もいただき……当たり前のように、リムジンに乗って家まで……
いや……タクシーで家まで送ってもらう。
家についても、まだ自分を見失ってる気がした。
明日から、また中華料理のバイト。
こんな贅沢な一日を過ごさせてもらい、普段の生活に戻れるのか不安だった……
まかないの料理が出ても、シェイシェイ!とも、ハオチー!とも言わず、一口食べて、僕の口にはあわないので残すと平気で言ってしまいそう・・・・
そんな自分になってそうで恐かったので、僕は、現実の自分を取り戻すために、小さい頃から知ってるあの味……
お菓子のカール、チーズ味を、パッケージのカールおじさんを見ながら、食べて、現実を取り戻した。
そうそう……この味。
カールおじさん……ありがとう。
そして東野さん、素敵な一日をありがとうございます。
でも、あなたは、私をダメにさせてしまうおじさんです……ごめんなさい。
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