MZ-80 パソコン開発物語

今だから話せる、パソコン開発記録を連載します。 感想をコメントに残して頂けたら 嬉しい・・。

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(25) 神武景気

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第一部の 始まりです。 MZ誕生については、いろんな形で伝わっているが・・事実に反する事もあります。
『伝説は、後から作られる』の諺もある如く、事実が別の形となって、違う内容で伝わって行く場合もある。

MZの成功は、努力だけでなく、何らかの運・宿命的な要素・・があると 考えざるを得ないと思っています。
パワーが有っても、時流が付いて来なければ・・。逆に時流に乗れば、予想外の成果を得る事もあるでしょう。

今 思い起こせば・・、例えば、MZの発売が、一年早く、或いは一年遅かったら、成功したか、どうか ?。
また、職場環境、人材的にも PCを作ろう・・と、人々の輪(和)の力が 弱かったら、成功したか、どうか ?。
俺は、これを『 種々の条件・必然・偶然・・が、相まって、ビジネス・ウィンドウが開く・・』と言っている。。

お話は、少しさかのぼり・・、S社(当時は、H電機)への入社の前後から、話を 始めることにしましょう。
さて、時は『神武景気』の頃、皇太子ご成婚と、東京オリンピック開催を数年後に控え、好景気の時代だった。
当時、大学の工学部には、電気関係で強電と弱電の分類で、電気工学科、通信工学科の二つがあった。 
白黒テレビ・・家電製品・・の普及が始まり、時代の要請と電子立国を目的に、一部の大学で、第三の電気系、
電子工学科が 新設される動きにあった。

俺は、子供の時から、世間で言われた言葉 『ラジオ少年』 そのモノで、ラジオを作ったり、修理をしたり、
アマチュア無線機を作ったり・・、将来の進路は、テレビ・ラジオなど通信・放送関連の仕事と決めていた。
高三の時、神戸工業(今の富士通テン)から、初めて、トランジスタラジオが発売された。
それまでの1R5,1T4,1S5等のミニアチュア真空管のラジオに比べ、圧倒的に小型・軽量になっている。
それを見てビックリ、此れからは、半導体の時代・・と思った。 将来は、半導体・電子機器を作る仕事に・・、
エレクトロ二クス・エンジニアを目指し、デキタテ・ホヤホヤのの電子工学科 第一期生として入学した。
 
そうそう、当時 小柄で 可愛いくって、知的な女性を 『トランジスタガール』と 呼んでいたなぁ〜。 
今 流行の『萌え・メイド』とは、少しイメージが違うなぁ・・。その時々の『感性』の変化でしょうかねぇ。

東京オリンピック開催年の春、教授と相談し、教授推薦の企業の中から、希望する会社を選ぶ事になった。
俺は、あまり関西から離れたくない、H電機で良いだろう・・。 暫くして、H電機から面接の連絡があった。
H電機に出向き、講座と卒研の事を聞かれた・・、下宿に帰ると『サイヨウ、ナイテイ』の電報が来ていた。

最後の夏休みを返上し 会社実習。カラーTV研究室で高圧発生のフライバックトランスの設計を命ぜられた。
当時、白黒TVの普及が始まったが高価であった。まして カラーTVなんて、通常では買える代物ではない。
カラーTV用ブラウン管に、高圧4万ボルトほどの電圧を印加していた。 そのトランスの設計をするのに、
フェライトコアの 周波数特性、磁束密度・・などの電磁気理論だけでなく、 使う絶縁材料・耐熱など、
かなり勉強になった・・と言うより、文献を 読みまくった感じ・・。 ハードな会社実習だった。

     < つづく > 

 MZ−80開発記録は連載物です。 最初のページから ご覧下さい。
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『トランジスタガール』はともかくとして(笑)、この「印加」なんて言葉。いきなりあのころに引き戻してくれます▼私は中西さんよりは少し年下ですが、旧国鉄の通信屋だった親父に命じられて近所のテレビを直して歩きました。「どこかグローが出ている球(「タマ」)があるからな。プラグ抜いて放電させてから取り替えて来い」なんて言われて▼まだセレン整流素子なんかがあった時代。銀色に光るシリコン整流素子はあこがれでした。

2006/10/25(水) 午後 11:02 [ かの ]

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>グローが出ている球(「タマ」)・・、▼真空度が低下すると、青白く放電していましたね。故障が分かり易かった。 抵抗が焦げているとか・・、電解がふくれているとか・・、部品が単機能だから、配線図と1対1ですからねぇ・・。▼12F整流管は、“12F代用セレン”という名称のセレン整流素子に置き換わりましたね。▼ >プラグ抜いて放電させてから・・、▼250Vほどの電圧が残っていますからね・・、触るとかなり ショック

2006/10/26(木) 午前 7:08 [ nag*sa_*ei ]

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「12F代用セレン」は「えふだい」とか「えふだいせれん」って呼んでいましたね。キャラメルみたいな外観で、実際そう呼んでいた記憶もあります▼おっしゃるようにあのころは、回路図と目の前にある部品が一対一で理解しやすかったのですね。いまのように複雑になっても、基本的な部分が変わっているわけではないので、ああいう単純な形で基本を学ぶことができた私たちは幸せだったのですね▼さて中西さんの修業時代。次はどんな展開になるのかな?(^_^)

2006/10/26(木) 午前 9:43 [ かの ]

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二人の会話は、今、日本が失いつつある技術伝承の構図「下町」を感じる。好奇心旺盛な悪ガキに、知恵袋の隠居爺がこれはこうなってこうなんだと諭している。都市化が進み下町風情が無くなり、寂しい時代になりました。知らない人には、絶対に話し掛けるなとか、こらって注意したらすぐに警察沙汰だ。この場を通じて、技術の下町「MZ80ブログ」を、おおいに盛り上げていきたいものです。

2006/10/26(木) 午前 11:23 [ mamumamu ]

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>日本が失いつつ・・「下町」・・▼いいですねえ。 子供科学塾でもやりますか?。 鉱石ラジオは、なぜ聞こえるの・・。モータはなぜ 回るの?。テレビは、なぜ 映るの?。PCで、メールは どうして 届くの・・。かまぼこ板で、自分の好きな玩具を作ろう・・。 って ぐあいに。 ▼最近、完成品の与えて過ぎ・・。 なぜ?、なぜ? の疑問が少ないねぇ。 想像して、創造する・・。ここに 科学技術の進歩が有ると 思うのですが・・。

2006/10/27(金) 午後 1:12 [ nag*sa_*ei ]

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