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硯を出し、墨をすり・・・・・・・ナウマン象を書いていると、ふと水滴も使ってみようとおもいました。
我が家には父のつくった水滴が二個あります。
まずは、これを手元に置いてみることにしました。
父の晩年の作品です。
父が、硯に向かって墨をすっている姿はいまでも鮮明に思い出します。
でも、書道をしているわけでないので、書を書いているところの覚えはありません。
常に、運動会の表彰状とか、卒業証書を書いていました。
書は自己流だと言っていました。ただただ卒業証書を上手に書きたいがために練習はしてきたとも言っていました。
ですから、毎年毎年年があけると卒業証書の準備が始まります。
一学年全員のものを一手引き受けですのでかなりの枚数です。そして夏休みには運動会の準備です。
年中賞状書きに明け暮れていたきがします。
行の割り振りの下書き線を鉛筆で書くのですが、それは見かねて手伝ったことを思い出しました。
ですから書としての父の作品は何も残っていないはずです。が、卒業証書はどなたも意外と捨てないし、どこかにそっとしまわれているのではないでしょうか?
卒業証書には父の署名があるわけではありません。誰が書いたかは問題にならないので、誰も父が書いたことすら知らないのでしょう。でも明らかに数多くの父の書いた賞状がこの世の中にまだ存在しているだろうとおもうと、楽しくなります。
小さい頃勉強は母に教えてもらいました。
父からは書道を一時教えてもらいました。
学校の書道の時間は墨汁を持たされましたが、家では、まず、墨をすることから教わりました。
「墨を硯にたいして垂直に当てる磨り方と、傾けるやり方がある。傾けたほうが墨が飛ばず早く磨れるが、おれは良くないと思う、垂直に立てゆるゆると心を落ち着かせるようにするのが良い」と言っていました。
だから墨汁はできれば使わないようにしようね!と言っていました。
そして、垂直にして墨は磨ります。
賞状書きだけの父の書道でしたが、晩年は俳句を始めましたので、時々短冊をしたためていましたが、「俺の字は賞状用だからな〜〜〜〜、短冊は様にならないな〜〜〜、でも今更なおらないしな〜〜〜」と恥ずかしそうに短冊を私の方に向けてことも思い出します。
教え子たちに、ただただきちんとした賞状をあげたいと思って、練習を重ねた、父らしい書への向かい合い方だった気がします。
私には、この姿勢が欠けているな〜〜〜と、この歳になって反省していますが、もう手遅れですね。
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おはようございます。
墨は病人、婦女子にすらせろ、と言います。墨は力を入れずゆるゆるとすらなければと、でも早く濃くするために力任せにすってしまいます。賞状の一点、一画をおろそかにしない楷書と生き生きと俳句を表現する行書、草書とでは、そこに人間性が表れます。テストパイロットのようなチャランポランな人間は草書を好みますし、直さんのお父さんのような人は楷書を好みます。でも、楷書が書けない人間が、草書を書いても、テストパイロットの書のように我流と呼ばれます。
何事も基本が大切ですね。
2014/2/15(土) 午前 9:40
追伸
葉っぱを乗せた水滴、面白いです。ください(笑い)
2014/2/15(土) 午前 9:41
実は僕は小学生から高校生まで書道教室に通っていました。
高校生になってすぐに先生が長期入院することになり辞めたのです。
今に思えばあの後も続けておけばよかったなあと少し後悔しています。
また始めようかな・・・
2014/2/15(土) 午前 10:11 [ K-craft ]
テストパイロットさん、父は俳句の短冊を書かなくてはならない時になると、楷書以外の字はな〜〜〜とぼやいていました。
でも、母の短冊はなんて読むんだ?というのが時々ありますが、父のやつは一発でわかります。子供にとってはありがたいことです。
2014/2/15(土) 午前 10:47
K-craftさん、わたしも続けておけば良かったと思うのですが、字が汚かったおかげで、同僚たちよりずっと早くからワープロを使い出しました。ですから私の世代のなかでは、意外とパソコンを使いこなすのが早かったです。
これも習字を早めにやめたおかげでとおもっています。(笑)
是非始めてください。私の友人はかなり遅くから再開しましたが、今は師範です。「おまえ、それで稼げ!!!!」と言っています。生徒としての練習台にはいつでもなってやる、タダで!!!と言っているのですが、一向に書道教室を始めないのは私の言い方がまずいのかな?
2014/2/15(土) 午前 11:05
お父さんの昔話、生き生きとした生前の姿が浮かんでくるようです。
水滴、みかんと柿ですね〜素晴らしくできていますね、僕は柿の方でいいです(笑)
2014/2/15(土) 午後 2:39
エコバカさん、妙に亡き父のことが思い出される今日この頃です。
2014/2/15(土) 午後 8:06
直さん、
なんか、そういう時、ありますね。
たぶん、気弱になった時だと思うのですが・・・。
2014/2/15(土) 午後 9:53
私は柿の水滴がいいです。
テストパイロットさんが
>チャランポランな人間は草書を好みますし
<私が草書が好きなのはそうだったのですね。みょうに納得です。
2014/2/15(土) 午後 10:03 [ 笑み ]
エコバカさん、確かにそうかもしれません。
一方でいつ死ぬかわからなかった父ですが、なんと78歳まで生きました。その年まで私もあと10年あまりかとおもうとこれも、父を思い出す要因でもあるとおもいます。
2014/2/16(日) 午前 5:39
笑さん、この二つの水滴のうち、柿の実のほうが先に作られています。
ですから注ぎ口の出来がちょっと変です。
でも、愛嬌がある水滴だとおもいます。
2014/2/16(日) 午前 5:41