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番外篇 美濃を歩く

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郷土歴史館から久々利の集落の真ん中あたりの農協前のバス停へ向かう途中に尾張に多く分布する「八剣神社」があった。
 
私は「八剣神社」に興味があるので、思わぬところで出会えたのはうれしかった。
 
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入口の大きな桧が印象的だ。
 
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本殿は、流れ造りで、蟇股など、木彫りの飾りはない。
 
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屋根の神紋は、「菊」。
 
祭神などはわからないが、別にある「八幡神社」のお祭りで神輿がやってくる「お旅所」になっているとのこと。
この集落の第一の鎮守は八幡神社であるらしい。
 
時間もなかったのでバス停に急いだ。
 
バス停の前に「泳宮古蹟・・・・・」という石柱が立っているので、そこが景行天皇ゆかりの泳宮(くくりのみや)かと思ったが、それは道しるべで、宮は別にあるようだが、バスの時間も間近で、この日はそこまでにして帰ることにした。
 
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バスは、本当に利用する人はいなくて、終点の可児駅まで、乗客は私一人であった。
 

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日吉神社からさらに東へ、可児郷土歴史館へ行こうと思ったがまだ3kmほどもあり、少々疲れたのでバスでもないかと国道のへ出て歩く。
が、バス停がなかなかみつからない。
 
道路わきに「美人多し」の看板が立つが、猛暑で歩いているのは私だけだ。
 
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なかなかバス停がないので、このまま郷土館まで歩いていって、帰りもバスがなくて歩きは辛い、と思い、ちょうど喫茶店があったので一休みして、バスはあるのか聞いてみると、あるにはあるが本数はきわめて少ないとのこと。
 
客でいたおじさんがちょうど郷土歴史館の近くに住んでいる人で、車で送ってくれて、ついでにバス停で発射時間も確認できた。
 
バスは、一日2本、11:30と15:20しかない。
15:20まで40分ほどあったので、郷土歴史館まで乗せていってもらった。
 
ここの一番の見所は、高さが111cmもある巨大な銅鐸だ。
 
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日吉神社の裏山にある古墳から出土した家形石棺も展示されていた。
 
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見てきた熊野古墳、身隠山白山古墳、身隠山御嶽古墳からの出土物も展示されていてうれしかった。
 
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裏庭に、宮之脇古墳の石室の基部が復元されている。
 
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剣宮神社で陶器製の狛犬をみたが、ここにもいくつか展示されていた。
可児は美濃焼の産地で、郷土歴史館がある久々利川上流には古窯跡群がある。
 
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別棟には古民具が展示されていて、明治時代に使われていたという「さとうきびをつぶす道具」が印象的であった。
 
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剣宮神社から羽崎の集落を通る旧道をさらに東へ行くと、日吉神社の石柱に行き当たる。
 
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鳥居をくぐって正面に村芝居が演じられたという「舞台」の大きな建物がある。
 
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美濃は、「日本三大地歌舞伎」の地のひとつだそうだ。
 
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舞台の前は広場になっていて、山側に社殿がある。
 
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社殿には神紋は見られなかったが、舞台の屋根に「立ち葵」の紋があった。
 
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社殿の蟇股の飾りは「夫婦岩」で、これは珍しい。
 
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可児の地の特徴として、境内社は小さな社ではなく、石塚である場合が多く、ここでも4つの石塚があったが、うち2つは「白山大神宮」「雷神」の文字が読めた。
 
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社殿の左後方の小高い森の中に「羽崎日吉古墳」の墓室の石組みが残っている。
 
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舞台のところからわき道を行くと岩壁にくりぬかれた「羽崎中洞横穴墓」がある。
 
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羽崎にはこうした横穴墓が22基あるそうだ。
 
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熊野古墳から南へ国道84号にでて、東へ向かう。
 
コンビニがあったのでアイスクリームで一休み。
 
もう少し東へ行くと「羽崎」の集落の西のはずれに「剣宮神社」の石柱が見えた。
 
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八剣社との関係があるのかなあ、、、と神社の石段を登る。
一旦、広場に出てそのまた一段上に社殿がある。
 
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社殿前の狛犬は、陶器製でなかなか精悍な顔立ちだ。
 
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社殿は覆屋で守られていて、本殿の両脇に二対の陶器製の狛犬が並ぶ。
 
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本殿は瓦ではなく、桧皮葺で、鬼瓦の部分も木で造ってあり、その神紋は羊・申(サル)を表す梵字。
 
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正面の蟇股の飾りも「猿」で、このお宮は、庚申信仰と関係があるんだろうか。。。。
 
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覆屋の屋根には、鳩が載る。
 
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社殿脇には神社の名前を刻んだ石塚があるが、「・・・・神宮」と神宮だけが読める。
 
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神社から家並みが続く旧道を東へ歩くと、右手に説明板がみえたので行ってみると、そこがその日の目的地の一つでもある「不孝寺塚古墳」であった。
 
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古墳時代後期の円墳だそうだが、石室が壊れて石組みがむき出しで見える。
 
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「歴史と文化の森」の小高い山の西の麓に「広見神社」があった。
 
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昭和32年に周辺の7社を合祀して建てられた神社だそうで、祭神の中には日本武尊の名も見られる。
 
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大きな拝殿があるが、本殿は覆い屋で守られていて拝むことはできない。
 
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拝殿屋根には、菊の紋があり、蟇股にはシンプルな唐草模様が刻まれている。
 
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拝殿向かって右側に昔の神社の跡だろうか、鳥居と神社名を刻んだ石塚が並ぶ。
 
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石塔の上には、誰がのせたのか、大黒・恵比寿があった。
 
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境内の左側にはここにもお稲荷さんが祀られている。
 
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神社からまた西へ少し行くと道路沿いに「熊野古墳」があった。
 
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7世紀ごろというから古墳時代後期の円墳とのこと。
 
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