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常識で考えよう2

感想

常識で考えようの2

 

安倍自民党総裁が、民主党野田総裁と、公明党山口代表の三党首会談を受け入れるかどうかの意見を聞かれ、三党合意での近いうちに解散するという、意味は、「常識」では年内を指す、という談話を発表した。

ちょうどいいタイミングでの「常識」発言だ。安倍総裁にジャーナリストが「常識」ってなんですか。と質問してくれたら、なお良かったが、ほとんどのジャーナリストが「常識とはなんだろう」と考えたこともなかったらしく、当然そのような質問は出なかった。

常識が、明治の初期、英語のコモンセンスの訳語として作られたことは、たいていの辞書に書かれている。しかし、この訳語の漢字のイメージが、非常に強かったので、コモンセンスの訳語は独り歩きして、日本では独特の意味を持つようになった。

というのはぼくの考えだ。

常識という言葉を使う時には、自分の仲間だけの常識か、もっと広い常識か、世界に広げられる常識か、を考えるようにする。これがぼくの原則だ。医者の常識、世間では非常識という場合がしばしばあった。政治家の常識は、国民にとっての非常識であることもしばしばだった。

 

そういうことを踏まえたうえで、常識で考えよう。

尖閣問題とはなんだったのだろう。日本は、尖閣諸島を実効支配していた。中国も台湾も、自国の領土だという主張をしてきたが、だからといって、日本の実効支配を実力で覆そうとはしなかった。登(とうの字が出ない)小平は、《尖閣問題は棚上げだ》と指示していた。問題を片付けようとして失うものを考えれば、棚上げの方がずっと利益があるという、計算のできる現実主義の政治家だった。かれクラスの政治家が、中国にいなくなったのは残念だ。

野田が、登小平の言葉を知っていたかどうか。知らなかったのだろう。馬鹿な政治家を首相に仰ぐ不幸をしみじみと感じる。20何億で、国有化したために、中国に進出していた企業は、軒並み大打撃を受けた。中国も受けている。日本の地方の観光業も、軒並み大打撃を受けている。これは日本のジャーナリズムがあまり報じない。ANAが中国人予約4万席のキャンセルを受けたという報道があっただけ。北海道のホテルなど、中国からの団体客で、なんとか不況をしのいできた。この事件でキャンセルが続けば、持ちこたえられないところも出てくるだろう。じわりと効いてくるボディブローだ。

その損失は、税収にも響く。そこで消費税値上げなどをやったら、息の根を止められる中小企業も多いだろう。国民の生活が第一の小沢が首相だったら、やっぱり石原都知事に振り回されて同じバカをやっただろうか。石原に買わせればよかった。そして、職権乱用で訴えればよかった。都が尖閣を所有することを都民に判断させればよかったのだ。かれがお騒がせマンであることは、中国にも知れ渡っている。それに困ったふりをしていればよかったのだ。

韓国語を習い、中国語を習い、観光客を呼び込んできた、日本の地方の観光業者の常識で考えれば、今回の事件はそのように総括されるのではなかろうか。

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北杜夫の死

 北杜夫が亡くなった。
かれは旧制中学の二年先輩で、医局の二年先輩で、文芸首都では五年か六年先輩だった。ぼくは五輪の書の「万事において、われに師匠なし」で通し、先輩後輩という人間関係を認めなかったが、かれだけは例外で、いつまでたっても、かわいがってくれる先輩であったが、決して反発したことがなかった。彼には、反発させるものが、そもそもなかったのだ。大声で「バカ」とか「バカモン」と叫んでも、叫ばれたものに反発させないのだ。怒るより、笑っちゃうのだ。
 かれも、ぼくも、笑わせる文章を書いたが、かれの笑いは天性のもので、ドイツ語の「フモール」に当たる笑いだ。体質から自然に滲み出してくる笑いで、つまりユーモアで、かれはそばにいる人間を、なんとなしに笑わせてしまう雰囲気を言動のまわりに持っていた。ぼくのは作って笑わせる、エスプリで、言葉が面白いだけだった。
ぼくは、かれを乗り越えようとする対抗意識をもたず、ぼくがぼくであることを求めるようになる。そうして、対話で思想を語り、直接的に社会問題と向き合う姿勢をとるようになる。ま、どちらかというと七面倒なものにとりくむ。それをなんとかやさしい言葉で語ることに、自分の道を見つけるのだ。
 同人誌と医局時代の雰囲気を知りたかったら、「しおれし花飾りのごとく」を、図書館で探して読むとわかると思う。南はもちろん北杜夫がモデルだ。「しおれし花飾りのごとく」は、わが打ち捨てられし青春よ」で始まるアポリネールの詩の二行目で、青春時代の終わりを書いたものだ。 

