熟年設計者のたわ言

この頃考える若かりし設計者時代のことごと等を、 特に生産用の型・設備(一品一様設計)を主体に書いてみます

製造関連

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

ほうとう

イメージ 1

神奈川の西部に住んでいるので、山梨県の富士五湖までは一時間ちょっとで行くことができるので、比較的気楽に出かけられます。
昼時に毎度なにを食べようかと考えるのですが、結局山梨の郷土料理『ほうとう』を食べます。

武田信玄が陣中食としてよく使ったことから、山梨に定着したとのことです。
陣中食ですので、早い話がウドンのようなものと野菜や肉のごった煮です。

でも、昼時はどこのほうとう屋さんも大混雑です。これは夏場でも変りません。

下世話な話ですが、このごった煮が千数百円します。
種類はカボチャほうとうとか、豚肉ほうとう、カモ肉ほうとうとかありますが、基本はカボチャ、ジャガイモ、ダイコン、きのこなども諸々の野菜に、豚肉、カモ肉などがそれぞれにメニューによって添えられるだけです。
工程は、野菜を切る、肉を来る、鍋にいれる、煮込むと極めてシンプルです。メニューの差も若干の材料差があるだけで、工程に差があるわけではありません。
仕事柄、材料費と加工工数となどを勘定すると販売価格と原価にはかなりの差が有りそうです。また直接生ものを供するわけではないので、材料歩留まりも決して悪くはないでしょう。

山梨郷土というブランドイメージの勝利でしょうか。
ブランドというわけのわからないものを技術的に考えるのは結構難しいものですが、考慮に値するかもしれません。
若干技術屋の僻みでした!!!!!!

久保田一竹 その3

イメージ 1

イメージ 2

河口湖にある『一竹美術館』は、久保田一竹という染色家の「一竹辻が花」と呼ばれる作品を展示しています。
彼の代表作である「光響」などは、本館に展示してあります。

本館は一千年を越すというヒバの大木をピラミッド型に組み合わせた部屋になっており、どの作品もガラスケースに入っているおらず、柵も無いので、遠くから、また近くから、斜めからなど光の加減を意識して、顔をくっつけんばかりにしてジックリ鑑賞できます。

スタッフの方の話によると、このような微妙な色合いの作品なので、手や顔などで触られると、油などが染み付いてしまい、その修復にはとんでもない時間がかかるそうです。
関係者からは、ガラスケースにいれて展示したらという意見が上がるそうですが、久保田一竹さんは、「ガラスをとおしては作品の本当の色合いがわかっていただけない、修復にどんなに時間がかかろうと、絶対にガラスのケースに入れてはならない」と言われていたそうです。

設備の設計者も色々なケース(当然不具合なども含みます)で現物を見ることが必要ですが、便利な世の中でデジカメなどがあり、直接現地、現場に出向かなくても、現物の様子を知ることは可能になりました。
でも、現物を肉眼で見て、必要なときには触ってみて確認すると、その情報量はデジカメ写真を見るときとは比較になりません。
毎日が忙しいとは思いますが、このときというタイミングでは是非、現場に出向き、現物を手を触れるようにして観察したいものです。

昔、現場の人で、材料などをすぐ舐める人がいましたが、「鋼種などは舐めれば一発でわかる」と豪語していました。人間の感覚はそのくらいたいしたものなのだとおもいますので、大事にしたいものです。

写真1は術館の絵葉書から拝借した、「井筒:Izutu」という作品です。
写真2は、美術館のパンフレットから拝借した本館展示室の内部です。

浅間山と丹沢:大山

イメージ 1

イメージ 2

仕事で長野に出かけることが多いのですが、長野新幹線で軽井沢を過ぎると浅間山が綺麗に見えます。
時々噴煙が高く上がっていることがあり、いかにも活火山らしい雰囲気をかもし出しています。
地下のマグマがあふれ出てこの山が出来たことが実感できます。

一方私の町からは西には富士山が見えますが、これもマグマの噴出した跡です。
北には丹沢山塊が横たわって一番東には綺麗な三角形をした大山(オオヤマですダイセンではありません)があります。
この丹沢山塊は太平洋プレートに乗っかって南から異動してきた伊豆半島(本当は伊豆島?だったのでしょう)が、列島本体にドントぶつかって、その反動で列島側がぐしゃっとつぶれ皺になった跡ということになりまります。
それにしても大地の力はスゴイと感心します。人間業の及ばない世界で神様のなされたことと昔の人があがめた気持ちは良くわかります。

でも、見方を変えると浅間山や富士山は溶けたものが固まって出来たものだから、羊羹と同じです。
丹沢山塊はつぶれて出来たのですから、お饅頭と同じです。
そのように考えると急に親しみがわいてきます。

設備の設計は工業的なモノ作りとして考えると結構複雑そうな気がしてしまいますが、お菓子作りと同じと考えると似ている所が多々あります。
料理を作るにもモノ作りという見方をすればやはり似ている点も参考になる点も意外とあります。
複雑そうなものも一度身近なものに置き換えて考えると親近感がわいてきて楽しいものだとおもいます。

