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ダヴィード・オイストラフ&スヴィアトスラフ・リヒテル
アリスタリーホール ライヴ
1970年 DVD
より
ブラームス/ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調
何故もっと早くこのDVDを購入していなかったのか悔やまれますが、これからずっとこの演奏を鑑賞できる喜びを以ってよしとしましょう。
以前の記事で「一番好きな曲」が絞り込めずに複数出しました。これはどうやっても絞り込めません。
今回のオイストラフとリヒテルの演奏、聴けば聴くほど一つの思いが、ふっと浮かんでくるのです。
「この演奏、一番好きかもしれない・・・」
今まで録音や映像でも、それに演奏会でも様々な演奏に触れましたが、「一番好き」と言い切れる、といいますか「一番」を付けるなどと考えたことはございませんでした。
このオイストラフとリヒテルのブラームス、この演奏を毎日幾度も鑑賞し、自然とその感情が湧きました。
最初の一音から純真無垢な音が届けられます。それはまぎれもないオイストラフの世界。
見栄も欲も、聴き障りな主張もない「ただの音楽」。
この心地良さは説明のしようがありません。
リヒテルのピアノ。
当然伴奏なのですが、オイストラフに対する変な気遣いは感じません。
オイストラフもそれは望んでいないでしょう。
ピアノの一音は、これもまぎれもないリヒテルの世界なのです。
リヒテルが遠慮しなくても、リヒテルらしい演奏をしていても実現できるヴァイオリンソナタ。
それはこの二人だから可能な頂点での融和なのでしょう。
「灰汁が強い」と言われるこの二人が、至高の融和を実現し、体中どころか心の深いところにまで
心地良い音を届けてくれているのです。
各楽章の聴きどころなど説明できません。聴き始めたら最後、何も考えられなくなってしまうのです。
ただ、第4楽章はオイストラフの世界、リヒテルの世界が爆発し、聴き手である私はじっとしていることが困難になってきます。そこに至っても、あくまで純真無垢な音しか聴こえません。
想像し難いことだと思いますが「純真無垢の爆発」なのです。表現すらおかしなものですね。
この演奏の最大の魅力は、この世のものとは思えない「心地良さ」にございます。
あらゆる飾り立てる言葉を超越した世界にある音楽なのです。
演奏直後の舞台での挨拶もオイストラフは少し微笑み、リヒテルは放心したような表情。
まるで普段と変わらぬものです。そこからも自分の世界を全うしたことがわかります。
因みにこのDVDに収録されている1曲目のベートーベンのソナタ第6番とアンコールのスプリングソナタからのスケルツォでは終了後に二人とも微笑んでいます。
好きな演奏は他にもあります。それぞれに特別な想い入れもございます。
ただ、どんな場面でも、どんな体調でも疲労しきっていても、心地良く音が入りこむのは
この演奏をおいて他にございません。
そして、彼らには大変失礼なのですが、重要なことで、とても可愛らしく見えてしまうのです。
私のこの無礼も、彼らの純真無垢な音から感じてしまうことでしょうから許してもらいましょう。
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デュークさん、こんにちは。デュークさんは、いつも一貫してますね。しばらく、私は、セルから浮気してましたが、また、セルに舞い戻りました。そういえば、セルとオイストラフの演奏も確かあったような。。。
2009/1/25(日) 午後 0:15 [ - ]
>ハルコーさん
コメントありがとうございます。
1968年のモスクワライブはモノラル録音のものですか?悲しいことに実は私、聴いたことがないのです。とても聴いてみたい。
2009/1/25(日) 午後 0:26 [ デューク東 ]
>まつさん
リヒテルは米国が嫌いだったようですが、大歓声に包まれています。
舞台上でこの二人が並んで立っている姿だけでも感動してしまいます。
2009/1/25(日) 午後 0:30 [ デューク東 ]
>リラ1890さん
音楽は本来映像である必要のないものだと思いますが、この演奏はDVDでしかなかったことと、二人の演奏が観れるという喜びがあり、とても価値あるものだと確信しております。
2009/1/25(日) 午後 0:33 [ デューク東 ]
>Szellさん
セルとの協演、ブラームスの二重協奏曲以外にあるのですか?
あるとすれば興味深いです。あの二重協奏曲も至高の演奏ですね。
私の一貫性は無知の成せるワザですよ(笑)
好きな曲、好きな演奏家、それに好きな演奏、全て私の中のスイッチに共通点があるのでしょう。計り知れないほど単純なのです(大笑)
2009/1/25(日) 午後 0:37 [ デューク東 ]
1972年のブラームスの第2番と、1968年の第3番・フランクのソナタが収録されたメロディアのCDです。モノラルみたいなステレオ録音ですが、音質に全く不満はないです。
慌てて今聴き直しているのですが、かなりの名演なので、これもきっとお気に召すと思いますよー♪
2009/1/25(日) 午後 1:28
>ハルコウさん
これは!早速探して手に入れます。
ありがとうございます。
2009/1/25(日) 午後 2:58 [ デューク東 ]
>内緒さん
やはり売り切れですか。私も先ほど探してみたのですが、ございませんでした。ただ、いくつかのCDに分散されていて集めることは可能なようです。一度には無理そうなので、まずブラームスのソナタから入手しようかと考えます。
2009/1/25(日) 午後 4:24 [ デューク東 ]
わたしはこのソナタ、オイストラフ+ヤンポルスキーのは持ってます。
1番好きと、とうとうデュークさんが言った(笑)この曲、是非聞いてみたいです。もしかして、デュークさんの大好きな二人のみの演奏ですから、一番純化したものを感じるのかもしれませんね・・・!
