四つ葉人生

絵と迷言で綴る 明日への一言^^

うれしい三塁打

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野球一筋だった私は 知人に頼まれて少年野球の監督をやりました。

毎年最下位の弱小チーム(><)

これまでにオバサンが監督だった為か 練習方法も無茶苦茶で精神面も弱く

まるで見ていられない。

なにせ ちょっとボールが体に当ると「痛い 痛い」と言って座りこんだり 30分置きに休憩したり

無駄口 私語は当たり前・・

まともなキャッチボールが出来る子は半分もいないクセに文句や言い訳は一人前!

私は監督に就任したその日からスパルタ練習に切り替えました。

(自分が愛する野球をガキ共に馬鹿にされた気がしたから)

(こんな最低なチームを見物もしないで監督を引き受けた自分に腹がたったから)

体罰スレスレの指導
 
猛ノック 

休憩は一切ナシ

自分がかつて経験してきた練習をそっくりそのまま伝授しました。


当然の如く 現代の教育にはスパルタは通用しなかった・・

厳しい指導を一週間くらい続けると 保護者からの猛抗議を浴びてしまいまった(汗)

「これまで楽しくやってたのに 練習が厳しすぎる!」とか

「うちの子が野球の練習から帰ると疲れて風呂も入らず 宿題もしなくなった」とか 

他にもたくさん。

監督を依頼してきた知人から だいたいの聞いてはいました。

   今の小学生は 母子家庭が多い事

   今の時代 自由にボール投げやバットを振れる場所が少ない事

つまり キャッチボールをしてくれる父親もおらず

思う存分野球が出来る空き地や公園すら無いという 現代の少年野球事情を。

だからこそ だからこそ 私はどんなに猛講義が来てもスパルタ方針を変えずにいました。

(この子たちに野球の本当の楽しさと厳しさを教えてやりたい)

(この子たちの父親代わりに少しでもなってやりたい)

思いとはウラハラに 練習に出てくる子供は半分に減りました。

後で聞いた話によると 子供に練習に行くのを禁じた親が大半だった様です。

「親が軟弱だから子供も軟弱なんだ! くそったれえ・・」と嘆く俺

そして残ったチームは10人。

でもこの残ったメンバーはなかなか骨がありました。

その中の一人 小学四年の吉岡君の話です。

彼は背が小さく 野球センス無し 足も遅く いつも汚いユニフォームを着てる

何度教えても教えた事が出来ず「ユニフォームくらい洗ってこい!」と言っても洗ってきません。

そんな彼だが 何があっても練習は休まない。誰より先に来てバットで素振りをしてる。

何度教えても下手くそのスイングで

何度も何度も下手くそのスイングを繰り返す・・ 誰よりも先に来て。

私はこの吉岡君が残った10人を支えてくれてる気がしました。

スパルタ練習から二ヶ月がたち 少しだけ、ほんの少しだけ強くなった我がチーム^^

少年野球ではカーブを投げるのを禁止されてる事をすら知らなかった私(汗)

仕方ないから 投手に緩急をつけたピッチングを徹底して指導しました。

一向に打てないバッテイング練習は半分諦めて バントを徹底して教えました。 

いよいよ市のトーナメントの始まり・・

奇跡か? 実力か? なんと3回戦まで勝ち進んだんです!

エースで4番の大上君の活躍が大きかったし バントだけは皆、上手くなっていた。

調子にのった私は スパルタ指導が更にパワーアップしてしまいました。

(何とかまだ勝ち進みたい スパルタが間違ってなかったと保護者に認めさせたい)の一心で。

「吉岡! またユニフォームが泥だらけじゃないか!

 道具を大事にしない奴は絶対に上手くならん!」

「田辺! 今の球くらいバント出来るだろ? ボールが怖いなら野球なんて辞めてしまえ〜」

てな具合です。

そんなある日 チームの柱である大上君が「もう辞める」と言い出した。
 
私が理由を問いただしても 彼はなかなか答えてくれません・・

 彼の親も俺の練習方法に反対なのかなあ?

 厳しい練習が辛くなったのかなあ? くそったれえ・・と思っていると

ようやく重い口を開いてくれました。


「監督が吉岡君の汚いユニフォームを怒るから」      。

(ん?なんだそりゃ??)

