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石原慎太郎・盛田昭夫両氏の共同エッセイ”「NO」と言える日本”が刊行されたのは、1990年である。
あれから25年経った今、”「NO」と言える日本”は安倍政権によってわが国の新たな外交戦略として結実しつつある。
先般難産の末大筋合意に至ったTPPの舞台裏には、更迭を覚悟した甘利TPP担当相の捨て身の対応が米国を説き伏せたことが明らかになっているが、その凄さまじいやり取りを、産経新聞は次の通り伝えている。
「何しに来た!お引き取り願う」 甘利氏、更迭も覚悟 そのときフロマンが発した言葉とは…
難産の末に大筋合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)は今後、参加12カ国による各国内の批准プロセスに入る。これまでの日米協議では、日本の交渉責任者のTPP担当相、甘利明が「更迭」を覚悟したこともあった。
米ワシントンで昨年9月23、24両日に行われた米通商代表部(USTR)代表、フロマンとの日米閣僚協議。両国が対立していた農産品と自動車の分野で、甘利が譲歩案を提示したにもかかわらず、フロマンは歩み寄りの姿勢すら見せなかった。
「ふざけるな! そんな対応しかしないなら、もうやってられない」
甘利は席を蹴り、事務方を引き連れてそのまま帰国した。24日の協議が始まってわずか1時間。甘利は「交渉をまとめるには、歩み寄る姿勢が必要だ。今後の段取りは未定だ」と不満をぶちまけたが、亀裂は決定的になりかねなかった。
日米協議の頓挫は、年内の大筋合意を目指していたTPP交渉全体に大きく影響する。このとき、甘利は「決裂となれば、辞任しなければならない」と周囲に漏らしている。担当閣僚を更迭されることも覚悟した。
しかし、報告した首相の安倍晋三からは、思いもよらない言葉が返ってきた。
「甘利さん、それでいいんですよ。どんどんやってください。交渉は全て任せます」
× × ×
甘利がなぜ強気でいられるのか−。いぶかしがる米側は甘利周辺を徹底的に調査し、その言動を細かく分析するようになる。
米国は「甘利が激怒して部屋を出ていった当初、日米協議の行方をかなり心配していたが、数カ月たってから、あれは演技だったのではとみている」(元ホワイトハウス政策担当者)。
「甘利イコール安倍」であることを確信すると、甘利の発言に素早く反応するようになった。米側の変化に気付いた甘利は、フロマンとこんな会話もするようになる。
フロマン「あれもダメ、これもダメと言うが、TPPをまとめる気があるのか!?」
甘利「安倍政権の中で本気でまとめようとしているのは、俺と首相の2人だ。俺があきらめたら、そこでTPPは終わりだ」
フロマン「分かった。俺はもう甘利としか交渉はしない」
× × ×
今年4月20日。来日したフロマンと首相官邸近くの内閣府で行った日米閣僚協議は、目に見える成果が期待されていた。訪米する安倍と米大統領のオバマの首脳会談が1週間後の28日にセットされており、大筋合意に向けた発信が予定されていたからだ。ギリギリの状況の中での“直接対決”となったが、フロマンも簡単には妥協しない。
甘利「事務的に詰め切れていないのに、何をしに日本に来たんだ!」
フロマン「そうではない」
甘利「これ以上、閣僚同士で協議を続けても物別れだ。もうお引き取りいただいて結構だ」
ただ、日米同盟の重要性を認識する2人は、このタイミングで決裂することを回避する。のちにオバマが「中国のような国ではなく、われわれが世界経済のルールをつくる」と宣言したように、TPPは太平洋を取り巻く広大な経済圏をつくるだけでなく、対中外交・安全保障という政治的な側面があるからだった。
フロマン「いま、われわれはトップの意を受けてここにいるはずだ。もう少し最後の努力を続けてみないか?」
甘利「それもそうだ。続けることはやぶさかではない」
一進一退の攻防は翌21日の朝方まで約18時間に及んだ。甘利は自身のホームページで、フロマンとの日米閣僚協議について「穏やかにやっているうちは交渉は進まず、物別れ寸前になって道が開ける、の連続です」と振り返っている。
そんなフロマンの苦労を知っていたのか、オバマは日米首脳会談の際、安倍にこう耳打ちしたという。
「ミスター甘利は、なかなかタフネゴシエーターだな」(敬称略)
甘利担当相の捨て身の対応が、米国を動かした経緯が生々しく伝えられている。
甘利氏の決裂も辞さない強気の交渉の裏に、安倍総理の意向が甘利氏の背中を力強く押したことが、決裂の危機を打開した原動力となったことを物語っている。
「穏やかにやっているうちは交渉は進まず、物別れ寸前になって道が開ける、の連続です」
当時をふりかえった甘利氏の言葉が印象的である。
大筋合意に漕ぎつけたTPP閣僚会議に旅立つ9/29、甘利氏は成田空港で記者団に対し、「米国は議長国としての技量と度量をぜひ、発揮してもらいたい」と訴えている。
議長国は、参加12か国を取りまとめる立場にありながら、自国の利害に固執し続ける米国に対する強烈な皮肉である。難航した元凶が米国にあることに対する宣戦布告宣言でもあった。
どちらが議長国なのか疑いたくなるほど、日本の対応は際立っていたことの証でもある。環太平洋の事実上の主導権は「日米逆転」と映るほど、わが国の存在感が国際社会に発揮された快挙である。
甘利経財相、米「議長国として技量と度量発揮を」 TPP閣僚会合で
米国の権威も凋落したものである。
それは単に「世界の警察を降りた」ことのみならず、大局観の劣化が甚だしい。
本来TPPの本質は中国包囲網の一環としての、経済面での安全保障である。