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報告

9月21日
この間、骨シンチでは転移がないと報告したが、、頭蓋骨にあるモヤモヤのある部分のCTをとって検査することになっていた。そして検査したその結果は、がんの転移ありと出た。頭頂骨の、その辺を指で触ってみるが、異常はないし、骨痛もない。画像診断できる程度の小さい転移ということだろう。
これは、少し嫌な報告。一方で、女性ホルモンを服用して二週間後に採血した、血液のマーカーの値は、平常値の上限まで急速に下がっていた。ホルモン療法が効果があるということだろう。これはいい報せだ。このことを医者の娘に話したら、ミッテラン大統領は、前立腺がんの発見と同時に、骨転移も発見されていた。それから14年生きていたよ、ということ。ま、同じようなことになればいいが。
全く、自覚症状がなく、小便の出が細いのも年のせいにしていた。出血も痛みもなかったし、マーカーの値だけが、がんである証拠だった。
もちろん生検で確かめられたが、これも自覚症状ではない。しかし、ホルモン療法が始まってから、副作用は全くないが、これまで悩まされていた頑固な便秘が良くなってきた。このところ苦労せずに出るべきものが出るようになった。ありがたい。
となると、あれはがんの症状のひとつだったのか。
年のせいだろうと思っていたのが失敗だ。実は内科医の後輩に見てもらい、肛門から指を入れて触診をしてもらったこともある。一年位前だ。その時は前立腺は大きくないということだったが。そして以降は下剤だけを頼りにしていた。今は、下剤も要らない。
これが、現状報告だ。元気です。今のところ、心配無用です。

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8月16日
 
 昨日敗戦記念日の記事で一色だった。どうしてこう一色になってしまうのだろう。武道館の儀式なんて、早く切り上げて、世界のニュースを伝えたらいいのに。日本が、戦争の形だけの反省を繰り返してきた間に、世界は、まだまだ戦争をやめようともしない。
 なんていっていると、医者との面接はどうだったのと、聞かれた。そうだ、ぼく自身にも健康上の問題が起きているのだった。骨シンチを受けると、前回は書いていたのだっけ。その結果について、面接で説明を受けた。ま、転移らしいものは現在のところはない。これはいいニュース。その前に受けたMRIとCTの検査では、がんは前立腺を包む皮膜を突破して浸潤しているということ。だが、出血も頻尿の症状もない。治療は予定通り。カソデックス80mgの服用と、リューブリンの注射を月に一回。カソデックス2週間服用したが、血液で調べても、肝障害はない。ま、治療のほんの始まりに過ぎないが。
 「あんた自分の病気でしょう。そんなにのんびりしていていいの」と叱られたが、叱られるような問題ではない。のんびりしているしかないのだから。いったい、慌てて、何をしろというのだろうか。
 そうだ、「望星」のインタビューが昨日あった。長老扱いされて、参った。まだまだ若造の意識でいるのだが、比較の問題だから、かれの目から、ぼくは長老に見えるのだろう。

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明日は骨シンチ

7月31日 日曜日 
ヴェルコール山地から帰ってきて、日本に着いたのが、6月18日。
すぐ、生検のために3晩病院に泊まり、25日に、生検の結果、顔つきの悪い細胞がうようよいることがわかり、MRI CT 骨シンチ(明日月曜日)をやることになっている。
忙しいことだ。生検そのものは、腰椎麻酔でやるので、全く痛みもかゆみもなかったが、知らない間に留置カテーテルを入れられ、これが痛んで夜も寝られず、忘れようと必死に読んだので、チャーチル伝を百ページ進んだ。フランス語で、読んでいるのだから、自分でも驚いている。
カテーテルを抜いてもらったときは、天に感謝したが、そのあと自分で便所に行って、小便をしたら、うめき声を漏らすほど痛かった。もちろん天を恨んだ。早めに感謝しすぎたことを後悔した。この痛みは四五回小便しているうちに薄らいだ。もう生検は嫌だ。

現在、女性ホルモン剤を服用中。15日からは、男性ホルモン抑制剤リュープリンの注射を始めることになっている。 
一ヶ月半の間に、これだけのことがあった。その間、連載の原稿を書き、講演会に二回出かけた。実感としては、おれは本当に病気なんだろうか、というところ。
かえって検査検査で苦しめられ、だんだん疲れて、病人らしくなってしまうのではないか、と心配してしまう。
しかし、爆弾を抱えていることは確実。それがいつ爆発するか。いつかは爆発するに違いないと、現代の医学はいうのだが。

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