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【真幸】(まさき)駅は肥薩線唯一の宮崎県に位置する駅です。 今回、私自身初の宮崎県入りとなりましたがこれで、昨年九州の地に初めて足を踏みいれて以来、各地を数回に渡ってまわりこれから行く鹿児島を除いて九州全県に行ったこととなります。 この駅のシンボル的存在となっているのがこの鐘です。 これは幸せの鐘で、駅名が《真に幸せ》といったことに由来して建てられてものです。 一度鳴らせば幸せに・・ 二度鳴らせばそれ以上に幸せに・・・ 三度鳴らせばたくさんの幸せが訪れるそうです。 私は、特大のを一回鳴らしておきました。 こちらは、嘗てこの辺りを山津波の災害が襲った時の遺物で巨大な岩がホームに保存されています。 向こう側は先ほど通ってきた線路です。 行き止まり側には奇麗な花がたくさん咲いていました。 そして、列車は【真幸駅】を出発。 次は終点吉松です。 山神第一トンネルを抜けると次は、山神第二トンネル。 この山神第二トンネルは、悲劇のトンネルとして伝えられており、昭和20年8月22日、多くの復員軍人を乗せた列車が、吉松から人吉方面へと移動中に山神第二トンネル内にて急勾配を上りきれず立ち往生。 煤煙に耐えかねた乗客が外に出たところ、列車がバックした為それに轢かれ、死者56名を出す大惨事となりました。 その慰霊碑が今もひっそりとこの奥に建っています。 最後にスタンプを押して吉松駅に到着です。 ここからは、特急はやとの風に乗り継ぎ、肥薩線の旅もいよいよ大詰めを迎えます。
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旅への誘い[いさぶろう1号の旅]
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再び山々に、けたたましい列車出発の合図のサイレンが鳴り響きます。 矢岳駅を発車。 熊本県ともお別れです。 そして、列車はやがて山を降ってゆきます。 矢岳駅を出て最初に入るトンネルは“矢岳第一トンネル”肥薩線で最も長いトンネルで全長は2096mあります。 矢岳側トンネル入り口には、工事の最高責任者・逓信大臣 山縣伊三郎の言葉「天険若夷」(天下の難所を平地のようにした) 出口には鉄道院総裁・後藤新平の言葉 「天険致遠」(重いものを遠くに運べる) の石額が掲げられています。 実際に私が撮った写真ではわかりにくいので車内流されているモニターも載せます。 この列車のブラインドは竹製です。 トンネルを抜けると、根室線旧狩勝峠 篠ノ井線善光寺平 と並んで日本三大車窓に数えられる景色が広がります。 と言ってもこの日の天候はあいにくの雨だったのであまり遠くまで見渡せませんが天候がよければ桜島や開聞岳まで見えることができるそうです。 眼下は京町温泉。 またこの辺りは戦国時代「九州の桶狭間」と呼ばれることもある、島津義弘が伊東義祐を破った“木崎原の戦い”の舞台にもなった場所でもあります。 正面に見える山々は霧島連山です。 またしても、たまたま自分の座席の前にこの案内板があり驚きました。 天候が悪く少しばかり不完全燃焼でしたが、日本一の車窓を後にします。 矢岳第二、矢岳第三、かがつる、中竹、五平トンネルを抜けると線路の脇下に駅が見えます。 次の停車駅である【真幸】(まさき)駅です。 ここでも、再びスイッチバックが行われ、運転手が車内を渡り反対側運転台へと移動し進行方向を変えて駅へと入線します。 真幸駅に到着。 |
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矢岳駅も立派な古い駅舎でまるで時が止まってるかのように思えます。 そして、標高536.9mに位置する肥薩線で最も高所にある駅でもある。 駅舎の奥にはSLが保存されています。 現在はこのD51−170号機のみですが、嘗てこの隣には、今は修理中のあそBOYを牽引していた8620形58654号機が復活するまで保存されていました。 無人駅だと、ふと色々な角度から写真を撮ってみたくなります。 今は見る影もないですが、きっと昔はここにも列車が停車していたのでしょう。 駅前には火の見櫓のようなものが建っていました。 ここからもう少し行けば、山登りも終わり。次第に降って行きます。
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一旦列車は、右側の線路を行き停車。 運転手が車内を歩き反対側の運転台へ。 そして、山登りが始まります。 その勾配は嘗て、SLが限界としたほどの急な坂です。 大谷トンネルを抜けると列車は停車。 解説が流れます。 眼下に見えるのは先ほどの大畑駅。 これだけの高さ分、列車は大きな円を描くように山を登ってきました。 またこの位置は大畑駅到着前に通過した横平トンネルの上にあたります。 何気に列車が停車した位置丁度にこの案内板があり驚きました! 向日町駅のみどりの窓口感謝です! 多分、たまたまかもしれませんが参考程度に・・・ 私の座席は7番でした。 列車はまだまだ山々を越え・・ 大野第一、大野第二、大野第三、大野第四トンネルを抜け 山の上を目指します。 この斜面の下には“こやもとの滝”“鍵掛けの滝”などのある、美しい大谷渓谷です。 そこを越えると肥薩線で最も標高の高いところに位置する【矢岳駅】へと到着します。
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大畑駅は一日の平均乗降客が20人も満たないひっそりとした駅ですが、開業時は日本初のスイッチバック駅として、鹿児島へと行き交う列車が必ず停車していた主要駅でした。 そんな、嘗ての名残ともいえるのがコレ。 これは蒸気機関車の機関士が煙などで煤けた顔や手を洗うためにあったもので、現在でも満々と水を湛えています。 大畑駅停車中に列車の先頭方向が変わっています。 私が大畑駅で魅力的と思ったのがこの、かつては当たり前だったという線路を歩いて駅舎に向かうというもの。 現在では安全面の配慮も含めてほとんどみられなくなっていますもんね。 私自身この構造をみたのは初めてかもしれません。 古い駅舎も魅力的で駅には嘗て“チッキ”と呼ばれた手荷物輸送の受付や駅員の宿直所のようなものもありました。 こうやって、列車の正面を眺められる機会ってそうそうありませんよね。 静かな山々にけたたましい音が鳴り響きます。 列車発車の合図です。 客室乗務員さんがしっかりと確認をとって出発です。 ここから列車は先ほどとは進行方向を変えてループ線へと挑みます。
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