2009/1/25(日) 午後 9:11
>ちろんこさん
以前の好きな曲の時には「絞り込めない」前提で書いたのですが、今回は一番好きと感じ、その通りだと確信に至りました。オボーリン、ヤンポルスキー、スコダ等ではここまでの感情は抱いたことがございません。オイストラフだけの世界ですから、ある意味「期待通り」なのです。これは「期待を越える」演奏でした。
2009/1/25(日) 午後 9:21 [ デューク東 ]
こんばんは☆
ブラームス!私の大好きな作曲家です。
私もいろいろ聞いてきましたが、まだダヴィード・オイストラフさんの演奏は聞いたことがありません。
今度聞いてみたいと思います。
ご紹介ありがとうございます☆
2009/1/25(日) 午後 9:57
>かりんさん
オイストラフの演奏はどの曲でも良いので、是非聴いてみてください。
2009/1/25(日) 午後 10:52 [ デューク東 ]
お羨ましい!
どうしてもまだ「一番好きな曲+演奏」に出会っていません。たくさんの「好き」はあるのですが10まで絞りきれるかどうかも怪しい・・・。
オイストラフとリヒテルの見た目「超オジサン」コンビがカワイイという表現にちょっとばかりクスッとしてしまいました(失礼!彼らの姿が脳裏によぎったもので・・・)
デュークさんには「原点回帰」を思い起こさせられますね。
私の場合は演奏家の前に「作曲家」です。やはりベートーヴェン。
原点回帰ですね♪
2009/1/26(月) 午前 0:12 [ テレーゼ ]
>テレーゼさん
まさに直感でした。好きな曲は絞りきれなかったのに不思議なものです。それに「太っちょ」と「大男」が可愛らしく思えたのも直感です(笑)
2009/1/26(月) 午前 0:18 [ デューク東 ]
このDVD、昨夜聴き(観)ました。
さすが、この2人が舞台に登場すると圧倒的な存在感があります。
オイストラフは、本当に晩年まで演奏スタイルが崩れることがなかったのですね。もはや音楽しか聴こえてこない、ピュアな演奏と感じました。
また、リヒテルがすごく良かったです。ブラームスに関しては最高のピアノではないかと思いました。
最後は私もニッコリすることができました。改めてご紹介ありがとうございました。
2009/2/7(土) 午前 5:52
>ハルさん
手に入れましたね(笑)
仰る通りです。本当にピュアだからこそ、私も毎晩鑑賞することができます。
「ニッコリすることができた」とても嬉しい感想です。それにとても聴き手の心を表わす上手な表現ですね(笑)私も全く同感です。
2009/2/7(土) 午後 5:01 [ デューク東 ]
デューク東さん、こんにちは!今日はこちらを読ませていただきました。
オイストラフ、バイオリニストだったんですね〜!(初めて伺ったのに、恥を重ねてしまいました(笑)(*^^*))
この曲は、そのオイストラフとリヒテルの演奏なのですね、とても興味深いです。
>最初の一音から純真無垢な音・・
本当に素敵な演奏なのですね!
私はブラームスは大好きなのですが、まだピアノ独奏曲や協奏曲(それから交響曲)などしか聴いたことがありません。この曲も(できればこの演奏で)ぜひ、聴いてみたいです。
2009/2/16(月) 午前 10:03 [ ゆう ]
>ゆうさん
恥ではございませんよ(笑)
「知る」ということは少しづつ増えてゆくものです。私など、演奏者についても曲についても、ほとんど未開と言っても過言ではありません。かなり偏っておりますから(笑)
あなたはリヒテルがお好きなようなので、自信を持ってこの演奏をお薦めいたします。きっと二人の演奏に心打たれることでしょう。
2009/2/16(月) 午後 7:59 [ デューク東 ]
デュークさん、こんにちは!
オイストラフ、ロシアの巨匠バイオリニストだったんですね!私はまだCDは購入していないのですが、YouTubeで演奏を見つけたので早速聴いてみました。(同じ曲かわかりませんが、ブラームスのバイオリンソナタがありました)
オイストラフのバイオリン、本当にのびやかで芯のある、美しい音なんですね〜!☆ You Tubeなので音質はそんなに良くなかったのですが、それでも、音がとても洗練されていて、まろやか、っていうのをとても感じました。。そして、一方のリヒテル・・伴奏に回っているのですが、やはり彼の音も洗練されていますね〜!!(^^)音がどんなに強くても、決して「粗野」ではなく、ほんとにピアノの美しい音の出し方を知っている巨匠だと改めて感じました。
私はピアニストはロシアのピアニストに惹かれる傾向があるのですが(笑)、オイストラフの演奏も、奥の深い、なんだかロシア人の血を感じる演奏だと思いました。オイストラフのCD、今度ぜひ購入してみたいと思います☆
2009/2/24(火) 午後 2:49 [ ゆう ]
>ゆうさん
前の記事を読んでいただくと、リヒテルやオイストラフがどういう音を届けてくれる人なのか、お解りいただけるかと思います。
映像で見られたのなら、私が毎晩鑑賞しているブラームスに違いありません。
2009/2/24(火) 午後 11:23 [ デューク東 ]