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連休前、出入りの業者からお届け物で石榴をいただいた。
この時期果物はいろいろあるのに、なんで石榴なんだ?、不思議に思った。
スタッフもなじみがないようで、食べにくいし不評であった。
石榴というと酸っぱいイメージだが、この石榴は箱に「甜石榴」と書いてあるように酸味はなく甘い。
大きさも握りこぶしぐらいあってデカイ。
食べにくいので、皆に分けてしまって1つだけ残したが、半分に割って、食べ始めてから、なぜ石榴なのかの疑問が解けたので写真に撮る。
昨日に続いて、「中国節 図説民間伝統節日」という本によると、中秋というのは、女性が主体のお祭りのようで、中秋の夜は、女性たちが着飾って、観月にでかけ、帰ってくると、母方の親戚が瓢箪を贈る風習があるそうだ。
瓢箪というのは、種がたくさんあり、子宝に恵まれるように、との縁起物とのこと。
そうか、石榴も種がたくさんあり、瓢箪と同じ意味があるのではないか、と気が付いた次第です。
「飲食本草」という本によれば、石榴は、イラン・アフガニスタン方面原産で、2000年以上前の漢の時代に西域への遠征から持ち帰られ、中国での栽培が始まったそうで、古くは、「安石榴」と呼ばれた。
安石というのは、イランのこと。
色彩鮮やかで、種が多いことから、多産と子孫繁栄の縁起物としてお祝い事に用いられるそうだ。
抗酸化作用が強く、抗癌、抗老衰効果のあるカテキンは緑茶より多く含まれるそうだ。
また、あの楊貴妃はレイシが好物であったことは有名だが、石榴もまた好物であったとか。
玄宗皇帝は楊貴妃の酔った姿が色っぽくてそれを眺めるのが好きだったらしいが、酔った楊貴妃に玄宗皇帝が酔いさましにと石榴を一粒一粒食べさせている姿を見て、側近たちは苦々しく思っていたとか。
側近たちは、楊貴妃に対して反感があり、出会っても眼をそむけて挨拶をしなかったが、あるとき宴席が設けられ、玄宗皇帝の所望で、楊貴妃が琴を弾いたんだが、クライマックスのところで楊貴妃はわざと弦をきり、演奏をやめ、なぜかの問いに、待ってましたとばかり、音楽の神が礼儀をわきまえない者には聴かせることはできないと弦が切れたんです、と答えたそうだ。
そこで、玄宗皇帝が、楊貴妃に跪いて挨拶しないものは死刑に処す、との勅令をだし、以後、側近たちは楊貴妃に会うと跪いて挨拶するようになったとか。
しかし、側近たちは、くやしくて、我々は楊貴妃に対して跪いているんではなくて、「拝倒在石榴裾下」、楊貴妃の着ている着物に刺繍してある石榴を拝んでいるんだ、と言い訳していたそうだ。
この「拝倒在石榴裾下」というのは、民間に伝わり、「風流女性に夢中になっている男」のことをこう言うようになったそうだ。
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