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長崎在住の政策クリエーター・橋本剛による長崎関係モノローグ。

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如己堂と乃湯

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 土日も動き詰めだったので、昨日は午後を自主休業?し、ダイアモンド☆ユタカの夏休みレポート取材に同行。原爆投下後も浦上天主堂近くの「如己堂」(にょこどう)で旺盛な執筆活動を行い、43歳で他界した永井隆博士の生涯をたどる記念館と現地保存されている如己堂を訪ねました。

 同館に置かれていた、タイピント印刷さん出版の漫画(長崎原爆の記録)を眺めていると、人々が川に折り重なって死んでいた光景などに混じって、防空壕の入口に転々と「黒くて丸いもの」があるというシーンが出てきました。

 それは、この漫画の元になった手記を書いた方がその直前まで一緒に過ごしていた友人・同僚たちの最後の姿だったそうです。この「黒くて丸いもの」になってしまった人間の姿、というものはこれまであまり聞いたことがなかったので、強い印象を受けました。

 以前このブログでも「影」だけ残った人間のことについて触れたことがありますが、止まった時計、ゆがんだ水筒、(非人道的ですが、それでも原形を留めている)黒焦げの人や馬の死体よりも、「異形のものになってしまった人間の姿」こそ核兵器の反生命性を糾弾しているように思えます。

 しかし暑い日でした。日が陰り始める帰り道、山里中学校前の銭湯「徳乃湯」に寄り道。長崎北高同級生のご実家で、同級生の家に遊びに来ていた高校生の頃以来、30年ぶりです。親父様もお元気そうで何よりでした。

 かつて100軒近くあった長崎市内の銭湯は、今や7軒とのこと(孔子廟横日栄湯、徳乃湯、稲佐、片淵、西山、それと茂木に2軒)。銭湯が決定的に減ったのは、私は内風呂の普及かと思っていたのですがそうではなく、自治体の老人福祉センターや老人憩いの家などの公的施設で入浴ができるようになったことが大きいようです。

 国の制度でこういう公的施設の建設・運営がサポートされているのだとは思いますが、60歳以上の方々を社会の他の構成員と切り離して囲い込む手法よりも、子どもから壮年、高齢者までが分け隔てなく利用できる銭湯のような社会的存在を活かしたほうがよかったように思えます。

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