米国はその本質を忘れて、自国の経済的利害に目を奪われているようではもはや盟主失格である。
日本が決裂覚悟で米国に最後通牒をつきつけたことによって、漸く本質に目覚め日本の存在の大きさを知り、窮地に追い詰められたのは米国側であった経過を読み取ることができる。
TPP交渉という一事を見ても、国際社会を大局的に見ているのは、オバマでも中露でもEUでもなく、安倍総理である。
自ら60か国以上の国々を歴訪し、対中外交の外堀を着々と埋め、そして安保法制を成立させ、今も中央アジア5か国の歴訪を行っている。
今や安倍総理は、世界随一のトップ外交実践者であるとともに、国際社会の調整役として、その機能を発揮し世界で最も信頼感を得ている存在となった。
”「NO」と言える日本”発刊から25年。
日本がNO!と云えば、米国でさえも立ちいかなくなる存在となったのである。
かつてわが国は恫喝すれば引き下がる国、と舐められてきたが、中韓ももはやこの手は通用しないことを感じ始めているようだ。
安保法制においては、頼みの中国傀儡日本共産党も朝鮮傀儡の民主・社民も機能せず成立を許してしまったことにより、軍資金も断たれてしまう危機に瀕しているようだ。
ここで、赤峰和彦ブログを引用させていただく。
日本共産党は中国の支援なしには存在し得なくなっています。情報筋によると、ここ数年、共産党は中国から毎年61億円もの資金援助を受けていました【※1】。(8月1日の真相《41》参照)。しかし、それが現在停止されている模様です。
【※1】日本共産党は本来、ソ連共産党に近く中国共産党とは疎遠だった。しかし、7年前あたりから中国共産党が日本共産党に「資金援助」を口実に接近してきた模様。これは朝日新聞社も同様で、資金援助の申し出は日本の反体制勢力を篭絡するために使われる。 中国資金が停止した理由は集団的自衛権行使容認と安保法制の成立にあります。日米の連携強化は中国の覇権戦略の大きな障害となるからです。中国は日本共産党の不甲斐なさに苛立ち資金援助を停止し、安保法制の破棄のためにあらゆる手段を駆使するよう求めて来たようです。 背に腹はかえられぬ志位氏は、「安保法制破棄の一点」で野党共闘を呼びかけ、国民連合政府構想を打ち出さなければならなくなりました【※2】。 【※2】志位氏は日本外国特派員協会で野党連立政権=「国民連合政府」が実現した場合、「党綱領で掲げる日米安保条約廃棄は求めずに維持する考え」を示し、自衛隊も「急迫不正のときに自衛隊を活用するのは当然だ」と述べている。 (引用はここまで) 米・中・露・EUは、今や自国の利害と国内問題に躍起となり、国際社会を大局的見地から判断し、統率し、リ-ダ-シップを発揮する権威を喪失してしまった今日、安倍流の日本外交の存在感が引き立つばかりである。 かつてNO!ということを怖れていた日本は、はっきりNO!という安倍外交の出現によって、国際社会から怖れられる存在になりつつある事は、新たな日本外交への脱皮である。
軍事力と国力だけで国際社会を認知させる時代は終焉しつつあるといえよう。
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ブログ主さんのおっしゃる通りだと私も本当に思います!安倍総理は日本だけでなく世界の救世主と言ってもいい過ぎではないと思います。それにしても中央アジア5ヵ国への外交旧ソ連も含まれてますよね! ロシアにパイプライン張り巡らしちゃうんでしょうね!?北朝鮮まで伸ばしそうだし!?そうすれば日本海側からエネルギー輸入できるし、もしものとき南シナ海使わなくてもOK?日本にしか出来ない外交ですよね!?来年が楽しみです♪
2015/10/26(月) 午後 2:38 [ ようちゃん ]
会談とかでも絶対南朝鮮には行って欲しくないです。
あの国は危ないのでそれだけはやめて下さい。
2015/10/26(月) 午後 7:02 [ - ]
> ようちゃんさん
この地域には金などの資源が豊富なのでエネルギ−源の確保やインフラの協力、モンゴルでは拉致問題への協力要請、そして日本との友好関係を築くことによって中国包囲網の形成など様々な国益のために本当に隙のない外交には目を見張るものがあります。
2015/10/26(月) 午後 9:25 [ nag*m*3878 ]
> mit*rai**nさん
おそらく形式的に日韓会談を行うでしょうが、南戦切り捨て方針は揺るがないはずです。
2015/10/26(月) 午後 9:28 [ nag*m*3878 ]
>それは単に「世界の警察を降りた」ことのみならず、大局観の劣化が甚だしい。
記事お疲れ様です。米国の指導層の劣化確かに感じます。
日本が覚醒する今の状況では、周辺国に警戒され激しく叩かれるますが、これは覚醒が本物という証でもあります。
説明は難しいのですが、覚者が周辺から叩かれるのと同じメカニズムが国家単位でも働きます。(仏陀でさえ覚醒後はセクハラの嘘で叩かれましたよ)
会談など言ってますがAIIB参加や日韓スワップ再開は絶対拒否ですね。相手国のためにも周辺国の為にもなりません。世界的に見ても何のメリットもありません。
2015/10/27(火) 午前 10:19 [ ATD-X ]
> ATD-Xさん
11/の日中韓首脳会談の折に、日韓会談を模索しているようですが、慰安婦問題の謝罪を求めていることが明らかになり、政府は拒否しているようで難航していると伝えられています。
ましてや今更自ら断ったスワップをどの面下げて要請するのか。加藤産経支局長の有罪判決撤廃や世界各地の慰安婦像撤去を最低限受け入れない限りこの機会に断交すべきだと考えます。
2015/10/27(火) 午後 0:01 [ nag*m*3878 ]