無題
インドのシリカせっかくインドに来ているのだから石英のことについて書こう。
インドのチェンナイ付近は昔から良質の石英の原石の産地として有名である。
以前はチェンナイの南のほうで採っていたが、規制の影響やほかの問題があって、最近ではチェンナイの北で採掘されることが多い。
この石英の鉱脈はペグマタイとと言われ花崗岩が熱水変性を受けたものである。
どういうことかというと、花崗岩が地表から5~15㎞下にあった時、水分と高温による圧力上昇で溶解し、冷めた時に、雲母、長石、石英と析出して分離したものだ。
昔、昔、この地方は多くの隕石の衝突の衝撃によって高温になった。
おそらく1000℃以上となっただろう。やがて地表から温度は下がり、固まっていく。地表が固まると、その下の溶融した部分は密閉されたようになり、高圧となる。
高温、高圧で水分の存在下でどろどろに溶けた状態で冷却されると、圧力の低下が急激に起こる。
そして温度はゆっくりと下がって、高融点の鉱物から析出していくのである。
そして最後に析出するのが石英である。
この石英をペグマタイとと呼ぶ。さらにこのペグマタイトが隕石の衝突により高温にさらされると、溶融するのだが、水分が多いと完全に溶融し、比較的水分が少ないと部分溶融が起こる。
完全に溶けた石英は次第に冷却して固まってグラッシーという透明な石英となる。このグラッシーは、一方向に冷却されると純度は高いが、全体的に冷却されるとあまり純度は上がらない。
世界的には熱水鉱床と呼ばれるこの石英は不透明、半透明、透明と順序良く析出する場合は純度も透明度におおじてよくなることが多い。ただ、インドやスリランカのように巨大なグラッシーの場合、石英ガラス用としては純度が足らない場合が多い。
それに対し、水分が少ないペグマタイトが1000℃以上で部分溶融して冷却した場合は、粒子と粒子の境界に不純物を吐き出すことにより、高純度となるのである。
したがって、一般に粒子が細かいグラニュラーのほうが純度が高い。
インドのチェンナイ付近ではグラニュラー、グラニュラーとグラシーの中間、グラニュラーとさまざまなマインが存在する。
これがインドの貧困層の現金収入源になっている。
もっとちゃんと機械を使って調査をすれば、もっとたくさんの鉱脈を掘り当てることが可能だ。
私の希望とすれば、原石を粉砕し、精製する工場を作り、何千人の雇用をすることを期待するのだが。
フィラー産業などは高純度の石英を安い値段で大量に買い取り販売している。
これを搾取と言っていいのかわからないが、神がインドにくれた恵みをあまりにも安く評価している。 |




