奥武蔵 古代史ノート

武蔵国や常陸国・霞ヶ浦周辺の古墳や史蹟めぐり

古寺/古社

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大瀬神社の鳥居と駿河湾に突き出るように鬱蒼としたビャクシンの森がつづく大瀬岬


 
土佐国から来た引手力命 
                                                 (静岡県沼津市西浦江梨)
 
 地図をみていたら虫めがねのような岬を発見した。砂州が海に突き出て、その中心部が空洞のようなのだ。おもしろい地形だ。さっそく、出かけてみた。
 沼津市内と言っても、伊豆半島の西側北端、ヒトのあご、エラのような部分といっていいかな。駿河湾に直角に突き出た部分である。三島から長岡温泉経由でバスに乗り換え、岬まで3時間弱。世話になった民宿の前の渚では、スキューバダイビングのトレーニングをしていた。遠浅で透明度が高いということらしい。
 大瀬神社は宿から目と鼻のところ、写真でもわかるようにビャクシンの森が海につづいている。祭神は引手力命(ひきたちからのみこと)、古くから駿河湾漁民の守り神として信仰されているようだ。神社の前庭といったところに大きな池があり、コイヤフナ、ナマズが生息しているようだ。神池という。あの虫めがねのレンズがここだった。鬱蒼とした樹林にかこまれ、不思議な神秘的ないけである。
 次のような伝説が伝わっている。白鳳13年(684)大地震で琵琶島ができ、おなじころ土佐国から土地をひいてやってきた人たちによって陸続きになり、その人たちの守り神が引手力命、大瀬神社になったという。延喜式には、伊豆国田方郡、小社、引手力命神社。この神様、いろいろ調べても謎だらけ、わからないことばかりだ。ただ、黒潮に乗って四国・土佐の国から来たのかな、ということは想像できる。それだけでも、はるか土佐に思いを巡らすと、雄大な気分になる。
 伊豆半島の反対側、伊東市十足に引手力男神社があり、こちらが式内社だと主張しているそうだ。大室山のふもとらしいが、まだ訪ねたことはない。いずれ、行ってみたい。
 帰りのバスを見送ってくれたのは、駿河湾の雲間からあたまをのぞかせた富士の神であった。神仙の世界から、俗界にもどる、そんな心境であった。
 
  

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 マカオのシンボル、聖セントポール寺院跡である。マカオはギャンブルで名高いが、街中に世界遺産が点在していることでも知られている。世界遺産を歩く旅に招待されて、楽しんできた。10月末の3泊4日のツアーであった。
 中国独自の古い民家や、ポルトガル植民地時代のキリスト教文化が混在したエキゾチックな街並みがおもしろい。いろいろ考えさせられることが多かったが、ここではこの寺院跡のことにふれておきたい。
 天主堂のファザードというらしいが、教会建築の前面だけ残っているのだ。16世紀に造られたものだ。日本人キリシタンも建造に参加しているそうだ。西洋の教会の地下には墳墓が設けられ、教会関係者や有力者が葬られている。この天主堂の地下にも教会関係者と同時に、日本人キリシタンも眠っているようだ。名前が壁にきざまれているという。この墳墓の隣にキリスト関係の美術館が設けられている。
 精巧な陶器でできた騎馬の騎士像が脳裏を離れない。よくあるドンキホーテ像を思い起こしてほしい。彼のもつ、中段に構えた両刃の剣に目が吸い寄せられてしまった。刀身がくねくねまがった剣なのだ。いかつい甲冑姿に、曲がりくねった剣の取り合わせがなんとも奇妙に思えたのである。
 帰国して、関係者に問い合わせてみると、西欧ルネサンス期にこのような剣、炎の剣が流行ったのだそうだ。くねくねは炎を意味していたらしい。炎で相手を威嚇したのであろうか。宗教的な意味合いもあったのだろうか、これから考えてみたい。
 日本古代でも同じような剣が使われていた。日本では蛇行剣と呼んでいる。諏訪大社上社本宮近くのフネ古墳から出土、埼玉県東松山市の岩鼻古墳群など、東日本で5例わかっているそうだ。多いのは南九州で、全国では50例ほどあるという。古墳時代、どういうことで使われたのか、まだわかっていない。一説では、蛇のもつ異能な生命力への信仰から、霊剣としてつくられ、古墳の被葬者を守護したのではないか、というのである。
 炎の剣か、蛇行剣か、興味はつきない。

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