MZ-80 パソコン開発物語

今だから話せる、パソコン開発記録を連載します。 感想をコメントに残して頂けたら 嬉しい・・。

MZ80物語

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以前にも書いたが、事業部制は、会社の事業分野別に、いくつかのの事業部単位に組織を分割する。

この事業経営法は、昭和の時代の偉大な経営者 故松下幸之助の発想によると言われている。

簡単に言えば、 会社全体の経営数字は、全部の事業部の収支を合算した結果とも・・言える。

それだけに、各々事業部の事業部長の責任は重く、年の収支計画を立て本社の承認を貰う・・

まあ、承認される計画は、景気・事業内容・実態に関係なく、カッコ良い 右上がり計画だけど・・ネ。

事業部長は、なりふり構わず、計画達成のため、突進するワケ・・、 首根っこにナワを付けた 鵜だよね。


発足した、部品事業のスタートは、経営的に サンタンたるもの だった。

経営の責任者は事業部長。 『何とかしろ・・』の命は下に降りてくるが、具体性は無い・・

よく 経営手法で酷評されるが 『火の用心』・・『火の用心』・・と部下に伝えているような状態・・。 

でも 俺は、係長だから・・まあ 適当にやって行けば良いのかな・・


最初の仕事は、テレビの偏向部品(フライバックトランス、偏向コイル)の設計。

工場長から、テレビの部品をもっと理論的に設計開発する使命が有って 残されたのだから・・

本音は 新テレビ工場・栃木への転勤を逃れたと 内心 うれしかったが、地味な業務だな・・


新組織で、上司となったK技術課長とは、なぜか馬が合う・・良い関係で、K課長を守る為にも

今出来ることは何か?、何とかこの課だけでも、成果が出せたら良いな・・と思うようになった。


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TV事業部の関東展開が始まった。 俺は転勤せず、新規に発足する部品事業部で、設計部員として残留した。
当時 社内は事業部制が敷かれていた。 事業部制度は、松下電器産業が採用したのが初めだそうだ。

事業部は、決められた事業分野で業績・利益の達成が目的であり、自部門の利益を優先する活動になり易い。
同じ会社内で、個々の事業部は競い合い、別会社的な存在で、事業部間で利害関係が生じて当然。

部品事業の使命は、特長部品を安く商品事業に供給せよ・・とか言われ、特長部品は他社に供給するなとか・・、
全社的な施策により、制約される事が多い。 個別採算を重視する事業部制とは、矛盾するよな・・。
商品製造会社にとって、商品部門の業績は、対外面で重要だから商品事業に偏向した政策になって当然・・。

サラリーマンは、転勤は少ない方が良いと言うけれど・・、新規に発足した部品事業部の業績は芳しくなかった。
所属する事業部の業績が良くない事は、所属する社員にとっては、評価・待遇(給与・昇進・・)にも影響する。

この間まで、同僚であった輩からも厳しい低価格・仕様変更の要求で、下請け事業の悲哀を味わわせて貰った。
トップの事業部長・部長連中は、事業部の収支改善の為、工賃だけの単純加工仕事でも取り込み、努力する姿を
見ていると、社命とは言え、不運な辞令を貰った気の毒な方々だな・・と、思った。
何時しか、自分達で仕様・価格を決め、自分達が主体で出来る事業・商品がないかな・・の願望が芽生え始めた。


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部品箱を整理していると、E社のM社長から預かったと思う・・ICが出てきた。
初期のMZ-80Kに使っていた、ITT社製 16Kbit DRAM。( 16Mbitではないです・・1000分の1)
・・と言うことは、30年前 今より 1000分の1のスピードで、ゆっくり 時が流れていたのかな・・
今の 現役エンジニアは、凄いスピードで進む業界に、ついて行く為に、1000倍の努力が必要って事だね。

セラミックパッケージで 金メッキの端子とチップ封し蓋。 
30年近く 経っているが、錆びずに ピカピカ 光っている、やはり 金は金だね。 
ダイナミックRAM、未だにチップの絶縁膜は健在かな?、リフレッシュサイクルで、データが保持できるかな?。

読者諸君の身を守るバリヤーも、厚い金メッキで保護されていると思うよ。
なかには、本人の弛みない努力によって 金無垢ゴールドで囲まれている人もいるね。
王水(硝酸1,塩酸3)以外に、侵されることないからね。 めったに、不運な事は起こらないよ。
現役の人は実務で・・、引退した人は趣味で・・、恐れることなく・・
未来に夢・イメージを描き それに向かって、頑張って行こう。 健闘を祈る・・!。

