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番外篇 大和を歩く

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11月14日、午後は葛城の道を歩いたが、午前中は大和三山の一つ、天香久山を散策した。
 
尾張氏の祖、天火明命(あめのほあかりのみこと)の子の二代目が天香山命で、尾張氏にかかわるものが発見できないかと訪ねた次第。
 
前日、橿原市の近鉄八木駅近くのビジネスホテルに泊まり、朝食後8時くらいに出発して、東南に位置する天香久山へ向かった。
 
国道165号を左手に耳成山を見ながらずっと東へ歩き、右手は商店や民家が立ち並び天香久山の姿は見えなかったが、やっと姿が見えてから、わき道にそれ、集落を抜けると田園の向こうに天香久山の全体像を望むことができた。
 
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高さは152mでそんなに高い山ではない。
 
天香久山のふもとの集落にたどりつくと、早速、道路沿いのお屋敷の塀の屋根の上に載る大黒・恵比寿の飾り瓦が迎えてくれた。
 
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この集落の東側裏手に「畝尾坐健土安神社(うねびにますたけはにやすじんじゃ)」がこんもりとした森の中にある。
 
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祭神は、健土安比売命と天児屋根命。
 
健土安比売命(はにやすびめのみこと)は、火の神(火之迦具土神)を生んで陰部に火傷をして苦しんでいた伊邪那美命が大便をして、それから化生した神様(土の神)であるそうだ。
 
神武天皇が大和に達するとき、夢に天神が現れて「天香具山の社の中の土をとって、平瓦80枚をつくり、同じくお神酒を入れる瓶をつくり、天神地祇をお祀りせよ。また身を清めて行う呪詛をせよ。このようにすれば敵は自然に降伏するだろう」と教えてくれたので、そのとおりにして敵をうちまかした、という伝説があり、その「土」を採った所であるらしい。
 
鳥居は拝殿のすぐ前に立つ。
 
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本殿は南向き、流れ造りで、千木・鰹木が載る。
 
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拝殿の内には、武者絵と宝船の木額が奉納されている。
 
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本殿の蟇股の飾りは、水流か、雲か。
 
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境内には、庚申さまと愛宕神社の石塚が立つ。
 
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神社のすぐ東側に「八釣山地蔵尊」のお寺があり、その本堂の蟇股には立派な龍の飾りがあった。
 
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