|
MZ80Kの売上は、順調に伸びてきた。 帆船アルゴは、順風・・の航海。
事業部門別に、一般家電、情報関連、部品・・など、扱う商品の枠(テリトリ)は、決まっている。
部品部門は、パーツ・電子部品関連で、家電のような一般消費者向け商品は,殆どない。
マイコンキット・MZ40Kは、組み立てて遊ぶ、玩具レベルで一般消費者向けでなかった。
たいして売れず、あまり注目もされなかった。 だから他部門からは、苦言も無かった。
MZ80Kは、ザイログと提携したマイコンZ80を採用した マイコン・キット。
MZ80Kの評判が良く、売上が大きくなり、注目を浴びるに従って、疑問視する人が多くなった。
『 組み立てれば、パソコンだ・・』と言う人がいた。 パソコンは、情報部門の商品テリトリだ。
上層部で、K部長(仮名)と俺を,『 なにを考えているのか?異端児・・』と、噂になっているようだ。
技術者向けキットだから、他部門のテリトリを荒らしていない。 それが我々の主張だった。
情報部門のトップと電卓を開発したナンバー2の両名は、大学の先輩・・ 尊敬する大先輩だ。
不肖の後輩と怒り・・心頭だろうな。 会いにも行けない関係になってしまった。
まあ、いいか・・、部品部門の経営危機を救うには、新規特長商品の開発、これしかなかったのだ・・。
俺達は、自分が欲しいモノを作っている。 お客様も、それが欲しいと言ってくれる。
とに角、 お客に会おう、夢・要望を聞こう。 市場の流れを掴もう。
その為にも、販売の先頭に立っている各地の担当者にパワーを付けよう・・。
全国各地から、大阪に呼び寄せ、特訓の研修をする事になった。
『研修は3泊3日の特訓研修とします。 最終日に、習熟度判定テストを行い、
テスト結果を、責任者宛てに送付しますので、業務運営上の参考にして下さい』
と、各地の責任者に連絡を出した。
『えっ、テストして、それを業務評価に使うの?・・』と、評判が悪い。
俺のこと、冷酷な輩とか・・言われてるみたい。
事業の為、特に研修生自身の励みになるから良いのでは・・ と説き伏せた。
だけど 俺としては、研修生の為に、逃げ道を準備しておいてやろうと思った。
< 続く >
|
組立キットにしたおかげで、現場では大変でした。素人が半田ごて持って半田付けするものですから、そのほとんどがテンプラです。接触不良多発、サービスマン総動員で対処する日々でした。その後、Kが無くなり完成品になりました。神業で社内調整したのですか、そのあたりの秘話を聞かせてください。
2006/7/31(月) 午後 5:52 [ flappy58 ]