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前回の中国滞在は、2013年12月23日〜2014年3月2日までと70日間、始めと終わりの数日は義烏で少し仕事をしたが、あとのほとんどの日々をを貴州省と広西省で過ごした。
目的は肇兴で春節時期の侗族の行事を見ること。
12月27日10時半、いつものように義烏から夜行寝台列車で貴州省の凯里(510RMB)へ向かう。
寝台車は春節の帰省客で満席。
翌朝28日8時、凯里着。肇兴へ向かうため、即、タクシーでバス駅へ。
凯里から肇兴村への直通バスは無いので、いつものように、まずは肇兴のある黎平県の県城へ行く。
バスは10時発で、時間があるので、これもいつものようにバス駅近くで牛肉粉(米粉で作ったスパッゲティーのような麺と牛筋スープ;8RMB)を食べ、あとはケーキ屋でコーヒーとケーキ(23RMB)で9時半ごろまで時間をつぶす。
10時、時間通り黎平行きのバスは出発(137RMB)。
高速道路で14時40分黎平ぼバス駅に到着。
いつも泊まっているすぐ近くのホテルにチェックイン(100RMB)
夕方、散歩していて、アヒルの丸焼きが旨そうなので買って(25RMB)里芋の蒸かしたのも半斤(3RMB)、缶ビール2個(6RMB)を買って夕飯とする。
翌29日、9:10のバスで肇興へ。
11:30ごろ肇興着。村は観光開発の途中で、以前とは様子が随分違っていて驚いた。
予約無しでいつもの肇洞旅館(1泊、50RMB+30RMB(エアコン使用料)、計80RMB)へ行くと、部屋にはまだ客がいるので少し待って、というのでとりあえず村を散歩することにした。
村の西の入り口のほうは池もできて公園として整備されていい雰囲気だ。
「千年侗寨 酔美肇兴」
今は車で簡単に来れるようになったが、数十年前までは細い山道しかなかった山奥で、峠を越えてこんな村が眼前にひろがれば、桃源郷と映るだろう。
侗族は木造の建物が特徴で、村の中の建物は新しくレンガやコンクリートで作られた家も木板で覆われ昔ながらの景観が保たれていて、村政府の観光開発方法はいいと思う。
肇兴は5つの鼓楼があることでも有名で、私も鼓楼のある村の美しさで肇兴が好きになったのかもしれない。
今回は、夜間はライトアップされて美しい。
村の西の入り口方から、
信団鼓楼。
智団鼓楼。
礼団鼓楼。
義団鼓楼。
仁団鼓楼
東の山の方へ少し上って全体像を撮る。
このポジションは、日中に東からの全景を撮ろうと山を上ってみつけた。
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見る
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12月20日、晩寨の入り口での「拦路歌」がVip到着の12時ごろまで2時間ほど続き、村の中の会場へ移動する。
この日は、旧暦11月8日卯の日、侗族のお正月で、途中、「殺猪」や「餅つき」もやっていた。
会場の広場につくと、半開きの傘を中心にして萨玛が祀ってある。
腹もすいたので、「巻粉(じぇんふぇん)」という米粉で作った厚めの春巻きの皮のような生地にひき肉などを巻いて蒸したものを食べる(5RMB)(写真は19日車江で撮ったもの)。
薬味とタレはいくつかあるものから選べる。
午後の萨玛を祀る儀式が始まるまで、広場で写真を撮ってすごす。
帯を織る実演もやっていた。
萨玛の儀式は、車江とはずいぶん違っていて、傘の前には大きな枡に生米がもられて供えられていて、100RMBのお札がさしてある。
巫師は、おばあさんではなく恰幅のいいおじいさんが勤める。
ご神体の周りをぐるぐる回るのも車江とは異なり、老若男女の村人が参加する。
萨玛の儀式は、ところ変わればその方式もずいぶん異なるものだ。
儀式が終わった後も、琵琶歌などが続くようだったが、天気も悪くずいぶん寒いので15時ごろ帰途につく。
帰りも面包車に乗ったが、客がなかなか満車にならず、30分ほど待った後、運転手もあきらめて、乗客4人で出発した(6RMB)。