彼は続ける

「監督は吉岡に 野球選手ならユニフォームはきちんと洗え って言うけど あいつも実は親に野球

に行くのを反対されてる。あの監督がいる間は野球に行ってはいけない と。

だけど吉岡君は(今の監督の練習は楽しい!) (今の監督なら野球が上手くなれると思う)と言って

親に内緒で練習に来てる。

親に内緒で 僕の部屋に来てこっそりユニフォームに着替えて練習に行く。

練習が終わったら また僕の部屋で服を着替えて ユニフォームは置いたまま家に帰る

それなのに監督が「吉岡のユニフォームは汚い!」って毎日怒るから

それが辛いから もう野球に行きたくない」 と言うのです。

私は目の前が真っ白になりました。

物覚えの悪い吉岡君に対して 勝手に「ユニフォームも洗ってこないだらしない子」と決め付けてた。

 あんなに野球が好きな吉岡君は

 あんなに汚いユニフォームを毎日着てでも 俺の練習に参加したかったんだ・・

「ユニフォームくらい洗ってこい!」って怒鳴るのではなく

「何で洗濯しないの?」と聞くべきだった。

俺が「服が汚い!」と怒鳴っても

彼は一言も言い訳せず 黙って下手くそのスイングを繰り返し練習してた・・

「ごめんなさい」 と大上君と吉岡君に謝った。

チーム全員にも謝った。

小学生に 敬語で謝った。

プライドも何もない 本当に謝りたかったんだ

その件があってから チームと俺の結束は深まった

再び練習に参加する子も増えて なんと続く4回戦も奇跡の勝利を収めた

毎年最下位のチームが

毎年初戦敗退のチームがここまでやった!

そして決勝戦 相手は2年連続優勝チーム

私は「もうここまできたんだから 優勝なんてどうでもいいや

最後は思いっきり伸び伸び試合をやらせてやろう 今日はスパルタは休憩だ」と思ってた

ところが

弱小であるハズの我がチームは粘りがあった。

どんなピンチにも弱音を吐かなくなっており 5対0で負けているのに 試合を諦めていない。

今日はスパルタを休憩してるのに チームは自分達でスパルタ野球をやっている

いつのまにか 5対4まで追い上げていた

そして最終回 ツーアウトでランナー無し

ここで俺は審判に 「代打 吉岡」と告げた。

吉岡君は試合に出た事はない。 おそらく以前の監督も彼を試合に出した事は無いと思う

今思い出しても 何で俺はあそこで彼を使ったのか解からない

カウント ツーナッシング

ピッチャーの球は 吉岡君の頭の上を行くクソボール。

ところが吉岡君 このクソボールを振った! カキン!! 当たった!!!

ボールはなんと 外野の頭を越えた

「走れ! 走れ!」 みんな叫ぶ。 足の遅い吉岡君 それでも懸命に走る

三塁打になった。ベンチは異様な盛り上がり^^

応援に来ていた父兄には 泣いてる人もいた

俺も感動したかったけど 実は笑いをこらえるのに必死だった(汗)

(あんなクソボール プロの選手でも打てやしない^^  と)

動揺した相手ピッチャーは それから四球をみっつも出して 同点になった

吉岡君が奇跡を生んだ。

規定により 小学生チームは延長無し。同点により両チーム優勝になった


2週間後 家のチャイムが鳴った

ドアを開けると見知らぬオバサン。なんと 吉岡君のお母さんだった

何度も何度もお礼を言われ そして作文を見せてくれた。

吉岡君が作文で賞をもらったらしい

タイトルは 「うれしい三塁打」。

塁の字が違ってたらしく 先生が赤ペンで直していた

その作文を読ませてもらい 俺は泣いた

「うれしい三塁打が打てた。みんなよろこんでいた

 ぼくもよろこんだ 初めての試合ではじめての三塁打 きびしいれんしゅうもがんばった

みんなで優勝した。おかあさんに 野球はもう言ってないとウソを言っていてごめんなさい

 おかあさんは もう野球に行くのは反対しないと言ってくれた

 来年もかんとくの言うことをよくきいて また優勝したい」

その晩 吉岡君のお母さんがもってきてくれたビールを飲みながら 一人感銘していた。


今も相変わらず 吉岡君は下手です^^

俺は仕事の都合で監督はもう続けられないけど

 きっと彼はこの先 中学でも高校でも野球を続け

素晴らしい選手になると思います。

たぶん補欠選手だけど 一流の補欠になる。きっと!

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自分の山の頂点には

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自分の山の頂点は 自分しか登れない

自分の頂点を 他人の頂点と比べるのは愚かな事

自分の頂点には 自分しか見えない木が立っている^^

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あるお坊さんのお言葉です。

「人は見かけによる」 と。


ただ 大半の人は 他人の服装やスタイル 髪型などの外観を中心に見てしまうけど

人は見かけによる・・とは 目の事を言った言葉らしいです。

泥棒は人の目を盗み見る目になってきて

詐欺師は人を誤魔化す目になってきて

自信のない人は頼りない目になってきて

ケチな人は金の亡者の目になってきて・・・・

という風に

その人の生き様がそっくり 目に表れるそうですね^^







あなたの周りの人は どんな目?

人間

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つまづく事は 恥ずかしい事じゃない!

立ち上がらない事が恥ずかしいんだ!



こち亀の両さんの言葉♪
いつ聞いてもしびれるなあ

飛行機はやめて

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飛行機はやめて

新幹線でもなく

鈍行で行こうや。

鈍行の窓から見える景色が見たい。

人生も しばらく鈍行にしよう

今まで急ぎすぎたから 肝心な物を見落としてたよ きっと!

今日の景色は 今日だけのもの

今日だけの景色を せっかくだからゆっくり見つめてみようよ

いいじゃん 遅れたって

一番安全で

一番安くて

一番視野が広い 鈍行が好きだよ

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