富士山は羊羹のコボレおちた出来損ない、丹沢は山形のお饅頭です。

環境負荷物質の流出

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

以前にも書いた足尾銅山の精錬所の話しです。
この精錬所は、渡良瀬渓谷の上流にあり、精錬所の横には綺麗な川が流れています。
精錬所の側面を良く見ると、なにやら川の上にラッパのようなものが突き出ています。
何を川に廃棄しようとしていたのかな?と疑問が起きてしまいます。
田中正造が下流の公害問題を訴えて活動したのが、この鉱山のことですので、操業停止まで、環境負荷物質を流し続けたとはとても考えられないのですが、あまり気持ちの良い姿ではありません。

技術部門にとって環境問題はなんとなく、遠く思われますが、開発現場や実験場には多くの環境負荷物質があります。硫酸はじめとした劇薬にはいる試薬からはじまり多くの薬品がありますし、シンナーなどもあります。また各種の油などの液体類も多くは環境負荷物質ではないでしょうか。

一方、開発現場や実験場の床面はどのようになっていますか?
意外と隅っこのほうに溝が彫ってあって、たまった水が下水に流れるようになっていませんか?
仮に地震などがおき、このような薬品や液体が倒れてこの下水に流れ込んでしまうおそれはないでしょうか?
もしその恐れがあるとしたら、この足尾銅山を笑うことはできません、同罪だからです。

また、この薬品や液体を、仲間が誤って触ったり、浴びたりしたらどのような障害が起きるかは確認していますか?
その万が一の事態が起きたときの対処法はきちんとしていますか、また中間達にきちんと熟知させていますか。

身の回りを眺めると意外と環境負荷物質があるものです。したがって
★気になる物質についてはMSDSなどを取り寄せ、万が一の対処方法を確認する
★一般的に中和剤などの対策物があるのでそれを用意する
★万が一下水などに流れ込む恐れがあるとしたら、床面への配慮をしたり土嚢の準備する
★自分達の身に環境負荷物質がかかったときの対処訓練をする
★地震などで環境負荷物質が外部に流れ出す恐れがあるときを想定し対処訓練をする
などが必要です。

ISO14000の活動が活発ですが、紙・ゴミ・電気ばかりでなく、リスクマネジメントという視点から身の回りを眺めなおしてみたいものです。

足尾鉱山の跡

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

先日の秋田の小坂鉱山に続いて、この日曜日は栃木の足尾鉱山に行ってきました。
以前にも一度訪れているのですが、坑道中心に見ていたので、今回は精錬所跡なども含めて鉱山全体を見てきました。
この鉱山は昭和48年に廃坑になっているので、小坂鉱山よりかなり早い時期に生産を中止しています。
写真1は現在は廃墟となっている精錬所の跡です。
この周辺の山も、小坂と同様、精錬所から排出された亜硫酸ガスの影響で木々が枯れ、まだ山肌が露出したままのところが散見されます。
この精錬所の奥には写真2のような砂防ダムがかなりの数作られています。砂防ダムは名前の通り、山から流れ出す土砂による災害を防止するための仕組みです。
一方、周辺の山では、現在でも植林が一生懸命行われているようですが、まだまだ完成まで道遠しという感じがしました。
地形の差などもあるのでしょうが、平成2年に鉱山は廃坑したものの現在でも精錬を継続している小坂の山々が緑に覆われているのに対して、廃坑してそろそろ40年になろうとしているこの地区の山の荒廃状況との差には、正直大きな驚きを覚えます。

不具合の連鎖でつづるなら、銅という鉱物資源を掘り出し精錬するときに出る亜硫酸ガスが山が枯らす、山が枯れると強い雨に対して、水をためる体力が山になくなっているので、山肌が土石流となり、土砂が流れ出て、大きな災害になるという連鎖になります。

抜本的な対策が亜硫酸ガスの発生を止めることですが、一度破壊された自然はソウソウ素早く回復してはくれません。
ですから、植林作業が不可欠となります。それでも植林をしたからといってすぐ山の保水力が高まるわけではないので、どうしても一定の土石流防止のための砂防ダム建設が必要となります。

このような循環を考えると
★植林作業は、土石流発生に対する発生源対策
★砂防ダム建設は、土石流発生に対する流出防止対策
ということになります。
関係者の苦労を省みずに、素人目でみると、この地区では砂防ダム建設という流出防止対策を優先し、植林という発生源対策が後回しになっていたのではないかと思えてしかたがありません。
植林作業にくらべダム建設のほうが周辺業界の利益につながるので、優先されたと考えるのは、うがちすぎでしょうか?

我々製造業でも、製造不具合がでると、出荷検査を厳重にしますとか、2重にしますとか行って流出防止対策に重点を置きすぎて、製造工程で起こる不具合を抜本的に取り去る発生源対策がなおざりになっているケースでは、不具合の再発を許してしまったということがおきます。
発生源対策と流出防止対策は車の両輪のような関係、または流出防止対策は暫定対策、発生源対策が恒久対策であるともいえます。
不具合対策に当たってはいろいろな角度から、より確実で、抜本的な対策を重視し、立案・実施したいものだと考えます。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事