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12月20日が榕江萨玛節の最終日。
この日は、車江では催し物がなく、車江から北へ30kmほどところにある「晩寨(わんざい)」で侗族のお正月である「侗年」の風習を見せてくれる、ということで、その晩寨へ行くことにした。
晩寨へ行くには、まず寨蒿(ざいかお)」という町まで行き(約1時間10RMB)、そこで面包車に乗り換える。
寨蒿のバスセンターに面包車がいて、晩寨へ行くか、と聞くと、行く、というので助手席に乗り込んだ。
客の定員7人で、10分ほどしてもだれも来ないので、運転手が50RMBで貸切でいかないか、というのでそうすることにした。
晩寨は町の北東の山のなかにあり、20分ほどで到着。
村の入り口で面包車を降りて、村の中へ歩いていくと、盛装した人たちが村の入り口のほうへ行くので私ももどった。
村の入り口に縄を張り、茅を結びつけて道をさえぎって、テーブルを置いて、そこに蒸したもち米の大皿と腌鱼の皿を並べた。
「拦路歌(らんるぅか)」の「拦」は「さえぎる」という意味で、村外からやってくるお客さんを村の入り口でさえぎって、琵琶歌を歌い、米酒ともち米・腌鱼でもてなす。
本来は、お客も歌を歌い、対歌になるらしい。
この晩寨は、琵琶歌の有名なところだそうで、子供たちの歌隊もあった。
10時ぐらいから拦路歌がはじまり、12時ごろにこの日のビップであるらしい「貴州芸術撮影学会」の一行が到着して、拦路の縄がはずされた。
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12月19日、萨玛の儀式は午前中で終わり、午後は鼓楼の前で琵琶歌のコンテストがあるのでそれを待つ。
昼は、蒸したもち米に味付け豚肉の網焼きと菜っ葉の漬物をはさんだおにぎりにした。
いくら分欲しいの、と聞くので、肇兴で食べたときは4RMBだったので、5RMB分注文する。
けっこうもち米の量が多くて、焼けた豚肉も大きいので、ずいぶん安いなあ、とおばちゃんに5RMB渡して近くの石段に腰をおろして食べてはじめると、豚肉のおねえさんが追いかけてきて、豚肉代の5RMBをちょうだい、という。
もち米と豚肉のセットで5RMBかと思ったら、豚肉は別払いであった。
琵琶歌のコンテストは、車江の8地区から参加があった。
歌隊には、三味線のような「琵琶」とバイオリンのような「牛腿琴」の伴奏がつく。
最後まで見て、表彰もすぐおこなわれたので、どの隊が一番かわかった。
一番の隊。
優秀奨の隊。
最後に、5歳だったかの琵琶歌の歌手の表演があって、それまでしきりの外で見ていた観衆が、近くで見ようと舞台へ殺到して、人だかりで私は見るのをあきらめ、遠くからその坊やを写真におさめた。
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12月19日の午前中、車江の萨玛祠で萨玛を祀る儀式があった。
萨玛というのは、「偉大なる祖母」という意味で、祖先神の女神のことで、母系社会のなごりを表しているそうだ。
儀式は10時ぐらいから始まった。
参加者は、茅を持って先導する数人のおじいさんをのぞいては既婚の女性に限られるそうだ。
参加する人たちは、門から境内へ入るときに「祖母茶」と呼ばれるお茶を飲み、「黄楊樹(ツゲの木)」の葉のついた小枝を髪に挿して参拝する。
そして祠の中で萨玛を祀り、黒傘に神さまを移して、神輿渡御のように車江の集落の北側半分を銅鑼を先頭にして一列に並んでぐるりとめぐる。
そして、萨玛祠と鼓楼の前の広場で輪になって、萨玛の賛歌である「耶歌」を歌いながらぐるぐると回る。
何番も歌ってから、萨玛祠にもどり、萨玛の御神体の周りを長老のおばさま達(巫女だろうか)だけでまたぐるぐる回って「耶歌」を歌い、儀式は終わった。
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