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人生 イロイロ、前回、取り上げた内容の継続になりそうだけれど・・
幸いな事に、すごい先輩が居たから、その行動・やり方を真似する、これって、自己啓発だよね。
昔 聞いた事だけど、誰からか・・忘れたが、 『真似るは、学ぶに通ず』 これは真理だと思う。

量産品の品質も、技術が面倒見なければならない・・。俺は、残業時に、工場の品質管理部へ出かけ・・
自分が関係したTVの不良率、不良内容のデータを、見せてもらうことを、日課としたのだ。 
翌朝、生産ラインの状況報告が、工場長に上がるが、その内容を、把握する事にした。
不幸にして、俺の設計したTVの不良率が 騰がった時、翌朝までに、解決策は 準備完了って事。

早朝、工場長から呼び出しが掛かると、『ホラ 来た・・』って感じ・・。臨戦体制・・準備完了・・。
『不良率は・%で、原因は・・、今 部品選別で対応中・・、良品の部品納入は、明日の生産に間に合います。』
頭の回転の良い工場長の思考を、空転させる・・。すごい先輩のノウハウを 俺は真似しただけ・・。

間も無く、更なるテレビの量産のため、関東方面に工場展開の計画が始まった。 勿論 俺は転勤要員であった。
『いやだな〜、関西永住のツモリで、関西を拠点にする会社を選んだのに、辞めようか?・・』と思案していると、
工場長から呼び出しがあった。 この工場で部品事業を発足する。TV部品の開発設計で頑張るよう指示された。

『関西に残れる・・』、願ってもない事・・、   『精一杯 頑張ります。』と即答した。 
ただ 同僚達からは、何か策略したなと・・疑われたり・・でも天地神明に誓って、策略はしていない。
『関東の新TV工場で頑張ろうと思っていたのに・・残念だ〜!』とか言ったりして・・。 あッハッハ〜。

部品事業の発足で残留となった事は、幸運と思ったが、仕事面で・・不運の入り混じり・・。
やがて不運が、MZの誕生へと・・、でも 当時、PCを開発するなんて・・、全然 予測なし。 想定外だね。

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毎年、新人が職場に入ってくる。 これは、今昔 変わらない風景だよね。
俺も、入社以降、種々の事があったが、貴重な体験をした。それにより、成長できた?事をお話したい。

技術部全体で、各国向け新機種TVの開発設計が、同時進行していた。 設計に起因するトラブル
動作不良・・で、開発グループの中には 日程遅れ、性能不良など問題を起こす事が結構多かった。
部内のあちこちで、担当者が 怒鳴られてる声が、度々響いていた。

俺は、仕事面で上手くこなせていたから?、まあ 俺自身 平穏なモノよ・・と思っていた。
いつの間にか、先輩Aさん、Oさんとでトラブル対策の機動隊?に借り出され、人の失敗の穴埋めを
一週間で対策し、自分の仕事に戻る。 それで昇格が早かったのか・・?、でも仕事量はきつかった。

トラブルを起こした担当者とその上司は、工場長の席の前に立たされ、長〜い間、叱責されていた。
挙句の果てに、係長以上全員集合・・、俺達関係ないのに・・召集! 迷惑なコッタ。
全員集合で、設計による起因、対応・・の処理、再発防止の話で また 延々と・・時間が流れる。
突然、『N君なら どうするのか・・』の質問が 飛んでくる。 これ 最悪だよね・・。
バカな仕事やってる・・と思うけど、怒られている者を 更に追い詰める 返答も出来ず・・。
かと言って、答え方によっては、『お前もか・・』と矛先を向けられる可能性もある。
頭の回転の良い上司は、答えを準備して迫ってくる。それを外さない様、しかも 自分が不利に
ならないよう 真剣勝負だ・・。 戦いたくないけど、負けてはならない・・緊張・緊張。

先輩Aさん、Oさんは 素晴らしかった。 俺は先輩のやり方を、見ていた。 仕事の技量・対応策
さすがと思う処が有った。俺はその真似をした。お陰で、戦場の中でも何とか安泰な立場が守れた。

こんな職場のやり方、一般には認め難いでしょうが、『ビックリ水』として短期間なら・・。
仕事は、真剣勝負・・無能とレッテルを貼られる者にも、非はある・・かな?。挫折して立ち去った
同僚は多かったが、仕事の技量不足と思考力の欠如・・の面から見れば、やむを得ないかな・・。
俺としては 仕事とは・・の意識付けが出来、結果的には 悪くなかった・・?と、今は思う。

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