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久しぶりに小説を読み切りました。 出張が続いてたから、移動時間にね。 で、今回の小説は、 劇場で、「ローレライ」、「亡国のイージス」と観て、福井氏の原作が読みたいと思って、手にした1冊でした。 ただ、終戦のローレライ、亡国のイージス共に、長いんです。 だから、手を出しにくかった・・・。 で、ふと見ると、「川の深さは」が目に入ったので、これをまずは読んでみようと。 あらすじは、 命をかけて守るべき人が君にはいるだろうか。 「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿(かくま)い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。といった感じ。 まず、福井氏の小説が、複数の冊数になる意味が分かりました。 描写が細かく、表現が物凄く、文字数が多い! 読み始めは、その表現の多さで、話が中々進まず、結構疲れたかも^^ でも、中盤に差し掛かった辺りから、その表現の細かさから来る、各人物の背景が見えてききます。そうする事で、登場人物の想いが伝わってくるんですね。 その甲斐あって、ストーリーの展開にグイグイと引き込まれていきました。 この話には、3組の男女の想いが出てきます。 話の核になる、保と葵。 その話に大きく関ってくる、桃山と涼子。 そして、金谷と美希。 話の主たる部分は、オウム真理教を一連のモチーフとし、北朝鮮、アメリカとの国際的な問題と、日本の暗部を直視するような、かなり重たい話。 でも、そんな暗部を照らすのは、やっぱり人と人との人間味あふれる出会いなんだと感じました。(なんか偉そうですが^^) 桃山は、人生を途中で投げ出して、全てに活力を見出せないでいる40歳を過ぎた元警察官。そんな彼が、「彼女は俺が守る!」そう言い切る保の一途な力に、どんどんと感化され、桃山自身が再生する様は、やっぱり熱いものを感じてしまいます。 題名の『川の深さは』は、女性誌の心理テストで、 「あなたの目の前に川が流れています。深さはどれくらいあるでしょう?」 1.足首まで。 2.膝まで。 3.腰まで。 4.首まで というもので、情熱度を表しているといいます。 でも、この川というテーマは、物語の最後を締めくくる舞台が、川の流れがたどり着く、海であると言う流れにも繋がっています。 また、川は流れが止まれば澱み、水も腐る。しかし、流れていればいつか清らかに、そして広大な海へと続くというような、流れる事をあきらめちゃいけない!な〜んて人生をたとえるものも含んでいます。 いや、長い文章になっちゃいました。 でも、もうちょっと。 このお話を読んでいると、「亡国のイージス」の先任伍長を思い出します。 どちらも、超人的な人物ではないですが、人情が感じられます。 福井氏の作品の共通しているテーマのようなものが感じられました。 中年だって、まだまだ捨てたもんじゃないぞ!ってね。 最後に、どなたかの「ローレライ」の映画のレビューで、
「原作の伝えたいものが伝わりきっていない」 と、書かれていたのを思い出しました。 福井氏の作品の描写の細かな文章の量は、映像をメインにすると中々難しいなと、 妙に納得しましたね^^ それだけ、福井氏の小説は、自分ではおもしろいと感じてしまう1冊でした。 ファンになりましたね^^ |

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