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TV事業部の関東展開が始まった。 俺は転勤せず、新規に発足する部品事業部で、設計部員として残留した。 当時 社内は事業部制が敷かれていた。 事業部制度は、松下電器産業が採用したのが初めだそうだ。 事業部は、決められた事業分野で業績・利益の達成が目的であり、自部門の利益を優先する活動になり易い。 同じ会社内で、個々の事業部は競い合い、別会社的な存在で、事業部間で利害関係が生じて当然。 部品事業の使命は、特長部品を安く商品事業に供給せよ・・とか言われ、特長部品は他社に供給するなとか・・、 全社的な施策により、制約される事が多い。 個別採算を重視する事業部制とは、矛盾するよな・・。 商品製造会社にとって、商品部門の業績は、対外面で重要だから商品事業に偏向した政策になって当然・・。 サラリーマンは、転勤は少ない方が良いと言うけれど・・、新規に発足した部品事業部の業績は芳しくなかった。 所属する事業部の業績が良くない事は、所属する社員にとっては、評価・待遇(給与・昇進・・)にも影響する。 この間まで、同僚であった輩からも厳しい低価格・仕様変更の要求で、下請け事業の悲哀を味わわせて貰った。 トップの事業部長・部長連中は、事業部の収支改善の為、工賃だけの単純加工仕事でも取り込み、努力する姿を 見ていると、社命とは言え、不運な辞令を貰った気の毒な方々だな・・と、思った。 何時しか、自分達で仕様・価格を決め、自分達が主体で出来る事業・商品がないかな・・の願望が芽生え始めた。 |

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