精液がほとばしりそうになるほどの欲望にわたしは身悶えます。
満とのプレイにおいても、また、自分で慰めるときも、
完全に放出するという射精はめったにしません。
ですから、肉体と精神は常に変態性欲で満ち溢れています。
体液が混じり合うようなセックスをしたあとでも、通勤電車の中で男に身をすりよせ、
痴漢されることを渇望しているわたし。
常に見知らぬ男性とのアバンチュールを期待している、
なんというふしだらで汚れた人間でしょうか。
絶望的な冒涜感のなかで、しかし、それを凌駕する圧倒的なマゾヒズムの快楽。
わたしにとって世の中のすべての男性が欲望の対象です。
圧倒的な数の肉棒から、精液をシャワーのごとく浴びせられる
悪夢のごときに光景を妄想している自分に愕然とします。
ふと、性欲について考えることがあります。
あふれかえる性欲がなくなる日がくるのだろうか。
男性との変態行為にあこがれ没頭するのも性欲があればこそ。
いつの日か性欲が減退し、枯渇するとき、男性への渇望はどうなるのか。
そして、記憶から消すことのできない変態行為の数々をどう受け止めるのか。
不安と興味が交錯します。
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満はわたしのペニスを弄びながら、イカせない責めかたを覚えた。
ギリギリまでわたしを欲情させ、そこで一歩引く。
単にペニスだけの愛撫ではなく、いろいろなプレイを組み立てることで、
わたしを徹底的に追い込んでいく。
そして、自らも射精することなくご主人様として君臨する術を身につけていった。
こうなれば主従の関係は確立される。
自らの欲望をコントロールできるご主人様に、
わたしはなんのためらいもなく完全服従できるのだ。
「あっ、ううっ、も、もう・・イカせて・・・ああっ・・イキたいっ・・」
満に勃起したペニスを揉まれながら、わたしは心からの願望を口にした。
射精したいという欲望は理屈ではない。
満の指は、そんな限界までわたしを追い込んでいる。
続いて哀願の声を漏らそうとする朱唇を、満の唇でふさがれる。
満の成長には目を見張るものがある。
その真たる理由は、彼の興味はわたしにだけ向けられていることだろう。
寡黙な満は、けっして口にすることはないが、プレイノートの中にその思いをつづっている。
たとえば、こんなふうに・・
『僕は●●だけがいればいい。他の存在はなにもいらない。
●●がいれば、女性への興味も消えてしまう。
だから、●●を完全に支配して僕の所有物にしてあげる』
●●には、わたしの名がはいるのだが、実際の会話でもそう呼ばれている。
呼び捨てにされるみじめな心地よさは、マゾヒストならではの悦びだ。
満にとってわたしの存在はすべてであり、わたしとの性行為がすべてなのだ。
一方、わたしは満に支配されながらも、常に他の男に興味をよせている。
男を見れば見境なく、常に抱かれているシーンを思い浮かべるのだから、
そのひどい淫乱ぶりは自分でもあきれるほどである。
また、そのことを知っている満は、さらにわたしに執着する。
というようなわけで、彼がわたしの肉体や精神を凌駕していく早さは、
その思いの深さによるものといえるだろう。
わたしは満がいなくなっても、他の男がいれば(簡単に見つかるとは思えないが)
この変態性欲は満たすことができる。
しかし、満はわたしでしか欲望を満たすことはできない。
透けブラ姿のわたしを見てしまった時点で、彼の欲望の終着駅は決定してしまっていたのだ。
原因はわたしにある。
だから、満には支配され、そして尽くさねばならない。
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